第十二話 占いのお姉さん
教会からの帰り道、三人で歩いていた。
リルシリス『元の世界と殆ど同じだ』
道中、リシリスが寄り道を促した。
リシリス「此処の占い当たるんですよ。ちょっとだけ寄ってみませんか?」
リルシリス「占い?」
リルシリス『あんな店あったっけ?』
一行は占いの店に入っていく。
占い師のお姉さん「いらっしゃい」
占い師はテーブルの向こう側に座っていた。
テーブルのこちら側に長椅子が一つあり、そこにリルシリスとリシリスが座る。
ヤーンは入り口付近の椅子に座って待っている。
リシリス「ヤーンさん元気無いですね」
リルシリス「あれくらいで丁度いいんだよ」
占い師のお姉さん「リシリスの姉妹?」
リルシリス「他人の空似ってやつです」
占い師のお姉さん「え、本当に?凄くそっくり、よく似てるよ!」
リシリス「私も驚いちゃって!」
占い師のお姉さん「双子みたいだよ!ま、とりあえず何を占ってほしい?新規のお客さんは三つまでは無料で占ってあげるよ」
リルシリス「占いじゃないですけど、天気って分かります?」
占い師のお姉さん「ま、そうだね。あんまり遠い日のは分からないけど、近い日ならなんとかね」
リルシリス「分かるんですか!じゃあ雨の降る日とかは!」
占い師のお姉さん「じゃあ二、三日の天気見てみるね」
お姉さんは水晶玉に両手で念を送る。
すると水晶玉に太陽が映った。
皆は眩しくて水晶玉から目を逸らした。
占い師のお姉さん「明日は晴れだね。じゃあ明後日ね」
水晶玉の太陽が消えて、お姉さんはまた、水晶玉に念を送る。
すると今度は水晶玉が一瞬、激しく光った。
そして激しく雨が降る映像が映った。
リシリス「雨だ!」
リルシリス「降るんですか?」
占い師のお姉さん「明後日ね。じゃあ二つ目は?」
リルシリス「今この世界で起きている干ばつの原因とかって分かりますか?」
占い師のお姉さん「それは分からないわよ。そういうのは…でも、この前街のお年寄り達の話を聞いたんだけど、教会の庭師の職人が去年暑さで倒れてから、教会の庭の手入れをしてないらしくて、それで神様が怒って干ばつになってるって話してたわよ」
リルシリス「そういえば去年暑かったな」
リシリス「リルシリスさんの所も?」
リルシリス「うん、去年の夏、何人か倒れたって聞いたよ。あ、それで、私の世界にある教会のもみの木が枯れそうだから、それを治したいって牧師様に頼まれて、命の水を探しに来たの」
占い師のお姉さん「もみの木は永遠の命の象徴っていうからね、きっとそれだよ。多分、そこの教会のも手入れしてないと思うよ」
リシリス「じゃあ教会のもみの木を元気にすれば、きっと干ばつも収まるんですね!」
占い師のお姉さん「じゃあ、いいかな?最後の三つ目は何かな?」
リルシリス「私たちの未来の相手を教えてほしいです!」
占い師のお姉さん「一人分だよ」
リルシリス「お願い!」
リルシリスはリシリスに合図をした。
リルシリス「ね!」
リシリス「お願い!」
二人で占い師に頼み込む。
占い師のお姉さん「しゃあないね、今回だけだよ!」
占い師のお姉さんは水晶玉に念を送る。
そこに映ったのは、リルシリスかリシリスと、牧師だった。
リシリス「本当ですか!」
占い師のお姉さん「じゃあ次いくよ」
また水晶玉に念を送る。
そこに映ったのは、リルシリスかリシリスとヤーンである。
リルシリス「え、本当に!?」
リルシリスは複雑な気分になった。
離れた所でヤーンは椅子に座って俯いていた。




