第二十一話 全てを終えて
一行は草原を突き抜け、リシリスの家の前を通り、街の教会へと歩いて来た。
庭ではやはり牧師が植木の様子を見ていた。
リシリス「牧師様」
牧師「おや、リシリス、それに皆さん。そういえば命の水はどうなりましたか?」
リルシリス「これです」
リルシリスは命の水が入った瓶を牧師に見せた。
牧師「遂に手に入れられたのですね!」
リルシリス「これは私達の世界の命の水です。これで教会の植木を元気にしてあげてください!」
リルシリスは牧師に命の水が入った瓶を渡す。
牧師「何という事です!わざわざこの為に、遥々遠い世界からお出でになられるとは。まるで神の使者の様です!では早速これを植木たちに与えてみましょう」
牧師は命の水を植木の根元に与えていった。
牧師「これで此処の植木たちは皆元気を取り戻す事でしょう。皆さんに神の祝福があらん事を」
牧師からの頼まれごとを済ませたので、とりあえずリシリスの家の方に歩いていた。
しかしリシリスは少し元気が無かった。
リルシリス「どうしたの?」
リシリス「お二人とも元の世界に戻られるんですよね?なんだか寂しくて…」
リルシリス「まあ、あっちの住人だからね。でもまた来るよ、コイツと一緒に!なっ!」
ヤーン「あ?ああ、まあ」
リシリス「私待ってます、迎えに来てくれるのを!」
ヤーン「む、迎えって…」
リルシリス「いいのかよ、女にここまで言わせておいて!」
ヤーン「な、何言ってんだ全く。先行くぞ」
ヤーンは一人で歩いて行く。
リルシリス「本当に不器用な奴だ」
リシリス「私ヤーンさんに嫌われてるんでしょうか?」
リルシリス「いや、多分その逆だと思う」
リシリス「本当ですか?確かめる勇気が無くて…私…」
リルシリス「今度会った時聞いてみなよ、良い返事聞けるよきっと。それ迄に私からも上手く言っといてあげるから、ね!」
リシリス「よろしくお願いします」
リルシリス「うん、じゃあ私もそろそろ行くね。じゃあまたね!」
リルシリスは光の扉を潜った。




