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家族と仲間

「クルト・・・どうしてここにいるの」


そしてその中には俺の義父母もいた。


「義父さん・・・クーデター軍の奴らといるってことは」


「そうだ、この村は革命軍につくことになった」


「どうしてだ!義父さん達は奴らがアンホルトで何をやったか知ってるの?」


「噂で聞いている。だが、彼らにつく以外にもう選択肢はない。無論村長も同様の意見だ」


「まだ抵抗している人たちだって!」


「クルト、ミアが革命軍にいるというのは本当なのか」


「そ、それは・・・」


「本当なんだな」


「・・・」


義父さんの問いに俺は答えることが出来なかった。

もしかしたらミアもアンホルトで残虐行為をしていたのではないか。

考えたくはなかったがその可能性は十分ある。


あの時、港で殺されたヤーコブさんの顔がふと浮かぶ。

普段通りの生活をしていた人が、たったの一日足らずで日常生活を奪われ、あろうことか命まで・・・。

もしミアが同じことをしていたら俺は許せるだろうか。


「クルト、大人しく私と家に帰りましょう。そうすれば安全だから」


「義母さん・・・義母さんはどうして俺とローネを」


「あなたを守りたかったの。このままだとあなたは」


「ローネはどうなっても良かったのか!」


「その子は近衛でしょ!革命軍の敵じゃない。一緒に匿える訳ないわ」


もう俺が知っている優しく穏やかな義父さんと義母さんではなかった。

国が2つの勢力に分かれたこの状況に翻弄されているのだろう。

しかしまずは何とかこの状況を切り抜けないと。


「・・・ところで、俺がポーチに入れていた信号弾は義母さんが持ってるの?」


「それなら」


「これの事か」


唐突な発砲音と共に村の上空に緑色の光が現れた。


「緑と赤の信号弾。おおかた緑は安全、赤は危険といったところか」


声がした方を見ると、そこには不敵な笑みを浮かべた男が立っていた。

軍服の階級章から察するにクーデター軍の部隊長か。


「この信号弾はあの艦への合図なのだろう。海軍少尉」


「・・・」


「クルト。このままだと」


「分かってる。でも今は耐えてくれ、俺に考えがあるから」


「たった2名の斥候とは、風前の灯火である落ちこぼれ海軍らしい浅はかな作戦だったな」


「・・・緑の信号弾の本当の意味を教えてやろうか?」


「なんだと」


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