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エピソード02



うわあ、、大人になってる、、

当たり前だが卒業ぶりに見る彼の姿を見た率直な感想だった。



視線を合わせないように気をつけよ。。


「ゆき!いまきたね笑」


「目合わせないようにしとく、、」

小声でまきが話してきた。



心臓がバクバクなってるのだけわかる。

彼とはいろんなことがあった。



高2の頃わたしが部長と付き合ってた頃に、

山中くんの姿を見てたぶん、ゆきから一目惚れした。



白い肌に、二重がきれいで目が合うと吸い込まれそうな瞳。

身長は175センチくらいのちょうどいいバランスの体型。

コントラバスパートで、ゆきはパーカッションパートだったので、同じ部室内でパート練習をしていた。


何かわからないけど惹かれるものがあった。



そもそも部長と付き合うことになったのも、

一年の時、唯一の吹奏楽部で同じクラスだったのが部長であった。


クラスでは話さないけど、よく色々心配してくれててメールくれてたのがきっかけ。


それで部長から告白されて流れで付き合うことになった。それが3月。



ゆきが2年生になり、入部してきた一個下の代にいたのが山中くんだった。



そこから、3年の4月にマーチングきっかけで近しい存在になったのをきっかけに、ゆきから告白したのがファーストコンタクト。

この時すでに、部長には好きな人がいると言って別れている。



もちろん結果は、玉砕。振られている。

けど、そこからメールでやりとりしたりたまに2人で会うようになって、、


8月の引退した次の日に山中くんから告白してくれて付き合った。


4ヶ月ほどの、付き合ってないけど友達以上恋人未満状態が続き、その頃が1番楽しかった。



付き合ってからも、もちろん楽しい日々だったが受験勉強をきっかけに、同じ学年の男子とゆきが仲良くなってしまってこのままでは浮気になると思って、山中くんとは別れた。



しかもメールで別れを切り出してしまったので、よくわからないまま曖昧なまま別れてしまった。


しかも仲良くなった男の子のことはゆきは、山中くんに伝えないままいた。


文章にすると、更に自分が最低すぎる。。




ざっと説明したらこんな感じ。


そのあと、やっぱり山中くんが忘れられなくて卒業式の後日、もう一度告白したが振られて終わった。



当時の自分、なにがしたかったのか今思い出すと訳がわからなさすぎて10代って怖い。


たしかその3年後くらいに、ゆきから山中くんにメールしたことがあったが、

その時、山中くんは彼女がいたみたいでメールは切られた記憶。



ただ、その時に、

「嘘つきは嫌いだよー

彼女が怒るからばいばーい」


と、言われたのが最後。

あんなに好きだったのに当時の自分はこんな終わりになるとは思ってもみなかっただろうな。



そんなことを思い出しながら、自分のせいではあるけど結構胸糞悪い気分になっていた。


気づけば、同窓会も終盤になりみんな少しずつ出来上がっている。



「山口?」


話しかけてきたのは部長だった。


「おー!久しぶり!笑

元気だった?」


部長とは元彼だが普通に話せる仲だ。


「俺、結婚した!笑」


「おめでとう!」


そんなことを話しながら談笑していた。


すると、

「岩本がなー病んでてさ笑」


岩本の話になってしまい、とても胸騒ぎがした。


「いわもー!こっちこいー!」

部長が大きい声で岩本を呼ぶ。


当然視線がこちらにあつまる。



部長、、視線を上げると目が合ってしまった。

1番合わせちゃいけない人に。

山中くんと目が合ってしまった。


あわててゆきは目を逸らす。



「なにー?」

岩本がこちらにくる。


「めっちゃ久しぶりだね、いわも。笑」


「お久しぶりです」


「なんで敬語、、笑」



「高2?のときよく3人でだべったよなー笑」


あんなことやこんなこと、昔話で盛り上がった。


「俺ら付き合ってたしなー笑」


「それは禁句や。笑」


部長とは平気でこんな話もできるから不思議で仕方ない。


「いわもも先輩と付き合ってたよね?」

話題は高校の時の元カレ元カノになった。


「あの先輩は自然消滅したんだったかなー」


「山口さんも山中と付き合ってたよね?」


ばっさり岩本がゆきに山中くんの話を振る。


「それも禁句で、、」


「あ、そなん?ごめん笑」


つい山中くんの方をちらっと見てしまう。

「山中くんとはもっときれいに終わらせるべきだったんだよね、、」


ぽろっとゆきが言ったのを部長は聞き逃さなかった。


「色々あった感じ?」


「そーなるのかなあ。。私が悪いんだよね」


「暗くなんな!!!笑」


部長が暗くなりそうな3人を明るく取り持ってくれた。


そして、そろそろお開きの時間のようだ。



「二次会行くの?」


「うーん帰ろうかな、、」

まきに一言帰ることを伝えて会場を出た。



まだ秋になりきっていない匂いがする。

空を見るともう真っ暗で星がみえる。



昔、山の方でこうやって空を見上げたことあったっけ。

ここは光がたくさんあるから山で見た時の方がきれいに見えるなあ。



そんなことを考えて1人で夜道を歩く。


駅につきそうになった頃。

少し酔いも覚めてきたが、すぐに電車に乗る気が起きなくてベンチに座る。


「はーーつかれたあ」


1人でため息をつくゆき。




そこへ1人の足跡が近づく。





ーーーー「久しぶり」



懐かしい声。大好きだった優しい声。


声をかけてきたのは山中くんだった。


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