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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第6章 新たな出会い、そして強化
90/91

第90話 ヒュー少尉の魔法強化

(前話からの続き)

 

 

 

エイミー少尉の魔法強化の試み(第87話~第89話)を終えると、次にヒュー少尉の魔法強化を試みようと考えた。

 

 

 

そこで、再び僕は指で後方支援連隊隷下の分隊の分隊長を呼び、リストのある一行を指さし、彼に頼んだ。

 

「これ、持ってきてもらえますか?」

 

 

 

すると彼は「は!」と答え、彼の部下に指示した。

 

「例の粉末の入った瓶を持ってこい!」

 

 

 

すると彼の部下の一人が「は!」と答え、一つの瓶を持ってきた。

 

僕はそれを受け取り、ヒュー少尉に語り掛けようとした。

 

 

 

 

 

だが、その前に、念のため、ケイシー上等兵に語り掛けた。

 

「ケイシーさん、、、

 

 あなたの魔法は、

  『手のひらに乗るものを、

   どんな形にでも圧力を加えて変形させる、

   空気の魔法』

 と言いました。」

 (第49話)

 

 

 

僕は続けて、ケイシー上等兵に問うた。

 

「たとえば、その圧力を輪のように与えることは可能ですか?」

 

 

 

ケイシー上等兵は戸惑いながら、「ええ」と答えた。

 

 

 

僕はヒュー少尉に顔を向けると、近くの岩を指さし、語り掛けた。

 

「ヒューさん、その岩に向けて、

 あなたの水魔法をなるべく高い出力で放ってもらえませんか?」

 

 

 

ヒュー少尉は戸惑いながら、岩に向けて、彼の水魔法を放った。

 

しかし、勢いよく水が岩に当たるだけで、何も変化が起きなかった。

 

 

 

次に僕はケイシー上等兵に顔を向け、ヒュー少尉を指さし、語り掛けた。

 

「ケイシーさん、

 ヒューさんが水を放っている右手と岩との間に、

 あなたの右手を添えて圧力を加えて、

 水の通り道を狭めてくれませんか?」

 

 

 

ケイシー上等兵は戸惑いながら、ヒュー少尉の水魔法の水の通り道を狭めた。

 

すると、水の勢いが増した。

 

だが、それでも勢いよく水が岩に当たるだけだった。

 

 

 

僕はケイシー上等兵に話しかけた。

 

「ケイシーさん、


 ヒューさんの水魔法の水の通り道を狭めてほしいです。

 可能な限り。」

 

 

とか、

 

「ケイシーさん、もっと狭めて。」

 

 

とか指示した。

 

 

 

 

 

ケイシー上等兵だけでなく、ヒュー少尉にも指示した。

 

「ヒューさん、もっと水の量を増やして。」

 

 

 

だが、ヒュー少尉が悲鳴を上げた。

 

「これ以上は水が逆流します!」

 

 

 

 

 

仕方なく、ケイシー上等兵に語り掛けた。

 

「ケイシーさん、入口はそのままで、出口はもっと狭めて。」

 

 

 

次に僕はローレンス曹長に顔を向け、話しかけた。

 

「ローレンスさん、風魔法をフルパワーで、水の逆流を防いでくれますか?」

 

 

 

ローレンス曹長は戸惑いながら、ヒュー少尉の後ろに回り、彼女の風魔法を放った。

 

もちろん、水の逆流を防ぐためだ。

 

 

 

そして僕は、ヒュー少尉とケイシー上等兵に話しかけた。

 

「ヒューさん、もっと水の量を増やして。

 

 ケイシーさん、もっと出口を狭めて。」

 

 

 

それでも、勢いよく水が岩に当たるだけだった。

 

 

 

ウオーレン魔法兵連隊長もしびれを切らし、僕に語り掛けた。

 

「さっきから、勢いよく水が岩に当たっているけど、

 何も変化ないぜ。」

 

 

 

僕はため息をついた。

 

これ以上、水流の勢いは増しそうもない。

 

 

 

しかたがない。。。

 

この瓶の中の粉末を使うか。。。。

 

 

 

僕はフレッド副長に顔を向け、語り掛けた。

 

「フレッドさん、この瓶の中にある粉末を、

 少しずつ、ヒューさんが繰り出している水の中に、

 転移させてもらえますか?」

 

 

 

フレッド副長は僕から瓶を受け取ると、瓶の中にある粉末を少しずつ、ヒュー少尉が繰り出す水流の中に転移させた。

 

 

 

すると、ウオーレン魔法兵連隊長が驚きの声をあげた。

 

「岩に穴が開いたぜ!?」

 

 

 

そう、水流が当たっている岩に穴が開いたのだ。

 

 

 

(あきれた笑い)ははは。。。

 

本当、この世界の魔法は凄いわ。。。

 

 

 

 

 

