表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第6章 新たな出会い、そして強化
87/91

第87話 エイミー少尉の魔法強化(その1) ー魔法強化の試みー

(前話からの続き)

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は、文字が印字された一枚の紙を僕に手渡した。

 

「はい。

 

 これが、入手した物資のリストよ。」

 

 

 

僕は戸惑いながら、ヒラリー後方支援連隊長に問うた。

 

「物資の入手ありがとうございます。

 

 これで、エイミーさん、ヒューさん、ベリンダさんの魔法の強化を

 試すことができます。

 

 でも、、、物資の入手は大変じゃなかったですか?」

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は苦笑いを浮かべ、うなずき、答えた。

 

「ええ、、、大変だったわ。。。

 

 軍では調達していない物資が一部あってね。。。

 

 これは私の権限じゃどうにもならなくて、

 レオ近衛師団長閣下を通じて、

 フランクリン軍事大臣閣下にお願いしたの。。。」

 

 

 

僕は驚き、レオ近衛師団長とフランクリン軍事大臣に頭を下げた。

 

「レオ近衛師団長、フランクリン軍事大臣、

 ありがとうございました!」

 

 

 

ドーラも驚き、レオ近衛師団長とフランクリン軍事大臣に頭を下げた。

 

「父上、フランクリン・クーパー軍事大臣閣下、

 ありがとうございます。」

 

 

 

横目で見ると、他の分隊メンバも無言で、レオ近衛師団長とフランクリン軍事大臣に頭を下げていた。

 

 

 

 

 

フランクリン軍事大臣は苦笑いを浮かべ、片手を振って、答えた。

 

「いやいや、私はキース軍事次官に命じただけだ。」

 

 

 

そう言うと、フランクリン軍事大臣はキース軍事次官に顔を向けた。

 

 

 

キース軍事次官も苦笑いを浮かべ、答えた。

 

「ヒラリー近衛師団・後方支援連隊長が仰ったように、

 一部、軍では調達していない物資がありました。

 

 だから、産業農林水産省、教育省に頼み、

 物資を提供してもらいました。」

 

 

 

フランクリン軍事大臣は微笑み、ドーラに語り掛けた。

 

「ここ練兵場に来たのは、苦労して入手した物資が、

 どのように魔法が強化されるのか、

  『見たい』

 というのが、本当の理由だ。」

 

 

 

キース軍事次官も微笑み、うなずいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はため息をついて、リストを見た。

 

そしてリスト見ながら、つぶやいた。

 

「うーん、、、誰の魔法強化を試してみようかな。。。」

 

 

 

すると、ダグ騎兵連隊長は少しイラついたように、僕に語り掛けた。

 

「まずは、最初にエイミーの身体強化魔法の強化を試してもらえないか?」

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は、ため息をつき、あきれた表情で僕に語り掛けた。

 

「(ためいき)は~。

 

 まったく、、、

 

 修司殿、仕方がないから、ダグの言うとおり、

 エイミー少尉の身体強化魔法の強化を試してもらえる?」

 

 

 

僕は戸惑いながら、うなずき、「わかりました。」と答えた。

 

 

 

僕は指で後方支援連隊隷下の分隊の分隊長を呼び、リストのある一行を指さし、彼に頼んだ。

 

「これを数本、持ってきてくれますか?」

 

 

 

すると彼は「は!」と答え、彼の部下に指示した。

 

「例の剣を数本持ってこい!」

 

 

 

すると彼の部下の一人が「は!」と答え、数本の剣を持ってきた。

 

僕はそれを受け取ると、一つの剣をエイミー少尉に手渡した。

 

「これから魔法を試みますが、この剣の刀身は高熱になります。

 

 なので、絶対に素手で持たず、手袋をはめて握ってください。」

 

 

 

エイミー少尉はポケットから手袋を取り出し、手袋をはめた。

 

そして、僕の手渡した剣を見つめ、戸惑いながら、僕に問うた。

 

「この剣、、、鉄ではないけど?」

 

 

 

キース軍事次官が僕の代わりに答えた。

 

「それはセラミックス製の剣です。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長が戸惑い問うた。

 

「セラミックス?

 

 なんで、そんな剣があるんだ?」

 

 

 

フランクリン軍事大臣が苦笑いを浮かべて答えた。

 

「知っての通り、我が国は鉄の生産量はアシエシア大陸では一番だが、

 ふんだんにある訳じゃない。」

 (第26話)

 

 

ダグ騎兵連隊長は戸惑いながら「ああ」とうなずいた。

 

 

 

キース軍事次官も苦笑いを浮かべて、話を続けた。

 

「だから、鉄を節約する必要があるのですよ。

 

 もちろん、我が国の軍事力を落とすわけにはいかない。

 

 だから、後方支援兵とか、魔法兵に、

 鉄ではなく、セラミックスの剣の配布を検討した時期があったのです。


 つまり、鉄の節約のため、

 セラミックスの剣を幾つが試作してあったのです。。。」

 

 

 

 

 

補足すると30年前、父・普一がこの国に来た時、祖父・賢治がセラミックスを土産として持たせた。

(第31話)

 

