中2の夏~病気~
目を覚ますと、病院のベッドの上だった。
「おはよう。陽斗君」そう言った人は、あーくんと同い年位の男性だった。
「あーくんは?」僕はそうつぶやいていた。
「あーくん?あっ朝日な。朝日にはまだ伝えてないよ」
「ふー良かった」
「それで、僕は陽斗君の主治医になった凉矢。よろしくな」
「えっ主治医?どういうことですか?」えっ僕は病気なの?
「あーえっと…正直に言うと、陽斗君はここに病気を抱えている」
そう言って先生は、自分の心臓辺りをさわった。
「えっ僕‥が?」でもまだ僕は、この事態を甘く見ていた。
「それで、これから朝日には伝えないつもりなの?」
「はい!当たり前です」僕はそう言って笑った。
「なんで?朝日医者だよ?家で発作おきたときとかさ…」先生はそう言ったけど、僕は友ちゃんのこともあるし、これ以上あーくんに心配をかけたくなかった。
「はい!やっぱり言いません。だから先生も…」
「分かった。でも、ちゃんと今からだす薬毎日飲んでね」
「はーい」
「それと、週に一回僕の所に検診に来ること。あっ後、激しい運動は禁止な」
えっ2個目のは守れない…
「検診はいいですけど、激しい運動はしますよ?」
「駄目だ」
「嫌です。駄目って言うなら、勝手にします!」野球してるし…
「また今日みたいに苦しくなるよ?」
「それでもいいです。で、今日みたいに発作がおきたときに飲む薬ありますか?」
「発作おこす前提か?まーあげるけど、使ったら報告な」
「了解で~す。あっじいちゃんはいますか?」
「あーおじいさんなら外に居るから今日は一緒に帰りな。苦しくなったらちゃんと来いよ」
「はーい。さよなら」そう言って僕はベッドから起き上がろうとしたけど、力が入らず、ベッドに舞い戻ってしまった。
「ゴホゴホハァハァ」
「陽斗君?まだ万全じゃないからさ、無理するな」そう言って先生は僕を抱きかかえて、車椅子に乗せた。
「車椅子?嫌ですよ」そう言ったけど、先生に抵抗出来るだけの体力はなくて、我慢するしかなかった。
「おじいさんの車までだから」そう言って先生は駐車場まで車椅子を押した。




