第四話 「結局は自己満足」
魔物は、アステラへ視線を向けることすらしなかった。
まるでただの障害物でも処理したかのように、無機質な動きで脚を持ち上げる。
ズルッ――。
アステラの身体が持ち上がった。
「っ……」
背中から腹まで貫かれていた脚が引き抜かれる。
その瞬間。
ぐちゃっ。
小さく、湿った音が鳴った。
アステラの身体が力なく地面へ落ちる。
青い髪が、赤い血溜まりへ広がった。
「……なんで……」
フェルギアの掠れた声が漏れる。
彼はゆっくり上半身を起こした。
片脚を失った身体では立ち上がれない。
だから尻もちをついたまま、魔物を見上げる。
そして。
脳内で、声が響いた。
『二人とも生き残れたら最高でしょう!?』
アステラの声。
何重にも重なり、エコーのように響き続ける。
「……っ」
フェルギアは両手で前髪ごと目元を覆った。
ぐしゃりと白髪を掴み、膝を腹へ引き寄せる。
「……もう……なんなんだよ……」
震えた声。
「なんも上手くいかない……」
魔物がゆっくり近づいてくる。
ドスン。
重い足音。
「好きな人も死なせて……」
また一歩。
ドスン。
「結局、面白いことなんか一つもなくて……」
また一歩。
ドスン。
「クソみたいな人生だ……こんなのっ……」
フェルギアの肩が震える。
涙が止まらなかった。
そして。
魔物との距離が、二メートルほどになった時。
フェルギアは顔を上げた。
「全部っ……!!」
地面へ手を叩きつける。
「全部お前のせいだろ!! ふざけんなよ!!」
涙を流しながら叫ぶ。
理性なんてもうなかった。
「俺から全部奪って楽しいかよ!!」
喉が裂けそうになる。
「このゴミクソ野郎が!! 死ねよ!! お前なんか!!」
魔物の複眼がフェルギアを映す。
だが彼は止まらない。
「この世の誰よりも苦しんで死ね!!」
まるで子供のようだった。
みっともなく。
醜く。
ただ感情をぶつけるだけの叫び。
「お前なんか……」
フェルギアは力なく呟く。
「死んじまえばいいんだ……」
虚ろな瞳。
涙で濡れた顔。
それでも彼は、ゆっくりと片手を前へ突き出した。
指を開く。
震える掌を、魔物へ向ける。
「殺してやる……」
歯ぎしりの音が鳴る。
奥歯が軋むほど力を込めながら、フェルギアは睨みつけた。
「ぶっ殺してやる!!」
その瞬間だった。
――バチィッ!!
掌の中心から、オレンジ色の光が弾ける。
「……あっ」
フェルギアの目が見開かれた。
次の瞬間。
ジャラァァァァッ!!
燃えるような橙色に輝く“鎖”が、掌から一直線に伸びた。
空気を裂き、魔物の顔面へ激突する。
ゴォンッ!!
鈍い衝撃音。
魔物の巨体が一歩後退した。
ギィィィィァァァアアアアッ!?
初めて苦痛を含んだ咆哮が響く。
複眼の一つ――右目部分の中心が抉れ、どろりと血が流れ落ちていた。
「う……がああああああああああ!!」
フェルギアは叫びながら、そのまま伸びた鎖を両手で掴む。
熱い。
だが離さない。
そして。
力任せに、右から左へ薙ぎ払った。
ジャァァァッ!!
鎖が空気を裂く。
再び魔物へ直撃。
ビチャァッ!!
大量の血が飛び散った。
魔物の顔が大きく抉れ、右側の目が完全に潰れる。
さらに。
バキバキッ!!
脚が二本、無理やりへし折れた。
巨体が大きく傾く。
ギチッ……ギチギチッ……!!
