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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第5章 本格化、そして暴走の始まり
68/91

第68話 魔法強化の試み(その3) ー封印ー

(前話から続き)

 

 

 

ジャクソン少尉は空を見上げ、ため息をついた。

 

そして、半ばあきれ顔で僕に問うた。

 

「(ため息)はー。。。

 

 気を取り直して、、、

  

 僕の雷魔法を、他の人の魔法と組み合わせて強化することはできないの?」

 

 

 

僕はため息をついて問うた。

 

「うまくいくかどうかはわかりませんよ?」

 

 

 

ジャクソン少尉は黙ってうなずいた。

 

 

 

仕方なく、僕はドーラを見つめた。

 

 

 

ドーラも黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

僕は再びため息をついて、ジャクソン少尉に前置きを語った。

 

「ジャクソンさん、本当にできるかどうかはわからないけど、、、」

 

 

 

そして、フレッド副長、ヒュー少尉、ケント准尉、ベリンダ上等兵に語り掛けた。

 

「フレッドさん、ヒューさん、ケントさん、ベリンダさん、、、

 

 皆さんの魔法で手伝っていただけませんか?」

 

 

 

フレッド副長、ヒュー少尉、ケント准尉、ベリンダ上等兵は、戸惑いの表情を浮かべ、黙ってうなずいた。

 

 

 

そして、ジャクソン少尉に語った。

 

「まずはジャクソンさん、雷雲を出してもらえますか?

 

 なるべく小さめに。。。」

 

 

 

ジャクソン少尉は戸惑いながら、ルイス少尉が巨大生物に襲われた時(第53話)よりは、二回りほど小さな雷雲を出した。

 

 

 

僕は雷雲の出現を見届けると、フレッド副長、ヒュー少尉、ケント准尉、ベリンダ上等兵に話しかけた。

 

「じゃあ、フレッドさん、ヒューさん、ケントさん、ベリンダさん、

 

 僕の指定した場所に皆さんの魔法を使ってくれます?」

 

 

 

フレッド副長、ヒュー少尉、ケント准尉、ベリンダ上等兵の魔法をどのように使ったかも、今話では詳細は避けようと思う。

 

まあ、どこかで説明するから、それで勘弁して?

 

 

 

それに、実はこの時は失敗し、何も変わらなかったんだ。

 

ドーラは「何も変わらんぞ」とツッコミを入れた。

 

 

 

そこで僕はエイミー少尉に頼んだ。

 

「エイミーさん、あなたの身体強化魔法で、

 その辺の石を砕いて、細かい砂を作れます?」

 

 

 

エイミー少尉は「まあ、できるけど」と答え、石をトンカチで砕いて細かい砂を作ってくれた。


でも、エイミー少尉曰く「これくらい身体強化魔法は不要」なんだって。。。

 

 

 

さて、僕はその砂を持って、フレッド副長の近くに行き、頼んだ。

 

「これを、さっき指定した場所に転移してくれます?」

 

 

 

さらにケイシー上等兵に顔を向けた。


「ケイシーさん、ちょっとお願いしたいものがあるんですが、、、


 また、水に圧力を加えて、氷を作ってもらえませんか?」

 (第66話)




僕は再びフレッド副長に話しかけた。


「フレッドさん、これもさっき指定した場所に転移してくれます?」 

 



フレッド副長は戸惑いながら、砂と圧力氷を指定した場所に転移させた。


すると、雷雲が大きくなった。

 

だが、今度は大きくなりすぎた。

 

 

 

その雷雲を見て、ドーラは慌てて、ジャクソン少尉に向かって叫んだ。

 

「ジャクソン!

 

 バカ者!

 

 雷雲が大きすぎる!

  

 この雷雲の大きさは極大魔法レベルではないか!?


 直ちに、雷雲を消せ!」

 

 

 

だが、ジャクソン少尉は焦った様子で叫んだ。

 

「僕もそう思って、雷雲を消そうとしているんです!

