第二十話 リシリスの願い
嵐は明け方近くまで収まらなかったが、皆いつの間にか眠っていた。
翌朝。
リルシリス達三人は、昨夜の嵐のせいで寝不足だった。
しかし、命の水を手に入れる為に、一行は眠気を堪えながら、揃って大樹に向かい歩いていた。
そして三人は大樹に到着した。
リルシリス「じゃあ私が採ってくるから二人は待ってて」
そういうとリルシリスは、大樹の枝に飛びついて、高い所の枝に登った。
リシリス「すごーい!」
リルシリスは大樹の葉の雨露を採取し始める。
大樹の下で待っている二人は、お互いを気にし出していた。
リシリス「ヤーンさんとリルシリスさんって、昔からのお友達とかなんですか?」
ヤーン「いや、そんなに前からじゃ…」
リシリス「そうなんですか?私には凄く仲が良く見えますけど、まるで昔から一緒にいるみたいに…。私ともそうなってもらえますか?まるで恋人同士の様に!」
ヤーン「恋人同士!?」
リルシリス「よっと!」
そこに大樹の上からリルシリスが戻ってきた。
リルシリス「採ってきたよ、ほら」
リルシリスは二人に命の水が入った瓶を見せて微笑んだ。
リシリス「じゃあ次は、それを持って私の世界へ行くんですね?」
リルシリス「うん、あと少しだよ」
ヤーン「じゃあもしかして、またあの崖から…」
リルシリス「大丈夫!アンタが居れば死ぬ事はないわよ!」
そうして三人で崖へとやってきた。
三人は崖から下を見下ろした。
リシリス「ここから!?…」
ヤーン「命綱は?」
リルシリス「要らないわよ、そんなの」
そう言ってリルシリスは、二人の背中を後ろから押しながら、自分も崖から飛び降りる。
勢いよく落ちていき、崖下に衝突しそうになった瞬間、皆んな気を失って倒れていた。
リルシリス「う、ううっ」
リルシリスは目を覚ました。
傍に倒れていた二人も、同じ様に目を覚ました。
ヤーン「またか…」
リシリス「此処は…」
リルシリス「やっぱり大丈夫だったでしょ。じゃあ、行くわよ」
三人は、目的地の教会へと向かった。