魔物は地面をガリガリと削りながら立ち上がろうとする。
だが。
立てない。
脚が壊れている。
「っ……!」
フェルギアの呼吸が荒くなる。
何が起きたのか理解できなかった。
魔力が使えないはずの自分が。
どうして。
だが考える余裕なんてなかった。
フェルギアは即座に動く。
立ち上がる。
片脚を失っているはずなのに、今は不思議と身体が動いた。
オレンジ色の鎖を近くの瓦礫へ巻きつけ、魔物の動きを一時的に固定する。
そして。
アステラの元へ走った。
「っ……!」
彼女を抱き上げる。
軽かった。
あまりにも。
生きているのか。
死んでいるのか。
確認する余裕すらない。
だから。
フェルギアはそのまま振り返りもせず走り出した。
会社とは反対方向へ。
ただ。
ただ必死に。
逃げるために。
その後。
フェルギアは崩れた街を必死に駆け抜けていた。
周囲には倒壊した家々。
炎。
煙。
遠くから響く悲鳴。
世界そのものが壊れてしまったような光景だった。
「はっ……はっ……!」
血を流しながら、それでも走る。
そして。
無数の瓦礫の中から、まだ一階部分だけは無事なマンションを見つけた。
フェルギアはすぐに中へ飛び込む。
自動ドアはすでに壊れていた。
開きっぱなしのまま、
スゥゥゥゥゥゥ……
と、無意味な機械音だけを虚しく鳴らし続けている。
フェルギアは壁へ身体を預け、震える息を吐いた。
「ふぅ……」
恐る恐る外を見る。
遠くでは、あの魔物が瓦礫を踏み潰しながら歩いていた。
ギシ……ギシ……。
だが。
先ほど右目を潰したのが効いているのか、こちらへ気づく様子はない。
フェルギアは小さく安堵の息を漏らした。
そして。
「アス……テラ……」
ゆっくりと彼女を床へ降ろす。
そのまま頭を、自分の膝へ乗せた。
すると。
アステラの瞼が、ゆっくりと開く。
「せん……ぱい……」
「……っ」
その声を聞いた瞬間。
フェルギアの涙腺は、もう耐えられなかった。
「ごめん……」
声が震える。
「俺が……弱くて……情けなくて……」
涙がぼたぼたと零れ落ちる。
アステラの目元へ、一滴、また一滴と落ちていった。
「何も……できなかった……」
フェルギアは俯く。
「変わらなかった……」
「……先輩」
「俺は……最低だ……」
掠れた声。
「お前を助けられちゃいないのに……助けられたと思ってる自分に……まだ酔ってるんだよ……」
拳が震える。
「結局は自己満足だ……ほんと……ふざけたやつだよ……」
「先輩」
アステラは、ゆっくりと手を上げた。
震える指先。
その手が、そっとフェルギアの頬へ触れる。
温かかった。
「私が……先輩に一目惚れしてたの……気づいてましたか……?」
「……え……?」
フェルギアの涙が止まる。
アステラはふふっと小さく笑った。
「一目惚れでしたけど……」
弱々しい声。
それでも、優しかった。
「いつも無愛想で……でも助けに来る時は誰よりも早くて……」
フェルギアの脳裏に、あの日の光景が蘇る。
人だかり。
伸ばされた手。
そして、自分が割って入った瞬間。
「ちょっと不器用な所もあるけど……」
アステラは目を細める。
「そこが可愛くて……もっと好きになったんですよ……?」
「そんなこと……言われたって……俺は……」
フェルギアの声が詰まる。
アステラは静かに首を振った。
「先輩はもう……頑張ったでしょう?」
彼女の指が、そっとフェルギアの涙をなぞる。
「あなたを救って死ねるなら……私は後悔なんてしてませんよ……」
「やめろよ……そんなっ……こと……」
フェルギアは何度も首を振る。
「やめてくれよ……」
「……最後くらい」
アステラは微笑んだ。
「笑ってください」
「……ぁ……」
「後はもう……“俺がやってやる〜”って……先輩面してくださいよ……」
くすり、と小さく笑う。
そして。
フェルギアの頬へ触れていた手が、ゆっくりと離れていった。
「あぁ……分かった……」
フェルギアは何度も頷いた。
「分かったよ……俺が……俺が、必ずっ……」
涙で濡れた顔を、腕で乱暴に拭う。
喉が痛い。
胸が苦しい。
それでも。
もう俯いてはいられなかった。
フェルギアは震える声で、はっきりと言った。
「あいつを殺して……お前の英雄になってやる」
「……ふふ……」
アステラは小さく笑う。
その笑顔は、最初に会社で見た時と同じだった。
優しくて。
柔らかくて。
だからこそ、胸が締めつけられる。
「期待してます……から……」
掠れた声。
そして。
アステラは、ゆっくりと瞼を閉じた。
「…………」
静寂。
外では遠くから崩壊音や悲鳴が聞こえているのに、この場所だけ時間が止まったみたいだった。
フェルギアは俯いたまま、小さく呟く。
「……最後の最後で……気ぃ遣わせてごめんな……アステラ」
返事はない。
もう、ない。
フェルギアはそっと彼女の頭を自分の膝から降ろした。
そして。
壁へ手をつきながら、ゆっくり立ち上がる。
「っ……」
