表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第6章 新たな出会い、そして強化
89/91

第89話 エイミー少尉の魔法強化(その3) ー新たな戦闘隊形ー

(前話からの続き)

 

 

 

レオ近衛師団長は思案顔で僕に語り掛けた。

 

「修司殿、

 この『プラズマ刃』とやらは確かに強力だ。

 

 フランクリン・クーパー軍事大臣閣下が仰るように、

 『プラズマ刃』とやらを持っている限り、エイミー少尉は無敵だろう。。。

 (第88話)

 

 だが、実戦では課題があるな。。。」

 

 

 

僕は戸惑い、「え?」とつぶやいた。

 

 

 

レオ近衛師団長は、思案顔のまま、僕に語り掛けた。

 

「もし、私が敵の指揮官なら、

 『プラズマ刃』とやらを持った、無敵のエイミー少尉でなく、

 魔法を駆使しているフレッド少尉またはジャクソン少尉を狙う。」

 

 

 

レオ近衛師団長はエイミー少尉に問うた。

 

「エイミー少尉、今回は君の身体強化魔法は使わなかった。

 

 そうだな?」

 

 

 

エイミー少尉は直立し答えた。

 

「は! 近衛師団長閣下、今回は私の魔法、身体強化は用いておりません!」

 

 

 

レオ近衛師団長は続けて、フレッド副長とジャクソン少尉に問うた。

 

「フレッド少尉、ジャクソン少尉、、、

 

 今回はエイミー少尉は身体強化魔法を使わない状態で、

 いわばゆっくり刀を振るった。

 

 それでも、やっとのことで、君達の転移魔法と雷魔法で

 『プラズマ』とやらを刀身に沿わせることができた。

 (第88話)

 

 だが、実戦となれば、エイミー少尉は身体強化魔法を駆使して、

 刀を素早く動かすだろう。

 

 訓練を重ねて、

 エイミー少尉の素早い刀の動きに合わせることができたとしても、、、

 君達の魔法を駆使しているのがやっとの状態だろう。。。

 

 そんな状態で君達自身を守ることは可能か?」

 

 

 

するとフレッド副長は慌てて、顔を横に振って答えた。

 

「近衛師団長閣下が仰るように、

 エイミー少尉がゆっくり刀を動かした状態でも、

 やっと刀の動きにガスを転移させるのがやっとの状態です。

 

 それが実戦では身体魔法強化中のエイミー少尉の動きに合わせて、

 ガスを刀身に飛ばすなんて無茶です。

 

 たとえ、訓練を重ねて、それができたとしても、

 魔法の駆使にかかりっきりになりますから、、、

 

 私自身の身を守るなんて無理です。」

 

 

 

ジャクソン少尉も神妙に答えた。

 

「副長と同じです。」

 

 

 

レオ近衛師団長は、僕に顔を向け、問うた。

 

「フレッド少尉とジャクソン少尉の協力無くては、

 この魔剣は成立しない。

 

 根本的に問題ではないか?」

 

 

 

クラリス参謀総長はため息をつき、つぶやいた。

 

「それもそうね。。。」

 

 

 

確かにそうだ。

 

魔法の駆使に精一杯のフレッド副長とジャクソン少尉は、いわばガラアキの状態であり、敵はそこをつくだろう。

 

うかつだった。

 

 

 

 

 

だが、ダグ騎兵連隊長が笑顔を浮かべ、レオ近衛師団長に話しかけた。

 

「近衛師団長閣下、それなら簡単です。」

 

 

 

そして、ダグ騎兵連隊長はルイス少尉とヒュー少尉に話しかけた。

 

「ルイス! ヒュー!

 

 2人はフレッドとジャクソンの前に立ち、警護につけ!」

 

 

 

ルイス少尉とヒュー少尉は直立し、「は!」と答えると、フレッド副長とジャクソン少尉の前に駆け寄った。

 

 

 

レオ近衛師団長は苦笑いを浮かべ、ダグ騎兵連隊長に問うた。

 

「ルイス少尉とヒュー少尉の警護で、

 フレッド少尉とジャクソン少尉への近距離からの攻撃は防げるだろう。。。

 

 では、間接攻撃、つまり矢や魔法による、

 フレッド少尉とジャクソン少尉への遠距離からの攻撃をどう防ぐ?」

 

 

 

するとウオーレン魔法兵連隊長が笑顔を浮かべて答えた。

 

「近衛師団長閣下、それも簡単です。」

 

 

 

そう言うと、彼はケント准尉、ローレンス曹長、ベリンダ上等兵に語り掛けた。

 

「ケント! ローレンス! ベリンダ!

 

 3人はフレッドとジャクソンの後ろに立ち、

 フレッドとジャクソンの警護につけ!

 

 ケントとローレンスは中距離の合体火炎魔法を、

 ローレンスとケントとベリンダは合体竜巻魔法を、

 必要に応じて繰り出せ!」

 

 

 

ケント准尉とローレンス曹長とベリンダ上等兵も直立し、「は!」と答えると、フレッド副長とジャクソン少尉の後ろに駆け寄った。

 

 

 

次にウオーレン魔法兵連隊長はドーラに語り掛けた。

 

「ドーラ中尉!

 

 お前は最後尾にいて、

 合体火炎魔法と合体竜巻魔法のどちらを繰り出すのか指示せよ!」

 

 

 

ドーラは直立し、「は!」と答えると、フレッド副長とジャクソン少尉の後ろに控えるケント准尉、ローレンス曹長、ベリンダ上等兵の後ろに駆け寄った。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はベリンダ上等兵に語り掛けた。

 

「ベリンダ!

