恋愛トーク
恋愛の相手の態度や自分のやらかしたことで一喜一憂する感じ。
今日私は早速リリーのお店に来ている。
2ヶ月程オリュゾン国に行っていたから、久しぶりに会ったリリーはすごく喜んでくれた。そして、いつものごとく店先でお茶をしている。
ライオンに変化したジルを見たリリーはすっごく驚いた後、やっぱりモフモフしたいってお願いしてきた。ユリアもだけどやっぱりみんなそうゆう反応になるの?
ジルはライオン姿の自分のことを誇らしく思っているみたいで、快くモフらせてあげていた。
リリーへの土産は、オリュゾン国でしか取れない石とデザインの可愛い髪飾り。それとおにぎりとシュークリームを作ってきた。
いまはお客さんが来たからリリーは接客中で、私は一人まったり日向ぼっこ、こーゆーゆったりした時間はほんと至福だったりする。
いままでの私は、人と上手く関われない自分を責めて、ひたすら自問自答の繰り返しで。新しいことにチャレンジするでもなく、ひたすらその日が終わることを喜んで、変り映えのない次の日が来たことにがっかりしていた。時間は有限なのに無駄に日々を過ごしていた。
いつ人生が終わるかわからないのにね。死にかけて気が付くなんてね。
リリーの接客は、お客さんとの関係が自然で心地いい、みんな笑顔で帰っていく。
だから私も、お店開いたら、ゆったりした時間の流れを感じられる癒された空間のお店にできたらいいなって思う。何もない日はもちろん、辛いことがあったときですら、今日もいい日だった。明日も楽しい日になる。って感じてもらえるような。
昨日、あれからベリアルさんとは気恥ずかしくて顔を合わせないまま部屋に引きこもって、今朝もぎこちなく会話してそうそうにリリーのところに向かってしまった。
いままで通りに普通ができない、こんな可愛くない態度取りわけじゃないのに、これじゃあ子供扱いされても文句言えないよね。
だってベリアルさんが私のことからかうから、それに婚約者とは聞きたいこととかあるけど怖くて聞けないし、でも、このままで嫌われたらどうしよう...
恋をしてあんなに幸せな気持ちだったのに、いままではベリアルさんが絶対に私のこと見捨てないって根拠のない自信っていうかそんなこと考えもしなかったのに、些細な出来事でこんなにも気分が落ち込んでしまうなんて、ベリアルさんのこと好きになったらこんなにも一喜一憂しちゃうなんて。
「...みこと?ちょっと、みーこーと」
「ふぇ?リリーどうしたの?」
「どうしたのじゃないよ、何度も声かけたのに涙目で世界の終わりみたいな顔しちゃって」
「リリー...私ね、好きな人ができたんだけど」
「!!やっと自覚したのね」
リリーは嬉しそうに私の両手を握って喜んでくれている。
「え?自覚?」
「えっだって相手はベリアルさんでしょ?」
「えっなんでリリー知ってるの?私まだ誰にも話してないのに」
「そんなのみことのこと見ていればわかるよ。でっ、付き合ってるの?どっちから告白したの?」
「ひゃ、つ、付き合ってなんて、それに告白なんてないないない」
「なんだぁ~じゃあ、その世界の終わりみたいな顔はどうしたの?好きって気づいて世界がバラ色に変わったんじゃないの?」
「えっとそれが...」
リリーに昨日の出来事を話す。
「ベリアルさん、ぐいぐいくるわね。でも恋愛初心者のみこと相手に大人げない」
「リリー私どうしたらいいの?」
「まぁみことが可愛くて仕方ないのはわかるけどね。とにかく嫌われることは絶対にないから大丈夫。だから余計な心配も、婚約者がどうとか考えなくても大丈夫。みことが普通に話せるようになったら話せばいいから」
「そうなの?絶対に?」
「絶対。あと、スキンシップはもう、そこは慣れるしかないわね」
「慣れ?あんなに近づかれるとドキドキするのに?」
昨日のベリアルさんの姿を思い出した。かっこよくて、笑顔にキュンってなって。やっぱり好きだなって気持ちが溢れてくる。
「そうよ、だってそれはみことがベリアルさんのこと好きってことでしょ?そんな人に出会えて、しかも近くにいるのよ素敵なことじゃない、私からしたらすごくうらやましい、あ~私もドキドキしたい!」
「ドキドキするのはベリアルさんのことが好きってこと...」
そう思えたら、すごく嬉しくなってきた。ベリアルさんにすごく会いたいって思う。
「いやん、みこと、にやにやしちゃっていまベリアルさんのこと考えてるでしょ、わかりやすい~」
「えっ、そんなに顔に出てる?やっぱり私の気持ち、ベリアルさんも気付いてるのかな?」
「うーん、気付いてるかもしれないけど、みことはいまどうしたいの?ベリアルさんと恋人になりたいの?」
「えっ、恋人なんて、そ、そんな、それにいまはまだそういうのよくわからなくて」
「それなら、いまはまだこのままでいいんじゃない?焦ることはないでしょ、自分の気持ち大事にすればいいと思うな。私が知る限りベリアルさんはいい加減なこと絶対にしないと思うよ。みことの気持ちに気付いてもちゃんと向き合ってくれると思うよ」
「リリーありがとう、何だか気持ちが落ち着いてきた」
「付き合ったらイチャイチャした惚気話楽しみにしてるから」
「そ、そんな付き合えるかどうかもわからないのに」
「ふふっ。でもよかったね、みことの初恋大事にしてね」
「初恋...」
そっか初恋、何だかその言葉だけで心が華やいだ、いままで人間関係に悩むことばかりで恋愛に疎かったから。初恋、なんかいい。
「にゃおー」
「えっそうなの?ジルがリリーの運命の人も案外近くにいるって言ってる」
「えっ!それほんと?どんな人なの?どこにいるの?ジル教えて」
「にゃっ」
「それは内緒だって」
「そんな~」
恋愛トーク、いままでは近くで女子たちが騒いでいるのを聞いていただけなのに、いまは自分がしているなんて嘘みたいだけど嬉しい。
その後はシュークリームとおにぎりを食べながら、オリュゾン国での旅での出来事を聞いてもらった。リリーとの会話は楽しくていつまでも話していられる。
ベリアルさんとの時間もこういう時間なんだよね。話をしなくても一緒にいて落ち着ける。それは恋をしたからって変わるものじゃないんだから、大事にしたいって思う。
いつも読んでいただいてありがとうございます。




