インタビュー
あれから3ヶ月。
僕は150km以上普通に投げられるようになり、結構期待されるようになった。
今日は高校生特集で、僕と圭をインタビューするらしい。
こんなに傷つくのなら、インタビューなんか受けなければ良かった…
「ひ~な君、今日本当に大丈夫?」
「大丈夫って何が?」
「ひな君ってあんまりそう言うの得意じゃないだろ?」
「まー確かに…」僕は人前に立ったりするのが正直言って苦手だ。
でも、僕の治療費とかでお金が必要だし、あーくんの役に立ちたいから、インタビューを受けることにした。
「でも大丈夫!じゃあ行ってきま~す」
「分かった…じゃあな」
「けーい…ちょっと緊張するな」
「そうか?俺は別に…」
『今日はよろしくお願いします』そう言いながらインタビュアーっぽい人が僕らの所にやってきた。
「「こちらこそお願いします」」
インタビューが始まった。
『陽斗君と圭君は高校で出会ったの?』
「違いますよ、小学生の頃から友達でしたね」
「そうだったな」
『そんな前から!じゃあ仲はいいんだね』
「腐れ縁ですかね」僕が笑いながらそう言うと圭が、
「陽斗酷!俺ら好きで一緒居るんだろ?」そう言って拗ねた。
「はいはい」
インタビューも終わりになってきた頃、ある質問をされた。
『陽斗君って、そもそも何で野球始めたの?』
「えーっと…見てて楽しそうだったからですかね」
『小学生の頃?』
「そうでしたね。小1のとき兄がそんなにしたいならさせてあげるって言ってくれて…」
『お兄さん?ご両親は?』
両親か…両親の記憶ないんだよな…
そう思いながら小1の頃を思い出していると、不意に両親の記憶が蘇った。