片脚を失った痛みが走る。
だが倒れない。
フェルギアは静かに、自分の掌を見つめた。
すると。
ジャラ……。
オレンジ色の鎖が、金属音を鳴らしながら掌から伸びてくる。
「本当に……なんなんだよ……これ……」
困惑したように呟く。
そして試しに手を下ろした瞬間、鎖が空中でピタリと止まった。
「……?」
フェルギアは目を細める。
軽く引っ張ってみる。
動かない。
「……固定できる……のか?」
少しだけ思考する。
そして。
フェルギアは自分の失った脚へ視線を落とした。
「……やるしかねぇか」
鎖を何本も伸ばす。
それを無理やり絡ませ、固定し、脚の形へ整えていく。
もちろん綺麗なものではない。
歪で。
左右非対称で。
即席感丸出しの不格好な義足だった。
だが。
体重をかけても崩れない。
「……」
フェルギアは試しに一歩踏み出した。
ギシッ、と鎖が軋む。
痛みもある。
違和感も凄い。
それでも。
歩ける。
「関節まで持っていかれなかったのがラッキーだったな……」
自嘲気味に呟く。
そしてフェルギアは、壁から背を離した。
涙はもう止まっていた。
代わりにその瞳へ宿っていたのは――。
燃えるような殺意だった。
フェルギアは、その場で一度立ち止まった。
そして。
震える鎖の義足を、自分の拳で叩く。
ガンッ、と金属音が響いた。
「……動け」
まるで自分自身へ命令するように呟く。
恐怖は消えていない。
アステラを失った現実も、胸の中でずっと暴れている。
それでも。
フェルギアは一歩を踏み出した。
ギシッ、と鎖が軋む。
痛みが走る。
だが止まらない。
「約束ぐらい……守ってみせるさ」
掠れた声。
こんな時でも声が震える自分が、心底嫌になった。
それでも前へ進くしかない。
――そして。
フェルギアがマンションの外へ出ると、魔物はそう遠くにはいなかった。
崩れた瓦礫の山。
その上で、小学生くらいの男の子が座り込んでいる。
青い服。
茶色のズボン。
涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら震えていた。
そして。
その少年へ向かって、魔物がじりじりと近づいていく。
「ぅ……ひっ……」
少年は恐怖で動けない。
魔物の巨大な影が覆いかぶさる。
その時。
「おい」
低く、冷たい声が響いた。
魔物がぴたりと止まる。
複眼がゆっくりと声の方向を向いた。
そこには。
片脚を鎖へ変えた白髪の男が立っていた。
次の瞬間。
ジャラァッ!!
オレンジ色の鎖が一直線に伸びる。
ゴォンッ!!
魔物の顔面へ直撃。
巨体がわずかに仰け反った。
右目はまだ完全に抉れたままだ。
魔物は口を左右へ歪め、ギリギリと不快な音を鳴らす。
標的が変わったことに気づいた少年は、慌てて立ち上がった。
「うわっ!?」
一回盛大に転ぶ。
だがすぐ起き上がり、そのまま泣きながら逃げ出していった。
フェルギアはそれを確認してから、魔物を睨みつける。
「さっきぶりだなぁ?」
口元だけを歪める。
「元気してたか?」
ギィィィィァァァアアア!!
魔物が激昂したように咆哮を上げる。
そして一直線に突進を開始した。
地面が砕ける。
瓦礫が吹き飛ぶ。
「返事くらいしろよ、無礼だな!!」
フェルギアは地面を蹴った。
避けるため、高く跳ぶ。
――だが。
「……え?」
身体が、一気に空へ浮いた。
想定より遥かに高い。
二倍。
いや、それ以上。
「うおぉミスったぁ!?」
フェルギアの情けない悲鳴が空中へ響いた。
だが。
魔物は、空中へ跳んだフェルギアを見失っていた。
右目を潰された影響か、複眼を左右へ動かしながら周囲を探している。
ギチ……ギチ……。
苛立つように脚を鳴らす魔物。
「……!」
フェルギアの目が鋭く細まる。
今だ。
空中で身体を捻りながら、掌から鎖を伸ばす。
ジャラァァッ!!
そして。
両手でその根元を掴んだ。
落下。
風が耳元を裂く。
地面が急速に近づいてくる。
(ここだっ!!)
着地寸前。
フェルギアは全身の筋肉を使い、鎖を横薙ぎに振り抜いた。
ゴォォォンッ!!
オレンジ色の鎖が、魔物の身体へ直撃する。
一瞬遅れて。
ギィィィィァァァアアアアア!!
絶叫のような咆哮。
巨体が大きく揺れた。
フェルギアはそのまま地面へ着地する。
そして止まらない。
伸びた鎖を操り、今度は“×”を描くように魔物へ叩きつけた。
ジャァッ!! ゴォン!! ジャラァァッ!!
何度も。
何度も。
鎖が肉を裂き、骨を砕く。
「死ねよ……」
フェルギアの声が低く漏れる。
攻撃の度に、力が増していく。
「あああああ!!」
もう理性はなかった。
「死ねっ死ねっ死ねっ死ね死ね死ね!死ねよ!!」
壊れた人形みたいに、同じ言葉を吐き続ける。
鎖が暴れる。
血が飛び散る。
魔物の身体が削れていく。
だが。
魔物もただやられているだけではない。
ギチィッ!!
巨大な脚が持ち上がる。
「っ――」
次の瞬間。
ザグッ!!