 

 でも、僕だけの魔法じゃないから、

 雷雲を消せないんです!」

 

 

 

ドーラはなおも慌てた表情で、ジャクソン少尉に叫んだ。

 

「だったら、雷雲を遠ざけよ!

 

 このまま落雷したら、分隊メンバ全員が感電死するぞ!」

 

 

 

ジャクソン少尉も、なおを焦った様子で叫んだ。

 

「雷雲がもう大きすぎます!

 

 僕の魔力だけでは、雷雲を移動できません!」

 

 

 

僕も慌てて、ドーラに向けて叫んだ。

 

「ドーラさん!

  

 意見よろしいでしょうか!」

 

 

 

ドーラは僕に振り向くと、「許す!」と叫んだ。

 

 

 

僕はドーラに向かって叫んだ。

 

「ローレンスさんの風の魔法を使うんです!」

 

 

 

ドーラはうなずき、ローレンス曹長に向かって叫んだ。

 

「ローレンス!

 

 風の魔法のフルパワーで、雷雲を遠ざけよ!」

 

 

 

ローレンス曹長は「は!」と叫ぶと、すぐに風の魔法を放った。

 

 

 

ジャクソン少尉とローレンス曹長によって、数百メートル程度、雷雲は何とか遠ざけることができた。

 

 

 

しかし、ジャクソン少尉は叫んだ。

 

「分隊長(=ドーラ)!

 

 もう、落雷を止められません!」

 

 

 

ドーラは叫んだ。

 

「全員伏せよ!

 

 ジャクソン、雷を落とせ!」

 

 

 

ジャクソン少尉は右手を下に振った。

 

その直後、『ドッカ~~~~~ン!!!』と物凄い音と共に雷が落ちた。

 

 

 

雷が落ちた箇所を中心に、直径数十メートルの範囲が真っ黒に焼け焦げた。

 

 

 

 

 

数分間、僕を含む分隊メンバは放心していた。

 

だが、ドーラは気を取り直し、僕を睨むと、罵った。

 

「修司殿!

 

 こうなると予想できたなら、早く言わぬか!」

 

 

 

僕は懸命に弁明した。

 

「僕は雷の仕組みを知っていただけです!

 

 その仕組み通りに試しにやってみただけです!

  

 こうなるなんて、予想もしませんでした!

  

 第一、日本でも、雷の仕組みをわかっていても、

 それを再現することは容易なことではないんです!」

 

 

 

フレッド副長は、半ば放心して問う。

 

「つまり?」

 

 

 

僕は答えた。

 

「この世界の魔法がすごすぎるんです!」

 

 

 

エイミー少尉は唖然としてつぶやく。

 

「そういうこと?」

 

 

 

そう、この世界の魔法、スゲーわ。。。

 

 

 

 

 

ルイス少尉は半ばあきれて笑いながら、半ば放心しながらつぶやいた。

 

「ははは。。。

 

 ジャクソン、副長(=フレッド)、ヒュー、ケント、

 ローレンス曹長、ベリンダ、ケイシーの、

 合計7名の魔法を組み合わせると、、、

  

 ヤッヴァイわ。。。」

 

 

 

ドーラはジャクソン少尉に顔を向けて叫んだ。

 

「この魔法は封印だ!」

 

 

 

ジャクソン少尉は「えー!?」と不満顔だ。

 

 

 

だが、エイミー少尉はジャクソン少尉に優しく語り掛けた。

 

「この魔法はヤバすぎるわ。

 

 ジャクソン、これは使っちゃだめよ。。。」

 

 

 

ケント准尉は苦笑いを浮かべて、ジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「第一、ジャクソン少尉が制御しきれないじゃないですか。

 

 

 雷雲を消すことができなかったし、、、

  

 一人で雷雲を動かすこともできなかったし、、、

  