 

 合体火炎魔法を繰り出しているときはベリンダが空く、

 そのときはベリンダは遊撃として、

 ルイスとヒューをサポートせよ!」

 

 

 

ベリンダ上等兵は直立し、「は!」と答えた。

 

 

 

次にダグ騎兵連隊長はドーラに語り掛けた。

 

「ドーラ中尉!

 

 ベリンダを遊撃とするとき、

 ルイスとヒューのどちらをサポートするか指示せよ!」

 

 

ドーラは直立し、「は!」と答えた。

 

 

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は、一人残ったケイシー上等兵に目を向けた。

 

そして、恐る恐る、ダグ騎兵連隊長とウオーレン魔法兵連隊長に問うた。

 

「ダグ、ウオーレン、、、

 

 ケイシーはどうするの?」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はケイシー上等兵を見ると、申し訳なさそうにつぶやいた。

 

「ガスボンベと替えのセラミックス製の刀を持って、

 フレッドの後ろを走り回るしかないな。。。」

 

 

 

ケイシー上等兵は慌てて首を横に振り、叫んだ。

 

「体力のない私じゃ無理です!」

 

 

 

まあ、ケイシー上等兵は細身で華奢だしね。。。

(第30話)

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はため息をつくと、フレッド副長とジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「仕方がない。。。

 

 フレッド、ジャクソン、、、

 

 ガスボンベと替えのセラミックス製の刀を、

 籠にでも入れて、担いで移動しろ。」

 

 

 

フレッド副長とジャクソン少尉は「え~!?」とつぶやいた。

 

ま、ガスボンベは10kg以上あるしね。。。

 

 

 

だが、ダグ騎兵連隊長に睨まれて、しぶしぶ「は!」と答えた。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はケイシー上等兵に目を向けると、話しかけた。

 

「ケイシー、、、

 

 籠の中のセラミックス製の刀を必要となったら、

 フレッドに手渡せ。」

 

 

 

ケイシー上等兵は直立し、「は!」と答えた。

 

 

 

 

 

レオ近衛師団長は半ばあきれた表情で、ダグ騎兵連隊長とウオーレン魔法兵連隊長に問うた。

 

「つまり、エイミー少尉を先頭に、

 ドーラの分隊全員で戦うと言うことか?」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はうなずき答えた。

 

「そういうことになる。」

 

 

 

ウオーレン魔法兵連隊長もうなずき答えた。

 

「ああ」

 

 

 

レオ近衛師団長はあきれた表情を浮かべていたが、真剣な表情に変わり、ドーラに話しかけた。

 

「ドーラ、この戦闘隊形を訓練し、完成度を高めよ。」

 

 

 

レオ近衛師団長は話を続けた。

 

「いつ、戦争があるかわからぬ。

 

 そのとき、敵陣に穴をあけるため、

 ドーラの分隊に敵陣へ突撃を命じることもありうる。」

 

 

 

レオ近衛師団長は前の月の国防秘密会議で、ワスイ帝国の脅威が迫っていることを知っていた。

 

軍の制服組のトップであるレオ近衛師団長は、軍の大幅強化が求められていた。

(第59話、第60話)

 

その立場上、ドーラ分隊の新たな戦闘隊形が、来るべきワスイ帝国との戦争に使わなければらならなくなる状況を想定せざるを得なかった。

 

 

 

同じくその前の月の国防秘密会議に出席していたクラリス参謀総長は黙ってうなずいた。

(第59話、第60話)

 

そして、彼女はレオ近衛師団長に語り掛けた。

 

「そうね。。。

 

 ドーラの分隊が敵陣に穴を開けたら、、、

 

 私なら、

 魔法兵にその敵陣の穴を広げさせ、

 次にその広げた敵陣の穴に騎兵を突入させるわ。。。」

 (第65話)

 

 

 

そして、彼女は、ダグ騎兵連隊長とウオーレン魔法兵連隊長に顔を向けた。

 

すると、ダグ騎兵連隊長とウオーレン魔法兵連隊長は、黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

ドーラは直立し、「は!」と答えた。

 

そして分隊メンバ全員に語り掛けた。

 

「分隊メンバ諸君、、、この戦闘隊形を訓練し、完成度を高めるぞ。。。」

 

 

 

分隊メンバ全員は直立し、一斉に「は!」と答えた。

 

 

 

そして、苦笑いを浮かべ、ドーラはフレッド副長とジャクソン少尉とエイミー少尉に語り掛けた。

 

「特に、フレッド、ジャクソン、エイミー、、、

 

 この魔法は3人の息が合わぬと成立せぬ。。。

 

 エイミーが身体強化魔法を発動しても、息が合うよう、訓練を重ねよ。。。」

 

 

 

フレッド副長とジャクソン少尉とエイミー少尉は、3人とも苦笑いを浮かべ、「は!」と答えた。

 

 

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は苦笑いを浮かべ、フランクリン軍事大臣とキース軍事次官に話しかけた。

 

「それにしてもガスボンベが重すぎます。。。

 

 軽くするか、戦場でも持ち運びが楽になるよう、

 工夫がいると思います。。。」

 

 

 

フランクリン軍事大臣も苦笑いを浮かべ、キース軍事次官に語り掛けた。

 

「そうだな。。。

 

 ガスボンベを小さなサイズにできるか、

 検討しなくちゃな。。。」




キース軍事次官も苦笑いを浮かべ、黙ってうなずいた。

 

 

 

(次話に続く)

次話は2026/5/6 0時に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