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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第5章 本格化、そして暴走の始まり
77/91

第77話 巨大生物、再び。(その3) ー決着ー

(前話からの続き)

 

 

 

無線通信機を通じて、クラリス参謀総長の声が聞こえた。

 

「ま、それが今は現実的ね。。。

 

 修司殿のアイデアを私が少しアレンジする。。。

 

 ルイス、私が囮になる。。。

 

 あなたは私を追いかける巨体生物の後ろに近づき、

 矢を射なさい。」

 

 

 

無線通信機を通じて、ルイス少尉の戸惑いの声が聞こえた。

 

「それって、母さん、、、

 じゃない!

 

 参謀総長閣下が危険では?」

 

 

 

すると、無線通信機を通じて、クラリス参謀総長があきれて罵る声が聞こえた。

 

「バカ!

 

 あなたが矢を放ったら、

 次はあなたを巨大生物が追ってくるわ!

 

 その時はあなたが囮となりなさい!

 

 私が巨大生物の後ろに近づき、矢を射るから!

 

 こうやって、囮役と矢を射る役を交代しながら、

 巨大生物を振り回すのよ!」

 

 

 

無線通信機からルイス少尉の声が聞こえた。

 

「了解!」

 

 

 

 

 

すると、フレッド副長・ヒュー少尉・ベリンダ上等兵・ケイシー上等兵が6丁のクロスボウと、6個の矢筒を持って、走って戻ってきた。

 

 

 

ドーラはヒュー少尉とベリンダ上等兵に指示した。

 

「ヒュー、ベリンダ、、、

 

 クロスボウに矢を装填し、フレッドに渡せ。」

 

 

 

そして、フレッド副長に指示した。

 

「フレッド、、、

 

 矢が装填されたクロスボウを、

 クラリス・イング参謀総長閣下とルイスに転移させよ。」

 

 

 

フレッド副長・ヒュー少尉・ベリンダ上等兵は、直立し、一斉に「「「は!」」」と言った。

 

ヒュー少尉、ベリンダ上等兵は、2丁のクロスボウに矢を装填した。

 

そしてフレッド副長は矢を装填したクロスボウを、上空でパラグライダーで飛んでいる、クラリス参謀総長とルイス少尉に転移させた。

 

 

 

ヒュー少尉とベリンダ上等兵は、次に転移するクロスボウの矢の装填を始めた。

 

 

 

 

 

上空でパラグライダーに乗っていた、クラリス参謀総長とルイス少尉は、矢が装填されたクロスボウを受けとったらしい。

 

無線通信機からクラリス参謀総長の声が聞こえた。

 

「ルイス! 始めるわよ!」

 

 

 

ルイス少尉の声も無線通信機から聞こえた。

 

「は!」

 

 

 

クラリス参謀総長の指示通り、最初がクラリス参謀総長が囮となり、それを追いかけた翼竜のような巨大生物の後ろから、ルイス少尉が矢を射る。

 

この時は矢を外した。ルイス少尉は矢を射ると、クロスボウを手放した。

 

 

 

それをみたドーラは、上空を見ながら、フレッド副長に指示した。

 

「フレッド、ルイスが手放したクロスボウを転移させよ!」

 

 

 

フレッド副長は「は!」と答えると、クロスボウをヒュー少尉の前に転移させた。

 

ヒュー少尉はクロスボウを受け取ると、矢の装填を始めた。

 

 

 

次にドーラは上空を見ながら、ルイス少尉を指さし、フレッド副長に指示した。

 

「フレッド、ベリンダがもっている矢が装填されているクロスボウを、

 ルイスの所に転移させよ!」

 

 

 

フレッド副長は「は!」と答えると、クロスボウを上空のルイス少尉の前に転移させた。

 

 

 

 

 

翼竜のような巨大生物は、矢が後ろから飛んできたことに気付くと、矢を射たルイス少尉に向けて追いかけ始めた。

 

だが、ルイス少尉を追いかけた翼竜のような巨大生物の後ろから、今度はクラリス参謀総長が矢を射た。

 

