おまけ回第十話、服
おまけ回
声を荒げた次の日、アメリカの人がよく取引しているという服屋に着いた、まさか猫の場所の隣だったとは、ついでにここに寄るのもありかもな。
「どうも、マイケルさんからの紹介でここに来ました。」
「お、マイケルさんの知人か、らっしゃい、ゆっくり見てって。」
これは店員のお決まりの言葉だもんな。
「なんてったって、ここにはゆっくり見ても困る客がいないからな、これがジョークだ。」
謎ジョーク、アメリカの人と話すとアメリカンジョーク上手くなるのかな。
「それって大丈夫なんですか?」
「ちょっとしたジョークって奴だ、別にそんなことはない、でもこの時間は客は少ない方だ。」
そうなんだな、要するに今は問題ないんだろ。
「マイケルさんが作った奴はどれ」
「え?あーと、その棚だな。」
「へー、どれどれ・・・うん、浴衣じゃねえか。」
浴衣多い、全部じゃないけどほぼ浴衣!!
「お?あんた知ってるのか?浴衣ってのはマイケルさん曰く日本ってとこの服で一度見てから忘れられないんだとよ、それにしてもいい服だよな。」
「これ、自分の出身地の伝統工芸品じゃないけど伝統的な服ですよ。」
「そうなんだな、これは祭りの時に着られることが多いとマイケルさんも。」
日本が好きな外国の方だったのか?転生前は。
「じゃあちなみに一着いくらですか?」
「それは良い奴だから2万5000カリン」
「ごめん高い、金欠だからもうちょい安い奴ない?」
「5000カリン、普通の品質の奴だよ。」
「5000カリンか・・・」
買えない金額ではない、でもこれは毎日着るわけではない、一着あればそれでいい、だから問題ない・・・いや、だとしても・・・
「どうするんですか?買うんですか?買わないんですか?」
「うー、ギリギリ買った。」
「ほい、まいどあり、今ちょっと袋ないから持参で袋あるならそれに詰めて、ないなら手に持って。」
丁度あった袋、ジャガイモが入っていた袋、でもちょっとこれに入れるのは気が引ける。
「あるにはあるんですけど・・・」
「ジャガイモの袋か・・・」
そうなりますよねー、自分もそう。
「袋あるんですか?」
「+50カリン払うなら紙袋渡せる。」
「必要経費、必要経費、必要経費」
ブツブツと自己暗示を掛けているのを気味悪がっているのかさっと渡してきた。
「ありがとうございました、冒険者カードに金チャージしてないので現金で。」
「ほい、まいどあり。」
最近金ないから稼がないといけないな。
「祭り近いから行ってみると良い。」
こういう事もあるからな。
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