剣は銃より強し?
クルト君も幼少時は剣の稽古をしていました。今はからっきしです。
「多少鈍ってるみたいだけど、まだまだやれるねクルト」
間合いを取ったミアは嬉しそうに言い剣を構え直す。
「ま、まあな」
ミアとマグヌス団長の稽古を受けていたのなんて5年以上も前だぞ…。それに士官学校に入ってからは鍛錬なんてほとんどやってないしな。
俺がそうこう考えているとミアが次の攻撃を繰り出してきた。
あれは…。頭で考えるより先に体が動いた。ミアは攻撃は連撃で俺の足や腕などの部位を集中的に狙ってきた。
致命傷になる箇所を避けている?。俺を無力化して捕らえるつもりか。
反射的に迎撃するがミアの連撃は一息つく間も無く続く。
「くっ!」
ミアの剣技は近衛に入ってますます磨きがかかったな。このままでは押し切られる、そう思った俺は敢えて迎撃に隙を作り踏み込んできたミアに足払いをする。
ミアは難なく飛んで躱すがそのタイミングで俺は刺突を繰り出す。
飛んだミアはやむを得ず空中で俺の剣を受けようとするが威力を殺すことが出来ず後ろへ吹っ飛んだ。
「…凄い」
後ろからローネ少尉がそう呟いたのが聞こえた。あまりミアやマグヌス団長以外の前では見せたくなかったんだが…。
ミアは飛ばされながらもバク転の要領で上手く着地した。
「ミア中尉!増援に参りました!」
声と共に複数の足音がし、ミアの後方からクーデター軍の増援がこちらに向かいつつあるのが見えた。
戦況的に不利であることを悟った俺はローネ少尉を抱きかかえる。
「な!離してください!私は自力で歩けます!」
「おい暴れるな!敵の増援が来てる。フィーアまで逃げるぞ」
状況を悟ったローネ少尉は葛藤しながらもポーチからスモークグレネードを取り出し地面に投げつけた。




