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小1の記憶

「あーくん、ただいま~」

「入るな!!ひな君、外行って来なさい」

「えっ?」

「父さんと母さんが帰って来た」

「分かった…」僕はそう言って、圭の家に向かった。

僕らにとって、お父さんとお母さんは恐ろしい存在だ。

たまに家に帰って来ては、あーくんがバイトとかで稼いだお金を奪って、自分の遊び代に使う。しかも、僕らに暴力を振るって、痛い思いをさせる。

あーくんは僕と産まれたばかりの弟を庇ってくれるから、いっつも痛そうだし、苦しそうだ。


「けーい、遊ぼ」

「陽斗?どうした?朝日さんと遊ぶって言ってなかったっけ」

「うん、でもお父さんたちが帰って来た…」

「そうか…中入っていいよ」

「ありがとう」圭は僕らの両親のことを知っていて、いつも心配をしてくれる。

「今日はずっといる?」

「ううん。あーくんが家にいるから夕方に帰る…」

「大丈夫か?震えてるよ?」

「怖いもん。でもあーくんがいるから…」

「無理すんなよ」

「うん…」


「じゃあな」

「うん、怖かったらまた来いよ」

「うん…」僕は圭の家を後にした。

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