 最後は耐えきれなくて、雷を落とさざるを得なかったし、、、

  

 

 これじゃ、危なくて使い物になりません。」

 

 

 

ジャクソン少尉はため息をつくと、しぶしぶ、「そうだな」とつぶやき、うなずいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、練兵場の所長が、部下数名を引き連れて、駆け寄ってきた。

 

所長はドーラの1mほどに近づくと、大声で怒鳴った。

 

「何事だ!」

 

 

 

ドーラは頭を下げ、弁明しようとした。

 

だが、その前に所長は大声で怒鳴った。

 

「先ほどの雷魔法は、極大魔法であろう!?

 

 極大魔法を撃つには許可がいるのは知っておろう!?

  

 許可なく極大魔法を撃つとは、どういうことだ!?」

 

 

 

どうやら、ある一定レベル以上の魔法を放つ場合、練兵場でも事前許可がいるらしい。

 

 

 

後にジャクソン少尉が言っていたけど、

 

「僕が放った雷魔法自体は、

 事前許可のいるレベルの魔法からは全然低いのだけど、、、

  

 僕、副長、ヒュー、ケント、ローレンス曹長、ベリンダ、ケイシーの

 7人の合体魔法は、極大魔法よりはるかに強力になっていた。。。」

 

 

とのことだった。

 

(ごまかし笑い)ははは。。。

 

 

 

ドーラは頭を下げながら、所長に弁明した。

 

「申し訳ありません!

 

 ジャクソンが誤って、極大魔法を放ってしまいました!

  

 私の指導不足であります!」

 

 

 

そう言うと、ジャクソン少尉の近くに行き、頭を抑え、自分も頭を下げ、所長に謝罪した。

 

 

 

所長はドーラに言い放った。

 

「ドーラ中尉、ジャクソン少尉!

 

 始末書を提出せよ!」

 

 

 

ドーラは頭を下げながら、「は!」と答えた。

 

 

 

そして、所長は部下を連れて、練兵場の官舎へ戻っていった。

 

 

 

 

 

所長が遠ざかるのを確認すると、ようやくドーラは頭を上げた。

 

そして、ずっとジャクソン少尉の頭を抑えていたが、その手をようやく離した。

 

 

 

ジャクソン少尉は頭を上げると、ドーラに文句を言った。

 

「分隊長(=ドーラ)、、、

 

 僕一人の魔法ではありません。。。」

 

 

 

だが、ドーラはジャクソン少尉を睨み、言い放った。

 

「さっき言ったはずだ。

 

  『この魔法は封印しろ』

  

 と。。。

  

 この魔法はヤバすぎる。

  

 真相は伏せねばならぬ。

  

 下手にこの魔法が広がると、トンデモナイことになりかねぬ。。。

  

 よって当面の間、ジャクソン、

 貴様が誤って極大魔法を放ったとする。」

 

 

 

ジャクソン少尉は「えー!」と不満顔だ。

 

 

 

でも、ルイス少尉はドーラに同意し、やさしくジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「ジャクソン、分隊長(=ドーラ)の仰る通りよ。

 

 この魔法はヤバすぎる。

  

 まあ、分隊長(=ドーラ)とジャクソンの二人で始末書を書きなさいな。。。」

 

 

 

ジャクソン少尉は、しぶしぶ、黙ってうなずいた。

 

 

 

僕は恐る恐る、ドーラとジャクソン少尉に語り掛けた。

 

「あの、、、

 

 始末書を書くのを手伝いましょうか?」

 

 

 

すると、ドーラとジャクソン少尉はハモって、僕を罵った。

 

「「当たり前だ!」」

 

 

 

(ごまかし笑い)ははは。。。

 

 

 

 

 

ま、こんな風にいろいろ合体魔法は考えたけどね。

 

ヤバすぎて封印した魔法もあったよ。。。

次話は2026/4/15 0時に更新予定です。

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