僕は微笑み、ヒュー少尉とケイシー上等兵に語り掛けた。

 

「ヒューさん、ケイシーさん、水を移動させてもらえますか?」

 

 

 

すると、再びウオーレン魔法兵連隊長が驚きの声をあげた。

 

「岩が切れた!?」

 

 

 

そう、水流の動きの変化に合わせて、岩が切れたのだ。

 

 

 

ジャクソン少尉も驚きの声をあげた。

 

「こりゃ、激レア魔法だ!」

 

 

 

どうやら、岩を切る魔法は激レアらしい。。。

 

 

 

 

 

ウオーレン魔法連隊長は驚きを抑えられない様子で、僕に問うた。

 

「その瓶の粉末は一体何だ?」

 

 

 

僕が答えようとしたら、ヒラリー後方支援連隊長が笑顔で答えた。

 

「研磨剤よ。

 

 本当はガーネットという天然鉱物の砂を使うんだけど、

 わが国にはその天然鉱物の鉱山がないの。

 

 だから、アルミナで代用しているの。」

 

 

 

僕はヒラリー後方支援連隊長の説明を補足した。

 

「ええ、、、

 

 水に混ぜた研磨剤を勢いよく岩にぶつけて、

 岩を切ったんですよ。。。」

 

 

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は戸惑いながら、僕に問うた。

 

「切れるのは岩だけか?」

 

 

 

僕は笑顔で答えた。

 

「理屈の上では鉄板も切ることができます。

 

 実際、これはウオータージェットと言って、

 日本では金属や岩やガラスを切るときに使います。

 

 それをフレッドさん、ヒューさん、

 ローレンスさん、ケイシーさんの魔法で代用しただけです。」

 

 

 

 

 

フレッド副長・ヒュー少尉・ローレンス曹長・ケイシー上等兵の合体ウオータージェット魔法を見たヒラリー後方支援連隊長は、興味深そうに、ヒュー少尉とローレンス曹長に語り掛けた。

 

「確かフレッド君とケイシー君は、後方支援兵出身だったよね。。。

 (第30話)

 

 ヒュー君、ローレンス君、、、

 来年ドーラ中尉が日本に行った後、

 うち、つまり後方支援兵科に来ない?

 

 この合体魔法、後方支援兵科で欲しい!

 

 工兵の魔法として使いたいもの!」

 

 

 

ウオーレン魔法兵連隊長は、ヒラリー後方支援連隊長の突然のスカウト活動に慌てた。

 

だから、ウオーレン魔法兵連隊長はヒラリー後方支援連隊長に語り掛けた。

 

「ヒラリー、待て!

 

 フレッドとケントとローレンスの合体火炎魔法は魔法兵科で欲しい。

 (第53話)

 

 フレッドとローレンスを後方支援兵科に持っていかれると困る!」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長も慌てて、ヒラリー後方支援連隊長とウオーレン魔法兵連隊長に語り掛けた。

 

「ヒラリー! ウオーレン!

 

 俺だって、フレッドとジャクソンとエイミーの魔剣は騎兵科に欲しい。

 (第87話~第89話)

 

 フレッドとジャクソンを、

 後方支援兵科や魔法兵科に持っていかれると困る!」

 

 

 

この様子を見たクラリス参謀総長はあきれて、ダグ騎兵連隊長、ウオーレン魔法兵連隊長、ヒラリー後方支援連隊長に語り掛けた。

 

「まったく。。。

 

 ヒラリー、ウオーレン、ダグ、、、

 

 まだその話は早すぎるわよ。。。」

 

 

 

レオ近衛師団長もあきれた表情で、黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

僕はそんな3人の連隊長のやり取りをスルーした。

 

僕はドーラに顔を向け、黙ってうなずいた。

 

ドーラも黙ってうなずき、フレッド副長、ヒュー少尉、ローレンス曹長、ケイシー上等兵に笑顔で語り掛けた。

 

「フレッド、ヒュー、ローレンス、ケイシー、、、

 

 この魔法は使えそうだ。

 

 訓練を重ね、完成度を高めよ。」

 

 

 

すると、フレッド副長、ヒュー少尉、ローレンス曹長、ケイシー上等兵は直立し、「は!」と答えた。

 

 

 

 

それを見ていたフランクリン軍事大臣は笑顔を浮かべ、キース軍事次官に語り掛けた。

 

「苦労してアルミナを入手した甲斐があったな。。。」

 (第87話)

 

 

 

キース軍事次官は微笑んでうなずき、「はい」と答えた。

 

 

 

キース軍事次官のうなずきを見たフランクリン軍事大臣は、レオ近衛師団長に笑顔を向けた。

 

 

 

レオ近衛師団長も笑顔で、黙ってうなずいた。

 

 

 

(次話に続く)

次話は2026/5/7 0時に更新予定です。

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