また一歩前進。
続きを読みに来てくださってありがとうございます。
ベリアルさんも来て、三人で台所にいる。ゼファイルさんは忙しいようでまた後で来ると言ってすでに帰った後だった。
「左側はマリーが作ったもので、こっちは私が作ったものです、見た目はどちらも変わらないですね」
「そうね、どっちも美味しそう、さっそく食べてみましょう。まずはマリーのパンから・・・」
マリーとベリアルさんで半分コにして、私はジルと半分にして食べる。
「私がいつも、作るパンと違う、美味しい...」
「うん、美味しくできてる。ベリアルさん、どうですか?」
「そうね、癒しの効果もちゃんとあるわ、ただみこちゃんが作ったものより力は弱いかしらね。でもこれなら問題ないでしょう。多少作る人で変わるかもしれないけれど大丈夫そうね」
「じゃあ、一度にたくさん作れるってことですよね!これでたくさんの人に食べてもらえますね...よかった~」
「にゃー」
「あっ、あの、美琴が作ったのも食べていい?」
「もちろんいいよ」
マリーは一つ取り、パクっと口入れる。
「あ、やっぱり全然違う。王宮でも食べさせてもらったけど、比べてみると私のとは全然違うのがわかる。美味しいのはもちろん、何だか心がすごく温かくなる...」
「そうね、みこちゃんが作ったからもそうだけど、どんな気持ちで作るかも大切よね」
マリーは思うところがあったみたいで顔を上げてベリアルさんと私を交互に見た。
「あ、あの、私も美琴みたいに、みんなの為に気持ちを込めてパンを作りたい。私、美琴のパン食べて自分が料理を始めた頃の気持ち思い出したの。だからこれからも美琴と一緒にこのパンを作りたい。どうか、これからも手伝わせてください!」
やっぱりマリーは料理が好きなんだね。パンを作っているときもずっとそう感じてた。
「マリーありがとう。これからもよろしくね」
よかった~、マリーとも仲良くなれそうだし、パン作りも軌道に乗りそう。
「あとは、そうね。いつも美味しくて完食しちゃうから気にしていなかったけど、効果の持続とパンの日持ちも調べないとね」
あ、それを聞いて私は一つ思い出した。
「あのベリアルさん私、リリーの家に行ったとき、紙袋にパンを3つ入れて持って行ったんですけど、2つ食べてもらって、あと一つ、えっとどこ置いたんだっけ、あ、そこの棚にしまっちゃったんだ」
すっかり忘れてたパン、えっとリリーの家に行ってだから、作って二日経ってる。
「あ、ありました。作って二日経ってますが、これ」
「って、ちょっとみことベリアル様にそんなの食べさせちゃあ」
マリーが止めとき、すでにベリアルさんの口にパンは入ってしまっていた。
「あーっ!ベリアル様大丈夫ですか?美琴、ベリアル様は王子様なんだから、毒見みたいなことさせたらっ!」
「あ、そうだ。ごめんなさい!エネルギー見てもらうのについ、ベリアルさん大丈夫ですか?」
「...ふふっ、二人ともそんなに気にしなくても大丈夫よ。普通に美味しいけれど、少し力が弱くなってるわね。できるだけ早めに食べてもらった方がいいかもしれないわね」
「よかった~。何かあったらゼファイル様に怒られるところだった」
「ごめんなさい、王子様ってことうっかり忘れちゃって」
「はぁ?!美琴それってどうなのよ」
「マリーそんなに怒らないで。私がみこちゃんに、王子って肩書き関係なく気軽に話してほしくて普通にってお願いしたんだから。でもいまのことはゼファイルには内緒ね。知られたら怒られそうだし...」
あ、確かにゼファイルさん冷静に怒りそう。
「さてと一回目のパンも焼けたし、お昼の準備しますね。メニューはベリアルさんの作ったお野菜たくさん使ってチーズたっぷりのピザがいいしよっ。マリーも手伝ってくれる?」
「うん、もちろん。もっとみことと一緒に料理がしたいもん」
「にゃっ」
「ジルもピザ食べたいのね。うん美味しいの作ろうね」
私も勉強になるし、料理好きな仲間が出来て嬉しい。
仕事以外のとき引きこもってないで料理が好きだって表現して行動してたら、こんな風に仲間が出来たりしてたのかもな。
とにかく、いまは無性にチーズたっぷりなピザが食べたい。ジューシーな野菜やお肉に、とろーりたっぷりなチーズ、んんっ想像だけでよだれが...。
そして、ピザのことを考えて一人の世界へ行くのでありました。
ピザは私がいま食べたくなったので作中に入れました。
ジルの出番がなかなかこなくてにゃーとかしか出てこれない...




