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やっぱり家は落ち着く

少しづづ恋愛に進展ありです。

「それでだがベリアル、プレジールのことだがお前はどのように考えているのだ?」


「...私はいまのところ特に公にするつもりはないわ。いま公にしたら国内、国外、問わず争いの火種になりえるわ。それに、私はみこちゃんが女神様と関係があってこの世界に来たと思っているの、だからジルがプレジールの場所まで案内してくれて、しかも植えた種が一日で育つなんて意味があるとしか思えない。だからまずは女神様について調べてみる、ゼファイルが調べてもこの国には見つけられなかったから、きっと別の国に文献か何かがあるはず、この先きっと兄はまた何かしてくるはずよ、だからその前に女神様について調べてこの国を守らないと」


「...うむ、わかった。どのみち他国にも癒しのパンを普及していくよう話しているところだ、女神様についても同時に調べていく方向でことを進めよう。それと美琴、もし可能であるならパンとは別に日持ちできるもので癒しの効果があるものを考えてみてはくれぬか、やはり国外ではここから何日もかかってしまう国もあるのでな、出来ることなら保存の効くもので効果が持続してくれたらいいの助かるのだがな」


 確かに外国ならパンよりも手軽なものがあればいいかもしれない。酵母を持っていってもパンを作ることを考えたら保存の効くなにか...

「わかりました。考えてみます」

「有難い、ではよろしく頼む」


 そのあと、ベリアルさんとご両親はこれからのことを話し合って今日の所はこれで帰ることになった。

 ぎこちないながらもベリアルさんと王様は話すことができたみたいでよかった。





「はぁ~緊張した~、やっぱり家に帰ってくると落ち着く~」

 気疲れしてしまった私はベリアルさんにすすめられて、すぐにお風呂に入ることにした。すっきりして気が抜けてソファーに座り込む。

 ジルはさっさとベッドに向かってしまった。


「お疲れ様、みこちゃん今日はありがとうね、みこちゃんが一緒にいてくれて本当によかった。それにこの家のこと自分の家のように感じてもらえているみたいで嬉しいわ、私もここに帰ってきてほっとするもの」

 ベリアルさんもお風呂から出たところで声を掛けられた。


「あ、ごめんなさい、私の家じゃないのに...」

「何で謝るのよ、これからはここがあなたの家になるんだから。もれなく私も付いてくるけどね」

 笑顔でウインクされた...ドキッ

 もれなくって...何だか改めて言われると同居というか、同棲みたいな...

 えっ私何考えているの!?

「みこちゃん顔赤いけど大丈夫?」

「え、あ、大丈夫です」

 ベリアルさんの顔が近づいてきて、私のおでこにおでこをくっつけてきた。

 ひえぇ~ベリアルさんの顔が近い、お風呂から出たばっかりで石鹸の香りが鼻をくすぐる。同じ香りのはずなのにドキドキする。

 ベリアルさんの綺麗な顔を目の前にして恥ずかしさに思わず目をつむってしまう。どうしよう~


「...熱はないわね」

 離れたと思って目を開けると、おでこにチュッとベリアルさんがキスをしてきた。

「元気になれるおまじない。みこちゃん今日はほんとありがとうね、さすがに疲れたわね、ゆっくり休んでちょうだい」

「はわわわわっ、もうベリアルさんっ」

 私の反応を見てベリアルさんはすごく嬉しそうに笑っている。うぅ~っ


「みこちゃん、これからもよろしくね。あとこれは私のわがままだけど、できればこれからは何かあれば一番に私に相談してほしいの、今日いきなりお店のことを聞かされてびっくりしたわ。みこちゃんのこと応援したいと思っているのに、正直すごく寂しかったの。それに、みこちゃんがこの家からいなくなってしまうかもしれないって思ったらすごく焦った。だからお願い、どんな些細な事でもいい、これからは一番に私に相談して、ね、約束」


「ごめんなさい。私、私もベリアルさんとの生活がすごく楽しくてこの家から出ると思うとすごく寂しかったです。でも、これからのことを考えるとこのままベリアルさんに甘えて、何もしないでいるのは嫌だったから。何かしていないとまた元の自分に戻ってしまうような気がして、だから自分のやりたいことをちゃんと見つけてからベリアルさんに伝えようと思っていて、でもごめんなさいベリアルさんはいつも私のことを気にかけてくれていたのに...私、いつも自分のことばっかりで...」


 ベリアルさんのことを傷付てしまったことに涙が出てきた。タイミングが悪かったとは言え、ベリアルさんに一番に言わなかったことを後悔している。

 そんな私をベリアルさんは抱きしめてくれて優しく背中をさすってくれた。


「みこちゃんごめんね。泣かないで、私が勝手にみこちゃんが成長して私から離れてしまうのを寂しく感じてしまっただけなの、みこちゃんはいつも一生懸命で頑張っているのはわかってる、大丈夫よ、私はいつでもあなたのことを応援しているから、もし道を間違えてしまったら一緒に新しい道を探しましょう、だから安心して、みこちゃんはみこちゃんのやりたいことやってもいいのよ。私はみこちゃんに頼りにされるのすごく嬉しいから」


「ベリアルさん、ありがとう。.....だい、好き...」

 ベリアルさんの温もり、心臓の鼓動、すごく落ち着く...私はベリアルさんに抱き着いたまま安心して眠りについてしまった。





「本当に美琴は可愛いな。成長していく姿は嬉しいのに、その羽を折ってしまいたくなるこの気持ちは独占欲だよな。...美琴、もうこの先何があっても私の元から離してあげることはできそうにない、愛しているよ美琴」


 ベリアルさんのちょっと執着した独り言と、私の唇ギリギリにキスをしたことに私は気づくことはなかった。



続きを読んでいただきありがとうございます。


一途なベリアルさんの執着な愛。甘くなる分には最高だけど、度を越さない程度に頑張って。

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