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BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている  作者: 青緑三月
<ジルベール>恋愛ルート

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33 <ラージヴァル>視点

「ここには良く茶葉を買いに来るんだ。レイザードも、ここの茶葉を気に入ってくれて美味しいって言ってくれたんだ」

「ここ結構の市場賑わってるだろ。レイザードがお店だしていて、人気なんだ」

 街を案内してくれるという言葉に甘えて、ジルベールと一所に街を歩く。行く先々で必ず好きな子の名前が出てくる。

 ―― 本当に、良かった

 母国にいたころと、全然違う。二つ適性を持っている。稀有なことだし、羨ましいって思う人も多いことだと思う。けどジルベールの個より先に、適正云々で見られる。幸いなことに身内ではそんな人はいなかったけれど、他人は違う。

 この国の他の人は知らないけれど、ジルベールが好きになったレイザードさんは違うのが分かった。


 こんなに嬉しそうに誰がのことを話ジルベールが、見れる日がくるとは思わなかった。

  ―― お礼が、したいな

 ずっと楽しそうにしているジルベールを見て、ふと思う。

 思ってすぐに、それはどうなんだろうとも思った。告白してきた相手の親せきが、いきなり来てお礼を言ってくる。意味が分からない。

 そもそも何に対していうんだ。従弟が君のことを好きになって、幸せだよ。ありがとう。

 ―― 止めよう

 もともと付き合いがあるとか、知人ならいいかもしれないけど。いきなり現れた見知らぬ親せきだ。怖すぎる。

 ―― 絶対にジルベールの恋路の邪魔になる

 ただでさえ兄さんのせいで印象悪いだろうに、もう一人おかしい親戚がいると思われたら最悪だ。

 ジルベールと恋人になろうって思っても、おかしい親戚が二人もいたら躊躇するかもしれない。大事な従弟の幸せを、壊したくない。

 何もしないで見守ろう。あとは頼られたら、全力で力になろう。


「あっあのさ、恋人だったら、こういうところに出かけるとかあるのかな」

「レイザードさんを、誘いたいの?」

 時々立ち止まりながら、ジルベールが尋ねてくる。どこも素敵なお店や飲食店だから、特に問題ないように思うけれど躊躇しているみたいだった。

「そうなんだ……けど、どこが良いか分からなくて」

「そうだな。こういうのって、これが絶対に正しいって答えはないと思うだよね。特にお金かけたら嬉しいって人もいるし、そんなのどうでもよくて興味があるものが良いって人もいるし。人によるかな」

 実家が裕福だから当然高いところで奢ってもらって、当然みたいな人も寄ってくる。

でもジルベールから聞いたレイザードさんの印象からはそういう人には見えない。

 ―― だから余計に迷っているのかもしれない


「そっか……」

「好きなもの興味のあるものとか、思い浮かぶ?」

「思いつくけど、喜んでくれるかが……」

「なら一緒に考えてみたら、どうかな?」

 相手のことをちゃんと考えたうえで迷っているのだから、その方が良い気がしたけれど

困惑をかえされてしまった。なにかおかしいことを、いっちゃただろうか。


「えっ俺が誘うのに?」

「レイザードさんは完璧に整えてお膳立てされたのが良いって、思う人?」

「いや違うと、思うけど」

「なら楽しい時間を過ごしたいから、一緒に考えたいって言えばいいんじゃない? 君のことが大切で大好きで、一生懸命が考えたけど喜んでくれるか不安だって言ってもいいと思うよ」

 ―― 駄目な回答だったかな

 ああ、難しいな。こうジルベールが、安心できるようなことが言えればいいんだけど。せっかく頼ってくれてるのに、いい返事ができない。


「そこまでいうと、だいぶ格好悪い気がする……」

「格好悪くは、ないと思うよ。大切に思ってるって、伝わると思うし。でもそっか、好きな人相手だから格好つけたい?」

「それもあるけど、格好悪いところばかり見せてるから」

 『男は好きな子に、格好つけたいものなんだ』

 恋人のいる友人の話を聞いているときに、言われたことを思い出す。自分が格好つけたいだけなのに、主語が大きいなと思った記憶がある。

 けどジルベールも、好きな子の前では格好良くありたいみたいだ。


「じゃあ、こういうのはどうかな……」

「ありがとう。ラージィに相談して良かった」

 考えられる最善だと思えることを、ジルベールが不安なく出来る様に考えて話す。

 ―― 良かった、役に立ったみたいだ

 兄さんから話を聞いてたから、相談を受けた時用に色々と調べてきた。友人からは話を聞いてきたし、本も読みあさってきた。

 ―― 分からないなんて言えないしね

 年下の従弟から相談を受けて、そんなこと言えない。

 僕は恋愛感情が、理解できないんだ。

 なんて言ったから、どんな顔をするだろう。兄さんは、そうかで終わったけど。あんなに一途に一人の人を思ってる。そんな兄さんからしたら、信じられない存在だろうに。

 兄さんがからかったりしないで、素直に相談にのってあげれば適任なんだけどな。少なくとも得た知識を、話してるだけの僕よりは。


「本当に好きなんだね」

「うん、大好きだよ」

 理解はできないけれどジルベールの笑顔を見て、大好きって言って顔を赤くしているのを見て幸せだって感じてるのは理解できる。だから心の底から、良かったと思えた


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