 

 

だがこの時も矢を外した。クラリス参謀総長は矢を射ると、クロスボウを手放した。

 

手放したクロスボウをフレッド副長の転移魔法で回収し、矢が装填されたクロスボウをフレッド副長の転移魔法でクラリス参謀総長に届けた。

 

 

 

 

 

これを繰り返したのだが、、、

 

それでも最初はなかなか矢は当たらなかった。。。

 

 

 

だが、あるとき、クラリス参謀総長が囮役で、彼女のパラグライダーはまっすぐ飛んだ。

 

当然、翼竜のような巨大生物もまっすぐ飛んだ。

 

 

 

その後ろをルイス少尉のパラグライダーもまっすぐ飛び、至近距離から翼竜のような巨大生物に向けて、クロスボウの矢を射た。

 

それが翼竜のような巨大生物に命中し、巨大生物は「ぎゃ~!!!」と悲鳴を上げた。

 

 

 

ルイス少尉のパラグライダーは急旋回し、巨大生物からの回避行動を始めた。

 

 

 

 

 

どうも、そこから、クラリス参謀総長とルイス少尉はコツをつかんだようだった。。。

 

 

 

矢が突き刺さった翼竜のような巨大生物は怒って、ルイス少尉のパラグライダーを追いかけ始めた。

 

ルイス少尉は自分の魔法を使って、パラグライダーを加速させた。

 

巨大生物に追いつかれないようにするためだ。

 

 

 

だが、彼女は可能な限り、まっすぐ飛んだ。

 

当然、翼竜のような巨大生物もまっすぐ飛んだ。

 

 

 

その後ろをクラリス参謀総長のパラグライダーもまっすぐ飛び、至近距離から翼竜のような巨大生物に向けて、クロスボウの矢を射た。


まっすぐ飛ぶ、巨大生物を至近距離からクロスボウの矢を射るのは、一番当たりやすい。

 

そう、クラリス参謀総長が射た矢は、翼竜のような巨大生物に再び命中し、巨大生物は再び「ぎゃ~!!!」と悲鳴を上げた。

 

 

 

そして、クラリス参謀総長のパラグライダーは急旋回し、巨大生物からの回避行動を始めた。

 

 

 

 

 

そこからどんどん矢が命中しだした。

 

ま、それでも、命中率は半分ってところだったけど。。。

 

 

 

矢が何本も突き刺さった翼竜のような巨大生物は、完全に頭にきたようだった。

 

クラリス参謀総長とルイス少尉の乗るパラグライダーを追いかけまわした。

 

 

 

しかし、翼竜のような巨大生物が頭に血が上るほど、行動は単純になり、クラリス参謀総長とルイス少尉の思うつぼだった。

 

 

 

あるとき、ルイス少尉が囮役だったとき、無線通信機から、ルイス少尉の声が聞こえた。

 

「あ! 良いこと思いついた!」

 

 

 

そう言うと、彼女はハーネスを逆さに座った。

 

つまり、後ろ向きに座った。

 

 

 

無線通信機から、クラリス参謀総長のあきれた声が聞こえた。

 

「ルイス、、、何考えているの?」

 

 

 

無線通信機から、ルイス少尉の声が聞こえた。

 

「これなら、巨大生物から距離を取るべきタイミングで、魔法が放てるわ。」

 

 

 

すると、ルイス少尉のパラグライダーが加速し、巨大生物から離れた。

 

 

 

そして、更に無線通信機から、ルイス少尉から声が聞こえた。

 

「それに、これなら、囮役でも矢を射ることができるし、、、

 

 反動で、さらに加速もできる。」

 

 

 

そう言うと、巨大生物の前を飛ぶ、ルイス少尉の乗るパラグライダーから、矢が放たれた。

 

そして、矢は巨大生物に刺さった。

 

 

 

しかも、矢を射た時の反動で、さらに巨大生物から離れた。

 

 

 

 

 

矢を射られた巨大生物は更に怒り、ルイス少尉の乗るパラグライダーを追いかけた。

 

 

