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近衛の実力

昨日投稿ミスをしておりました!!よろしくお願いいたします!!

ー実験艦フィーア艦橋ー


「艦長、ヘイルダム負傷者の収容完了しました」


「ご苦労、陸戦の状況は?」


「城壁が崩れ、突入抗が狭まった為ヘイルダムを盾に何とか防衛線は維持できております」


「しかし、増援を呼ばれては物量で圧倒している陸軍に対抗は出来ないだろう。時間的にあと少しでクルト達は戻ってくるだろう。あと少し持ちこたえるよう前線に伝えてくれ」


「了解!」


「アンナ砲術長」


「はい」


「脱出に際して白燐弾では無い方の試製弾を使用する。準備を頼む」


「しかしあの試製弾は演習での試験を行っていない未知数の弾です。万が一の事があれば…」


「ここを切り抜けるにはあの弾を使用する以外に選択肢はない。責任は全て俺がとる。やってくれ」


「了解しました。直ちに準備します」


「あの先の角を曲がれば1階の城壁通路に出れるな」


「ああ、あとは城壁通路を進めば突入口まで行ける」


「恐らく通路には陸軍の兵士達が大勢いるはずだ。総員警戒を怠るな」


ローネは素早く前に出ると壁に背中を付け、ポケットから小さい手鏡を取り出した。


「ローネさんでしたよね…。一体何を?」


クルトが声を掛けるとローネは人差し指をクルトの口元近くに持っていく。


「静かにして下さい」


そう言うとローネは手鏡を廊下の角から少し出した。


「見える範囲では軽装備の陸軍兵が3名。巡回しているみたいですね」


「3人だけならば突破できそうだな」


銃を構えるラースにローネは溜息をついて言う。

「ここで銃声を響かせたら通路の奥にいる敵にバレて増援が来るに決まってるじゃないですか。そんな事も分からないんですか」


ラースはむっとした表情で銃を肩に掛ける。

「なら近衛少尉殿はどうするって言うんだ?」


「…ッ」


「おい、何を!」


ローネはクルトの銃を取り、角から飛び出すと足音を立てずに陸軍兵の背後を強襲した。


狙いを定めた1人の陸軍兵の首元を銃で強打する。


「グァ」


短い声を発し兵士が倒れる。


「敵か!」


ローネは強打した反動を利用し銃もう1人の鳩尾に叩き込んだ。兵士その場に蹲る。

残りの兵士を片付けようとローネが振り向いた矢先。


「こいつッ!」


最後の1人となった兵士がローネに向けて小型銃を突きつける。

間に合わない!ローネの本能がそう告げる。ローネは目を閉じる。


「させるか!」


引き金が引かれる直前にクルトが体当たりし、壁に激突する。


「あ…」


突然の事でローネは何が起こったのか判断するのに時間を要した。

ラースを始めとした陸戦隊員が駆け寄り、無力化した兵士を捕縛する。


「クルト!大丈夫か!無茶しやがって」


「ああ、何ともない無傷だ。それより少尉は?」


「無事だよ」


「そうか、良かった」


ローネはクルトの近くまで行く。


「…どうして来たの?。私1人で全員対処出来た!最後のだって奴が引き金を引く前に無力化出来た。それなのに!」


「お前の身勝手な行動が結果として自分自身だけでなくクルトまで危険に晒したんだ!その言い方はなんだ!」


「止めろラース、これは俺が勝手にやったことだ」


「いや、だがお前が」


俺はラースを止め、ローネに顔を向ける。


「ローネ少尉。今回俺が突っ込んだのは俺自身の自己満足でしかないんだ。俺の銃がいきなり取られた時はただ驚いていた。その段階ではまだ助けに行くなんて事は考えて無かった。だが少尉の後ろ姿を見て思ったんだ。少尉は無理して1人で戦っているんじゃないかなってな。その姿が知ってる奴と似ていて、気づいたら飛び出してた。それだけだ。だから気にしないでくれ」


「そんな…私は別に無理なんて…。でも助かった…ありがとう…」


「クルト少尉、部下を救ってくれたことに感謝します。立てますか?」

いつの間にか近くに来ていたレナートがクルトに手を差し出す。


「ありがとうございますレナート副団長。大丈夫です。この通路を進んだところに突入口があります。行きましょう」

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