おまけ回第八話、図書館(後編)
どっから流失したんだ、このマニュアル、社員にしか渡していないはずなのに。
「どうかしましたか?」
「い、いや、特に無いですね。」
嘘です、めっちゃあります、ここにあるも謎だし流失してる理由も謎だし。
「まあいいです、ここまで解読出来てるんですけどねえ・・・」
日本語だよ、どっかの社員が落したんだろ。
「あ、まあともかく、別の本ちょっと借りたいんですけど」
「なんでエルフの人達もなんでこの文章を解読できないんでしょう・・・達筆すぎるらしいんですが・・・」
「そういえばあなたの職業はなんなんですか?魔道具職人か商人ですか?」
「冒険者ですね、ゴブリンも倒せないけど。」「そらそうでしょ、これうちの奴のマニュアルなんだから」
「そうなんですか?じゃあこれ何語なんですか?」
やばい、口に出てたっぽい。
「じゃあこれなに語なんですか?」
「いや、あの、その、実はそれ自分の国のやつなんです。」
「じゃあ実はあなた異国の人なんですか?驚きですね。」
まあ確かに言われてみれば周りにいる人らって黒目黒髪だもんな。
「あはは、そうなんです日本って場所から来たんですよ。」
「へぇ、そうなんですね、ここにいる秘書さんの中で異国から来たって言ってたような・・・あ、おーい、マイケルさん、異国から来たって人です。」
マイケル?ってことは多分外国の方?
「oh、こんなところに同じ世界から来たと思われる人がいます!!」
この人がマイケル?
「こんにちは、出身は?」
「私の出身はアメリカです!!」
「アメリカですか、いい所ですね。」
完全に偏見だがアメリカの人みたいにガタイもいいし青目の金髪、もはやアメリカ人と言われて一番に頭に浮かぶような見た目だな。
「職業は何を?冒険者ですか?」
「私ですか?機織り職人です!!」
最近多様性の時代だからこんなの思っちゃいけないかもだがその見た目でその職業!!
「機織り職人ですか・・・日本語の発音上手いですね。」
「日本語?喋ってないですよ?」
え?なんで?・・・あ、そうか。
「多分この世界の言葉を喋ってて脳内で自動翻訳されて喋りたいことも吹き替えになってるから多分言語関係ないと思います、翻訳機要らずですね」
「冒険者!!!あなた勇敢な人ですね。」
「あはは、自分ほぼ戦わないですよ。」
美味しい所を自ら差し出すスタイルでさっさとこの世界からおさらばしたいんでな。
「あなた最近服欲しいとかありませんか?」
「確かに、金に余裕自体は無いですけど新しい服欲しいなとは。」
「じゃあうちの所とよく取引してる所、紹介しますよ。」
「ありがとうございます。」
貴族御用達のお店じゃない事を心の中で深く祈った。




