表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/77

おてんば娘

ガンダムUCの1話みたいな感じですね…

ーアンホルト1番街市場ー

俺は買い出しの任務を遂行する為、アンホルトの市場へ来ていた。

ここの市場は港で獲れた新鮮な魚介類の他、馬車便で王国各地から届いた野菜、果物などを扱っている王国随一の食料品市場だ。


「このリストだと…あの店か」


リストに記載されている店を見つけ、市場の奥へと歩みを進める。


「…」


先程から妙な視線を感じていた俺は、進路を変更し路地へと身を隠す。


「…ッ!」


追跡者は路地へと入ったが姿が消えた俺を探すように周囲を見回していた。俺は追跡者の背後に近づき声を掛けた。


「ずっとついてきてたのか」


フードを目深に被っていた追跡者は驚きで肩をビクッとさせ振り返った。


「マリー、副団長やローネ少尉と艦内にいるはずだが」


「ごめんなさいクルトさん、私どうしても町の様子を見てみたくて」


マリーの奴、また抜け出してきたのか。ローネ少尉が慌てている様子が目に浮かぶ。

しかしここで一人で帰らせる訳にもいかないか。かといって一度フィーアへ戻るのも面倒だ。


「無断で抜け出したのか?」


「いえ、ローネ少尉に心配をかけてはいけないと思いましたので置き手紙を残しておきました」


「内容は?」


「クルトさんと町へ行きますと」


「マジか…」


それは俺が勝手にマリーを連れ出したと誤解されないか。

副団長は未だしもローネ少尉、怒ってるだろうな。フィーアに帰りたくねぇ。


「マリー、今回は仕方ない。だが次回からはせめて俺には予め知らせてくれ」

マリーは軍人じゃない。艦にずっといろというのも酷な話ではないか。幸いこの町には陸軍が駐屯していないし、買い出しに行くくらいなら危険はないだろう。


「ありがとうございますクルトさん!」

マリーは笑顔でクルトの横に並んだ。


「お、おう」

昨夜の時も思ったがその笑顔は反則だ。

俺は照れる自分を必死で抑え、路地を出て再び目標の店に向かって歩き始める。

今頃俺の事を血眼になって探しているであろうローネ少尉の事などもこの時に忘れてしまっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