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暗雲

陸軍&ミアもアンホルトへ向け進軍中です。

王都から脱出から海路できたクルトたちに比べると行軍だと少し時間がかかりますね。


アーヘル街道


「全軍停止!これより小休憩に入る!」


部隊長の大尉の言葉で兵士たちは進軍を止め、各々自由に休憩を取る。

私は一人兵士たちの輪から少し離れた場所にあった倒木の上に腰掛ける。

政府軍に参加し、王都を出発して0日。

現在私が所属している軍はアンホルト制圧を目的に進軍し、アンホルトへ続く街道のアーヘル街道へ差し掛かっていた。

王都での戦いで宰相から伝えられた事実。それは私が近衛に入り戦う目的を根底から失わせるものだった。

近衛として国王を守る任務を放棄した結果国王は死んだ。

マグヌス団長、近衛の仲間延いては王国を裏切る事となったが私に後悔の念は微塵もない。

唯一心配なことはクルトだ。何としても探し出して保護しなければ。


「ミア中尉!」


「何でしょう大尉殿?」


「貴官には小隊を率いてもらう。兵は貴官も含めて計5名だ。アンホルト制圧戦では市場街エリアの制圧を担当してもらう」


「私の肩書は副隊長なのですが、副隊長が本隊から離れても宜しいのでしょうか?」


「貴官の所属は元々近衛騎士団だ。我ら志ある政府軍と敵対した勢力。この戦いで貴官の忠誠を示せ!」


「承…了解しました」


癖で出かかってしまう近衛特有の承知という言葉を直ぐに訂正する。気を付けなくては。


「期待しているぞミア中尉」


隊長は嫌味を込めてそう言うと兵士達の輪の中へと戻っていった。

未だ政府軍から信用されていない事を改めて知った私は内心で溜息をつきながら帯刀している剣の柄を無自覚に弄っていた。

恐らくクルトはあの戦艦に乗ってる。戦艦は王都を離れた後どこへ向かったのか?。

私にはクルトだけいればいい。クルト以外のものはいらない。

そう私は自分に言い聞かせ気持ちを落ち着かせた。

しばらくして隊長の進軍再開の命が下った。

私は兵士達の隊列を整えさせた後、大尉に報告を行う。


「進軍準備完了しました」


「よし、全軍前進!」


私はこの時クルト達がアンホルトにいる事、これから起こる悲劇など知る由も無かった。

兵士達は再びアンホルトへ進軍を開始する。


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