 

すると、クラリス参謀総長の声が、無線通信機から聞こえた。

 

「バカね~。。。


 こいつ(=巨大生物)、後ろを全く気にしてないわ。。。


  『後ろから矢を射てくれ』


 って言ってるようなもんよ。。」

 

 

 

すると、翼竜のような巨大生物の後ろを飛んでいた、クラリス参謀総長のパラグライダーから、至近距離で矢が放たれた。

 

そして、矢は巨大生物に刺さった。

 

 

 

 

 

すると、翼竜のような巨大生物は今度はクラリス参謀総長のパラグライダーを追いかけ始めた。

 

 

 

クラリス参謀総長の声が無線通信機から聞こえた。

 

「あ、ルイスのアイデアは頂くわよ。」

 

 

 

そう言うと、彼女もハーネスを逆さに座り、適宜、彼女の魔法で巨大生物との距離を保った。

 

そして、翼竜のような巨大生物に、矢を放った。

 

 

 

当然、翼竜のような巨大生物の後ろについたルイス少尉から、矢を放たれた。。。

 

ルイス少尉はハーネスにちゃんと前向き座っていたことを付記しておく。

 

後ろ向きに座るのは、囮役のときだけだ。

 

 

 

 

 

こうして、翼竜のような巨大生物は、前後から矢を射かけられる状態となった。

 

ここからは、どんどん矢が当たり始めた。

 

 

 

 

 

なんだかんだで、矢は10本近く、翼竜のような巨大生物に突き刺さった。

 

こんなに矢が刺さっていても、翼竜のような巨大生物は飛行を続けていた。

 

翼竜のような巨大生物はそれだけ生命力が強いのだろう。。。

 

 

 

だが、さすがに巨大生物の飛行速度がはっきりと落ちてきた。

 

クラリス参謀総長とルイス少尉の矢が、巨大生物の生命力を少しずつ削っていたのは明らかだった。

 

ついに、翼竜のような巨大生物は、クラリス参謀総長とルイス少尉には敵わないと悟ったのか、二人から離れて行った。

 

 

 

 

 

地上からその様子を見ていたレオ近衛師団長は、笑顔でダグ騎兵連隊長に話しかけた。

 

「ダグ、、、

 

 あの巨大生物が、どこかほかの場所に行かれても面倒だ。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はニヤリと笑い、「了解」と返した。

 

ダグ騎兵連隊長は軍服の上着を脱ぎ捨て、上半身はシャツ一枚となり、「フン!」と叫ぶと、体が一回り大きくなった。

 

そう、ダグ騎兵連隊長は、彼の身体強化の魔法を発動したのだ。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長の娘のエイミー少尉も服の上着を脱ぎ捨て、上半身はタンクトップ姿になった。

 

そして、彼女も「フン!」と叫ぶと、彼女も体が一回り大きくなり、身体強化の魔法を発動した。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長とエイミー少尉は、強弓から矢をそれぞれ一本、巨大生物に向けて射た。

 

 

 

二本の矢はそれぞれ『ヒュルル。。。』と音を立て、翼竜のような巨大生物に向けて、飛んで行った。

 

 

 

強弓で射られた矢は、射程距離が長いだけでなく、飛行速度も速いため、通常の矢よりも殺傷力が高い。

 

二本の矢のうち、一本は巨大生物の図体の奥深く突き刺さった。

 

後で調べると、内臓を貫いていたと言う。

 

たまらず、翼竜のような巨大生物は「ギエエエ!!」という大きな悲鳴を上げた。

 

 

 

だが、もう一本の矢は巨大生物の長い首に突き刺さり、首の反対側まで鏃が飛び出していた。

 

 

 

その巨大生物は、悲鳴も上げることもできず、息もすることもできず、そのまま、頭から地上に落下した。

 

落下した時は『ドオオオオン!!!』という大きな音を立てた。

 

 

 

そして、その落下した巨大生物は、地上でピクリとも動かなくなった。

 

 

 

(次話に続く)


次話は2026/4/24 0時に更新予定です。

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