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アンホルトの夕暮れ

一週間ぶり投稿もうしわけございません!!年末は忙しい

一瞬誰が言ったのか理解できず俺は固まった。乗組員達も同様だった。指揮所内に静寂が訪れる。


「針路そのまま。最大船速」


もう一度静寂の中で同じ声がし、今度は誰が発言したのかはっきりと分かった。それは紛れもなくオルリック艦長であった。

この命令に当然攻撃を主張する乗組員達は反発した。


「何故です!」


「このまま彼らを見殺しにするのですか!」


益々ヒートアップした彼等にオルリック艦長はゆっくりと口を開く。


「ここで主砲や副砲を使っては町全体に被害が及ぶ。今は収容出来たアンホルトの民間人の安全確保が最優先だ」


「しかし!」


「ここで交戦すればまだ残っているアンホルトの住人にも被害が及ぶ。ここは退くしか…退くしかないんだ…クソ!」


初めて聞くオルリック艦長の怒りのこもった声に艦橋にいた誰もが沈黙した。

この状況で最も取り残されたアンホルトの市民を助けに行きたいと思っていたのは他でもないオルリック艦長であると気づいた為だ。

ラースは静かに先程オルリック艦長が言った指示を復唱し、各員に伝達した。

いつしか雨は止み、上空には無数の星が暗闇を照らしていた。

そんな天気とは裏腹に乗員達は遣る瀬無い気持ち、重たい雰囲気のまま、フィーアは速力を上げ、沖へ出て北へと向かった。

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