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エスケープ
クルト達ここまで逃げるのに精一杯です
アンホルト港
「クルト少尉とローネ少尉、乗艦しました」
「見張員より報告!レナート副団長の姿を確認。間もなくこちらに到着します!」
「総員出航用意。副団長が乗艦次第直ちにこの場から離脱するぞ」
俺は強がるローネを医務室まで運び、軍医に処置をお願いした後、指揮所へ向かった。
俺が指揮所に到着した直後、マリーが駆け寄ってきた。
「クルトさん!無事でよかった…。ローネさんは大丈夫なのですか?」
「ああ、さっき軍医に診てもらったんだが幸い大事には至っていないようだ。意識もしっかりしているよ」
俺の言葉にマリーは涙目ながらも嬉しそうな表情を見せた。
「ローネさんも無事なのですね!良かった」
先程ラースから聞いた話だとマリーは俺達の帰還を甲板で待ちたいと懇願していたらしいのだが、艦長が何とか説得して指揮所の窓からずっと外の様子を見ていたとのことだった。
遠目から見てもローネが負傷している事は流血や傷などを見ても明らかだ。見れば心配するのも無理はないな。
「クルト副長。すまないがレナート副団長の出迎えをお願いしてもいいかな?」
オルリック艦長が頃合いを見計らったかのように声を掛けてきた。
「了解です」




