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静寂の我が家

今年も頑張るぞい!!

部屋を出てリビングに向かったが人の気配はない。


「義母さんもローネもいない?」


念の為すべての部屋を探したがやはり誰もいなかった。


嫌な予感がし、俺は急いで家を出てリーベの村長宅へと向かう。


ーフィーア指揮所ー


「上陸班からの連絡はまだか?」


「未だ確認できません」


「やはり艦長、ここは第二陣の出番では?」


「レナート副団長。逸る気持ちは分かりますが、あの村に一番詳しいのはクルト少尉なのです。期限の正午まで待ってからでも遅くない。彼とあなたの部下を信じましょう」


「そう・・・ですね。しかし、正午になっても合図なき場合は」


「分かっています」



ーリーベ村長宅前ー


戒厳令でも敷いてるのか。ここまで一人も外を出歩いている村人を見かけなかった。

どの家も日中にもかかわらず雨戸を閉じており、村は静まり返ったようだ。


義母さんの行方も気になるが、俺の推測が正しければローネはここにいる。


「この状況、流石に正面入口から呼び鈴を鳴らしても入れてくれそうにないだろうな」


俺は村長宅の敷地に入り、家の裏に回ると、窓から中の様子を伺う。


「どうするんですか村長!。このままだと革命軍と洋上にいる軍艦の双方からこの村は攻撃されますよ」


「やはり噂で聞いたアンホルトのような惨状を回避するには革命軍側につくしかない!」


「軍艦はすぐそこまで迫っているんだぞ!そいつと戦えというのか!」


どうやら村の代表者達が集まり、どちらの勢力につくか揉めているようだ。

アンホルトの惨状という言葉も出ており、瞬間脳裏に一瞬フラッシュバックしたが今はなさねばならないことがあると自分に言い聞かせて気持ちを落ち着ける。

俺は移動して裏口から中に入ろうとするが、次に聞こえてきた声で足が止まる。


「私の娘は革命軍で戦っています。革命軍は噂にあるような残虐行為はしていません。この国を強く豊かな国に変える。その一心で行動を起こした、紛れもなく憂国の志士そのものです!」


間違いなく義父さんの声だった。しかし、久しぶりに聞く声に嬉しいという感情はなく、クーデター軍を心酔しているような発言で一気に思考が冷めていくのを感じる。


残虐行為は無かった?憂国の志士?。冗談じゃない!。奴らは武力で、暴力で人を従わせているような連中だ。断じてこの村に招いても良いわけがない。

反論してやりたかったが拳を握り締め我慢する。

今ここで見つかればローネが危ない。まずはローネを助けてから。


裏口には幸い鍵はかかっておらず、そのまま村長宅に入った俺は地下へと通じる階段を探す。


村長宅の地下牢。村の自警団が使用しており、犯罪者を憲兵に引き渡すまでの間、閉じ込めておく為の牢屋だ。

ローネが捕まっているとしたらここしかない。


誰かが捉えられているとしたら当然。


「おい貴様!そこで」

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