19話 実家 ☆
エロ度★
安心してください
日曜日
これから実家へ離婚の報告をするため出かける準備。
レン「ちょっと。その荷物。どこ行くの?」
宏一「いや、実家にね。実家は隣の県だからそうだな電車で2時間くらいかな」
レン「こないだ話したの忘れたの?ミトリでベッド見に行こうっていったじゃない」
宏一「あっ、そういえばそうだった」
レン「もう」
宏一「じゃあ、一緒に行く?」
レン「ボクも宏一さんの実家に?」
宏一「そうだね。まだ正式にお付き合いしてるわけじゃないけど。大事な友人として連れて行くのはありなんじゃないかな。それにウチの田舎にもミトリはあるから。帰りに寄ってもいいんじゃない?」
レン「ベッドはまた今度でも良いよ。ボクを紹介してくれるの?私服しかないよ」
宏一「そのホットパンツじゃなきゃ親も驚かないよ」
レン「さすがに履いてかないよ。部屋着なんだから」
宏一「私服だったらなんでもいいよ。正式な挨拶じゃないんだし」
レン「そっか。じゃあボクも一緒に行かせて」
宏一「急で悪いな」
電車に揺られること1時間半。日曜と言うこともあり空いていて座って行けた。疲れは無いけど近づくにつれて、レンの口数が減る。いつものおしゃべりはどうしたことか。
バスに乗り継いで、家の近くで降車。停留所から徒歩3分。
レン「こんな格好で大丈夫かな」
パーカーに淡い色のジーンズ。パーカーの下は薄めのシャツ。
宏一「大丈夫だって。さっきから心配しすぎ。もう3回目だぞ」
レン「だって」
ピンポーン
女性「あら。宏一さんお帰りなさい。久しぶりね。まぁいいから上がりなさい。ん?後ろの方は?」
宏一「ただいま母さん。こちらは、大事な友人のひとり、彗蓮くんだ。たまたま出会って一緒に行く?ってなってね」
彗蓮「は。はじ。はじめまして。ボク。じゃなかった。私は、池野彗蓮と言います。宏一さんとは仲良くさせてもらってます」
母親「そう。宏一さんが友人を連れて来るなんて学生以来ね。どうぞ。ふたりとも上がってあがって。今お茶用意するわ。おとうさーん。宏一さんよー」
父親「お。おう。宏一久しいな。たまには帰って来いよ。で、そちらは?」
彗蓮「はじ。はじれらして、池野彗蓮と言います。宏一さんとは仲良くさせてもらっれまる」
日野家 《噛んだ。2度も》
日野家 《かわいいな》
実は、3回噛んでいたのだが、最後の「る」は聞こえて無かった。
父親「それで今日はどうした。まぁあらかた電話で聞いてはいるが」
宏一「父さん。母さん。申し訳ない。きちんと謝りたかったんだ」
父親「まぁ済んだことだ。夫婦いつかは別れるさ。死別というのもあるんだ。元は他人同士なんだから。恵美さんのことはケリが付いてるんだろ?だったらわたしらに謝る必要はない。これからまた新しい生活を始めたら良いさ」
母親「そうですよ。わたしの言いたいことはお父さんが全部言いました。この話はこれで終わりにしましょ。それに、彗蓮くんが関係ない話に巻き込まれて。可哀想よ。彗蓮くんお昼食べた?まだならみんなでどこか食べに行かない?」
宏一「レンは料理が得意なんだ」
レン「お父様お母様、良ければボクがなにかお作りますよ」
母親「でも。悪いわ。お客様に料理させるなんて」
父親「そうだぞ。昔からよく行く寿司屋でも行こう」
母親「そうですよ。予約入れますね。あーもしもし」
レン「・・・」
宏一「いいんだ。ウチの家はいつもこんな感じだ。いつも通り俺にだけ《・》作ってくれ」
レン「うん!」
父・母はふたりのやり取りに違和感を感じつつも知らぬ顔で過ごす。予約はすぐに取れ父親の運転するセダンに乗って寿司屋へ向かう。子供の頃からなにかあれば利用していた寿司屋。高校大学入学卒業でも利用した。結婚報告の時もいったな。祝い事には欠かせない岩井寿司店。
今日は祝い事では無いが、4人で食べに行く。
母親「年に1回は帰ってきてほしいわ」
宏一「そうだね。父さんもそろそろ定年だろ?」
父親「来年な。再雇用であと5年働けるがな」
宏一「再雇用してもらえそう?」
父親「大丈夫だろ。家のローンは来年で終わる。だからって、生活が楽になるわけじゃない。再雇用をしてその後はなにか考えるさ。退職金は当てにしてないし年金はもっとだ。母さんと海外旅行でも行きたいな」
母親「海外は、若い時には行けましたが、あなたが生れてからは行けて無かったのよね。長生きしないと」
レン「何言ってんですか。まだお二人お若いですよ」
つい口を出してしまい両手で口を隠す。
日野家 《かわいい》
宏一「いいんだよ。レン」
岩井寿司店到着
大将「らっしゃい!日野さんいつもありがとうございます。いつもの個室へどうぞ」
店員がテキパキと動き茶を運び注文を取る。
母親「彗蓮さん。今おいくつ?」
レン「24歳です。仕事は保育士で2年目です」
母親「あらあら。素敵なお仕事ね。子供が好きなの?」
レン「はい。学生の頃から保育士になりたくて福祉系の大学に進みました」
母親「そう。目標達成できて素晴らしいわ」
レン「いえ。新たな目標がありまして」
宏一「へぇ。どんなの?」
レン「えっと。いつか自分にも子供が欲しいなって」
宏一「ぶふうう。げふんげふん」
母親「宏一さんがなんで吹きだすの?失礼よ」
宏一「すまない。つい。てっきり仕事の事かと思ってて」
レンは上目遣いで宏一を見る。
宏一「いい人見つかると良いな」
顔を下げる。
母親「彗蓮さんは、優しそうだから良いパパさんになるわよ」
父は窓の外を見る。
耳打ちして言う。
宏一「まだ気が早い。今日はただの挨拶だ」
レン「だって。この流れだと言ってもいいのかなって」
宏一「今度またその話をしよう」
寿司を食べほっと一息。父親の運転する車は、家に直接向かわず駅へ。
父親「明日も仕事だろ。このままふたりとも帰りなさい。宏一の顔も見れた。安心したよ。またおいで。彗蓮くんも良かったら来なさい。宏一の大事な人なんだから。ね」
大事な友人ではなく、大事な人と言った。その言葉にふたりは顔を向き合わせ。
宏一・彗蓮「はい!」
母親「ええ。彗蓮くんならいつでもいいのよ。実家だと思って来てね」
父も母も昭和の人間。どういう意味かはわからないが、今は何かを察してくれたのではないかと感じ、電車に乗って帰る。
駅で別れ、また電話するとして各々の家へ戻った。
次回は、14日ですよ
次回のエロ度は、★
また見てね