鋭い脚先が、フェルギアの片腕の付け根を貫いた。
「……ぁ」
一瞬、理解が遅れる。
そして。
ブチィッ!!
腕が千切れ飛んだ。
血が噴き出す。
切断された腕は高く宙を舞い、フェルギアの背後へ落下した。
ゴロゴロと石へぶつかりながら転がっていく。
「あがあああああああああああああああ!!」
フェルギアが絶叫した。
断面を押さえる。
熱い。
痛い。
頭がおかしくなりそうだった。
血が止まらない。
視界が赤く染まる。
それでも。
フェルギアの瞳だけは、まだ魔物を睨みつけていた。
フェルギアの睨みつける目から、涙が流れていた。
怒りなのか。
痛みなのか。
もう自分でも分からない。
「はぁっ……はぁっ……!」
呼吸は荒い。
血も止まらない。
片脚は義足。
片腕は失った。
普通なら、とっくに立っていられる状態じゃなかった。
それでも。
フェルギアは笑った。
「ははっ……」
喉を震わせる。
「ここが正念場だぜ……フェルギア・バーンライト……」
自分自身へ言い聞かせるように呟く。
そして。
残った片手で、再び鎖を構えた。
ジャラ……。
オレンジ色の鎖が熱を帯びるように輝く。
「さぁ――」
フェルギアは叫んだ。
「幕引きと行こうかぁ!!」
その声へ呼応するように。
ギィィィィァァァアアアアアア!!
魔物も咆哮を上げた。
そして。
フェルギアへ向かって突撃を開始する。
地面を砕きながら迫る巨体。
だが。
フェルギアもまた走り出した。
真正面から。
一直線に。
「うおおおおおおおあああああああああ!!」
叫びながら距離を詰める。
魔物が六本の脚のうち二本を槍のように突き出した。
空気を裂きながら迫る。
フェルギアは片脚で強引にブレーキをかけた。
ガギィッ!!
義足の鎖が火花を散らす。
そして。
残った片手で鎖を上へ薙ぎ払う。
ジャァァァッ!!
オレンジ色の鎖が二本の脚へ巻きつき、その軌道を強引に逸らした。
勢いが落ちる。
「もういっちょおおおお!!」
その勢いのまま。
フェルギアは全身を捻り、鎖を振り下ろした。
ゴォォォンッ!!
鎖が魔物の頭部へ叩きつけられる。
ぐちゃっ。
嫌な感触。
肉が潰れる音。
魔物が絶叫した。
ギィィィィァァァアアアアッ!!
「うるっせぇんだよ!! 馬鹿野郎!!」
フェルギアは怒鳴る。
そして。
鎖を解除。
一気に魔物へダッシュした。
距離ゼロ。
目の前。
そして――。
「っらぁぁぁぁ!!」
残った拳で、魔物の顔面を全力で殴りつけた。
直後。
魔物が断末魔を上げた。
ギィィィィィィァァァァァアアアアアアアアアッ――!!
耳を裂くような絶叫。
巨体が大きくのけ反る。
そして。
前脚二本ごと上半身を持ち上げたかと思うと、そのまま力を失ったように崩れ落ちた。
ドゴォォォンッ!!
瓦礫が跳ね上がる。
地面が震える。
そして魔物の身体は、端からボロボロと崩れ始めた。
灰のように。
砂のように。
巨大だった肉体が、風に溶けるみたいに消えていく。
「…………」
フェルギアはその光景を見つめたまま、力なく尻もちをついた。
もう脚に力が入らない。
呼吸も苦しい。
「あっ……はは……」
乾いた笑いが漏れる。
「これで……よかったんだよな……」
誰に向けた言葉なのか、自分でも分からなかった。
そして。
ふと、自分の失った片腕へ視線を向ける。
「……ぁ」
肩口が、溶けていた。
黒く。
ぐずぐずに。
まるで酸でも浴びたように、肉が崩れている。
毒。
ようやく理解した。
フェルギアは少しだけ驚いた顔をしたあと、ゆっくり目を閉じる。
そして小さく笑った。
「毒……かぁ……」
どこか納得したように呟く。
「おかしいと思ったよ……一級が……あんな攻撃しかできないなんて……」
最初から。
あの魔物の本命はこれだったのだ。
傷つけること。
そして毒で確実に殺すこと。
フェルギアは再び目を開け、空を見上げた。
灰色の空。
煙。
崩れた街。
その景色をぼんやり眺めている間にも、毒は身体を侵食していく。
肩。
胸。
喉。
徐々に感覚が薄れていく。
「まぁ……」
フェルギアは掠れた声で呟く。
「これも……悪くはないか……」
好きな人の仇は討った。
約束も守った。
それだけで、十分な気がした。
そして。
フェルギアは再び目を閉じた。