数年前にセラミックスも生産が開始され、セラミックス製の剣も試作されていたというわけ。

 

ま、30年前の父・普一の土産の中に、セラミックス製のハサミやナイフがあったので、剣をセラミックスで代替可能なことはすぐわかっただろう。

 

 

 

 

 

話を戻そう。

 

だが、レオ近衛師団長は苦笑いを浮かべて、話を続けた。

 

「でも、ほら、、、


 まず、戦いになれば、歩兵の削り合いになるじゃないか。。。」

 (第65話)

 

 

 

クラリス参謀総長も苦笑いを浮かべて、話を続けた。

 

「もし、その歩兵の削り合いに負けそうになった時、

 

 その削り合いに、後方支援兵や魔法兵を繰り出すこともあるわけで、、、

 

 結局、後方支援兵も魔法兵も、鉄の武器が良いってことになったわけ。。。」

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長も苦笑いを浮かべて話を続けた。

 

「で、、、その試作したセラミックスの剣が大量に倉庫に眠っているの。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は戸惑い、「そういうことかよ」とつぶやいた。

 

 

 

ヒラリー後方支援連隊長は、僕に微笑み、語り掛けた。

 

「もし、この魔法強化が上手くいけば、

 セラミックスの剣を試作したことが無駄にならないわ。

 

 修司殿、魔法強化を見せてくれる?」

 

 

 

 

 

僕はうなずき、後方支援連隊隷下の分隊長に一つのガスボンベを指さし、語り掛けた。

 

「このガスボンベをフレッドさんのそばに移動させてもらえますか?」

 

 

 

その分隊長は「は!」と答えると、配下に命じた。

 

「そのガスボンベをフレッド副長殿の近くに移動させよ。」

 

 

 

 

僕はフレッド副長に語り掛けた。

 

「フレッドさん、僕が合図を送ったら、

 そのガスを少しずつ、

 エイミーさんの持つセラミックス製の剣にまとわせるよう、

 転移させてもらえますか?」

 

 

 

フレッド副長は戸惑いながら、黙ってうなずいた。

 

 

 

次に僕はジャクソン少尉に顔を向け、話しかけた。

 

「ジャクソンさん、あなたの魔法を使いたいんですが、、、」

 

 

 

ジャクソン少尉は戸惑い、「俺の魔法を使ってくれるの?」と問うた。

 

ま、彼には「俺の魔法も使ってくれ」と言われているしね。。。

(第67話)

 

申し訳なかったな。。。

 

 

 

僕は微笑み、「はい、やっと使うことができました。」と答えた。

 

そして続いて、こう言った。

 

「あなたの雷魔法を使って、

 雷をエイミーさんが持つセラミック製の剣の刀身にまとわせるように、

 放ってほしいんです。

 

 できますか?」

 

 

 

ジャクソン少尉は微笑み、「ああ、できる。」と答えた。

 

 

 

僕はジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「じゃあ、僕が合図を送ったら、

 雷をエイミーさんがもつ剣に放ってください。」

 

 

 

ジャクソン少尉は黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

でも、フレット副長とジャクソン少尉のなかなかうまくいかなかった。

 

たとえば、僕は以下のように指示した。

 

「フレッドさん、もっとガスを刀身に沿わせて。」

 

とか

 

「ジャクソンさん、もう少し雷の出力を上げて」

 

とかだ。。。

 

 

 

30分くらい、試行錯誤すると、エイミー少尉の持つセラミックス製の剣が白く光り出した。

 

まるでSF映画のラ◯トセ◯バーのようだ。

 

(あきれた笑い)ははは。。。本当、この世界の魔法はスゲーや。。。。

 

 

 

僕はエイミー少尉に語り掛けた。

 

「エイミーさん、試しにその剣を上下に振ってもらえますか?」

 

 

 

そしてフレッド副長とジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「フレッドさん、ジャクソンさん、、、

 

 エイミーさんの動きに合わせて、

 ガスを転移する場所と、雷を放つ場所を移動させてもらえますか?」

 

 

 

なかなか微妙な調整がいるのでね。

 

最初はエイミー少尉の剣の動きに合わせて、ガスの転移と雷を放つ魔法の息が合わなかった。

 

だが、10分くらいで、簡単な動きならついていけるようになった。

 

 

 

そこで、今度はダグ騎兵連隊長に語り掛けた。

 

「ダグ騎兵連隊長、あなたの刀を構えて頂けませんか?」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は戸惑いながら「ああ」とつぶやき、刀を構えた。

 

 

 

次にエイミー少尉に語り掛けた。

 

「エイミーさん、今持っている剣で、

 ダグ騎兵連隊長の持っている刀を打ってくれませんか?」

 

 

 

エイミー少尉は戸惑いながら、白く光るセラミックス製の剣を振り下ろし、ダグ騎兵連隊長が構えている刀を打った。

 

すると、『スポン』と言う音がして、ダグ騎兵連隊長の刀の刀身が切れ、刀の上半分が地上に落ちた。

 

 

 

(あきれた笑い)ははは。。。本当、この世界の魔法はスゲーや。。。

 

 

 

(次話に続く)

次話は2026/5/4/ 0時に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