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俺は男だ? ~三十路オトコ性自認を探し求める~  作者: モーニングあんこ


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4話 家庭 ☆☆☆

エロ度★★★

いつの間にか失神していた。起き上がるとそこには疲れ果てたレンの寝姿。

 起こさないようにゆっくりと起き上がり、シャワーを浴びる。

 浴びながら触る。


  宏一 [こんな狭いとこに入ったのか。ちょっと前までは同性でなんて考えもしなかった]


 不思議と気持ち悪くは無かった。年下でまだ可愛らしさが残るレン。


  宏一 [ああ。恥ずかしい。年下にリードされるなんて]


ガチャ


 シャワーから出て身体を拭く。


  レン「んんん。あれ。いない」


  ヒロ「起きた?先にシャワー浴びてきたよ。レンくんも入りたければどうぞ」


 ベッドに呼び手招きする。


  ヒロ「ん?どうした?」


  レン「失神するほど気持ちよかったんだね」


 湯上りのためか顔が赤い。


  レン「もう凄かったんだから。ヒロくんのが大きくて振り子みたいに揺れて。憧れちゃうなぁ。ボクのもこれくらいあればなぁ」


 指で突く。


  ヒロ「っちょ。大きすぎて何度別れたことか」


  レン「そういうの本当にあるんだね。でも憧れるよ。なんというかブルン!ブルン!って感じで」


  ヒロ「もう。やめてよ。それにもう()()はトイレ以外で使うこと無いんだし」


  レン「それって!ねぇ!それって、ボクと付き合うってことでいいの?いいよね!」


 小さく頷く。


  レン「嬉しい!嬉しいいいイイイイイイイ」


 飛んでヒロの胸に抱き着く。

 少し胸が痛い。


  宏一 [期待させすぎたかな。今さらセフレで。なんて言えない]


 終電まで時間がある。だがあまり遅いと勘繰られる。家に帰ることにした。

 レンには、またメールでと。


 メールの名前は『レンタル』で登録。仕事先のフォルダに入れる。

 メールの中を見られたらバレるが、仕事先のまで見ないだろうと。


 それから毎週水曜日ホテルで愛し合う。

 

 ただ毎週同じ曜日に遅く帰る宏一を疑うのは当然であり。


  恵美えみ「最近仕事忙しそうだけど。身体大丈夫?」


  宏一「ああ。ありがとう。ごめんな。遅くなって。先に寝ててもいいんだぞ」


  恵美「それはいいんだけど、ねぇあなた?本当に仕事なの?」


  宏一「なんだよ。浮気とか?」


  恵美「そうじゃないけど。なにも怒らなくても」


  宏一「俺はもう32歳だ。もうそういう気持ちは持てないよ」


  恵美「まだ32歳じゃない」


  宏一「それに世間体もあるからな。仕事に響かせたくない」


  恵美「わかってる。ねぇ、今夜どう?」


  宏一「どうした?もう2年レスだぞ。どういう風の吹き回しだ」


  恵美「だって」


 俺と恵美は、2年セックスレス。ある日突然断られて。何度か試みたがその都度断られる。だから、風俗に通ったのだ。それを今頃になって。


  恵美「前よりスーツが臭わないの。汗っかきでしょ。あなた」


  宏一「すまない。正直に言う。ビデオボックスに行ってたんだ。そこでシャワー浴びてから帰っていたんだ。すまない。騙してた」


  恵美「ビデオボックス?駅前の雑居ビルにあるあれ?今時まだやってるの?」


  宏一「あるよ。他の人は知らないけれど、家に帰るに帰れないサラリーマンばかりだよ。俺もその仲間だな。ははは」


 乾いた笑い。


  恵美「そう。ごめんなさい。気を遣わせて」


  宏一「君が嫌ならもう行かないよ」


  恵美「ううん。それでなんとかなるなら。あなたのこと心配ですし」


  宏一「じゃあ、曜日を決めよう」


  恵美「いつもの水曜日で良いよ。ごめんね。わたしのせいで」


 恵美は、納得したようだ。


 次の水曜日、宏一がビデオボックスを出てきたところで驚かせて、夕飯を一緒に食べようと考えやって来た。「この店かな?」最寄りの駅前のビデオボックスを見上げていると、改札口から宏一とよく似た背格好の男性が見えた。何を思ったか恵美は隠れる。

 宏一は駅前の広場で立っている。目の前にビデオボックスがあるのに入らないのだろうか。そのまま見ていると。

 宏一の前に男性にしては小柄な人。男は、宏一と少し話すと腰に腕を回してこちらとは逆方向へ立ち去る。咄嗟に追いかける。それはそれはどこぞの家政婦かのように。

 宏一と親し気な男性。どういう関係なのだろうか。


  恵美 [親しいとしてもふつう腰に腕をまわすかな]


 おかしな胸騒ぎがする。でも確証はない。というか、宏一に限って。相手は男。

 宏一が時折キョロキョロとしてる。その都度、電信柱の陰に隠れ凌ぐ。

 恵美が電信柱の影からそ~っと覗くと宏一の姿はなかった。見失っていたのだ。


 ふと上を見上げるとそれはラブホテル。意味が分からない。いや分かる。男女が愛し合う場所くらいは。ただ男とラブホテルに入ったのかと思うと混乱する。もしかして、道を変えたのかもしれない。と思うようにするが。もし、ホテルに入ってたら出て来るところが見える。最寄りのコンビニでコーヒーとサンドイッチを食べながら待つ。


 2時間が経とうとする。そろそろ出て来る頃合いだろう。コンビニから出て物陰から見守る。身長差がある2人が見えた。暗くてもわかる。あれは、宏一とさっきの小柄の男だ。


 ホテルの前で、宏一がしゃがみキスをしてるように見える。

 これは決定的だ。恵美はダッシュで近づき声を荒げる。


  恵美「こう~い~ちぃぃぃぃいいい!!」


 持っていたバッグでしゃがんでいる宏一をぶん殴る。頭にクリーンヒット。よろめき手をつく。


  宏一「なんで?」


  恵美「なんでじゃない!それはコッチのセリフ!!」


 バッグで再度殴ろうとするとさっきまで呆然としていたレンが立ちふさがる。


  レン「なんですか?誰なんです?あなた」


  宏一「レン。いいんだ。すべて俺が悪い。すまないがレン。初めて行ったあの店に行ってもいいか?」


  レン「いいけど。そうだね。ここじゃなんだし」


 タクシーを拾い店まで無言で移動。レンは前の席に座る。


 その間に、レンは店に予約。個室を用意してもらう。


 店の前に停めてもらい宏一が支払ってる間に、レンは恵美を招き店内へ。

 恵美は少し落ち着いたのか素直に従う。

 店員は、なにかあったのだと思いドアを開けるとコートを預かり奥へ案内。

 遅れて宏一が入店。


  店員「ちょっとどうしたのよ。レンがあんな顔するのもう見たくないのよ」


  宏一「すまない」


 低い小声で個室に通してもらう。

 個室と言っても従業員用の休憩所。だがここなら誰かに邪魔されず多少大声出しても大丈夫だろう。


 事のいきさつを話す。


5話は、29日の水曜日です。

お楽しみに!!

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