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移ろいの木漏れ日と微風  作者: まりちゃんとだんな


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第十八話 思い切って…

一行は街の教会に着いた。


教会の庭では牧師が植木の様子を見ていた。


リルシリス「牧師様」


牧師「リルシリス、それにヤーン。おや、そちらの方は…うん?」


リルシリス「違う世界から来たリシリスです。命の水を手に入れるのを、手伝ってくれたんです」


牧師「これは驚きました。リルシリスにそっくりではありませんか!」


リルシリス「私達も驚きました。あ、それでこれが頼まれた命の水です」


リルシリスはバッグの中から、命の水が入ったコルクで栓がしてある瓶を牧師に渡した。


牧師「ありがとうございます、これで此処の植木たちは皆元気を取り戻すことが出来ます。皆さんには神の祝福が訪れる事でしょう。では早速」


牧師は教会の枯れかかっている植木たちの根元に、命の水を少しずつ与えていく。


牧師「これで大丈夫でしょう」


そして教会を後にしたリルシリス達は、次の用事を済ませるまで、リルシリスの家に滞在する事になった。


そしてリルシリスの家に着いた。


リルシリス「二人ともゆっくりしてて」


そう言ってリルシリスは台所にお湯を沸かしに行った。


ヤーンと二人きりになったリシリスは、気になっていた事を聞いた。


リシリス「ヤーンさん、ヤーンさんって誰かお好きな方とかいらっしゃるんですか?」


ヤーン「す、好きなひととととと…えっ!な、何いきなり!」


リシリス「いえ、なんとなく気になっていたものですから、思い切って聞いてみようかなと思って…。いらっしゃるんですか、やっぱり?」


ヤーンは焦りながらも、リシリスに悟られない様な態度で答える。


ヤーン「い、いや俺は生まれてこの方、一度も誰かを異性として見た事は、な、ないよ…」


リシリス「本当ですか!じゃあ、今はどなたともお付き合いはなされていないのですね?」


ヤーン「ま、まあ…そうだけど…」


リシリス「も、もしよければ…わた…」


リシリスが何かを言いかけた時に、リルシリスがお茶を運んできた。


リルシリス「お茶入ったよ」


ヤーン「お、おう。悪いな」


リルシリスはお茶の入ったマグカップをそれぞれの前に置く。


三人は言葉も無く静まり返るが、お茶の湯気だけが静かに揺れていた。

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