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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第8章 天文台にて、そして新たな出会い
114/137

第114話 ダグ騎兵連隊長とエイミー少尉との会話(その2) ー娘、父を問い詰めるー

(前話からの続き)

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は、急に真剣な表情になり、父親であるダグ騎兵連隊長に問うた。

 

「父さん、今朝から無理やりついてきたけど、、、

 

 父さんのことよ。。。

 

 何か意図があって、無理やりついてきた?

 (第109話)

 

 違う?」

 

 

 

やはり、エイミー巡査(本当は少尉)は、ダグ騎兵連隊長の娘だ。

 

ダグ騎兵連隊長は、天文台に行く日にわざわざ公休をとったのだ。

 

そして、無理やりついてきた。

(第109話)

 

 

 

ダグ騎兵連隊長の娘である、エイミー巡査(本当は少尉)は、父親であるダグ騎兵連隊長に何か意図があると感じていたのだ。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は、ワンボックスカーの天井を見上げ、ため息をついた。

 

そして、彼は向かい側のベットに横たわった娘のエイミー巡査(本当は少尉)に顔を向けると、答えた。

 

「理由は二つある。。。」

 

 

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は話を続けた。

 

「一つは、万が一、ここ天文台で何かあった時、、、

 

 ドーラ殿下と修司殿を守るため、、、

 

 第一陣として、王城から一個分隊が、自動車とバイクに分乗して、

 駆けつけることになっているんだ。」

 (第112話)

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は驚き、「え?」とつぶやいた。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は娘のエイミー巡査(本当は少尉)の驚きをスルーして、話を続けた。

 

「その第一陣には、俺がバイクに乗って、ここ天文台までやってくる。。。

 

 その道のりを覚えておきたかったのが一つ目の理由だ。。。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は驚き、「そういうこと。。。」とつぶやいた。

 

確かに万が一の時を考えれば、道のりを覚えておいた方が良い。

 

 

 

そして、駆けつける一個分隊は、エイミー巡査(本当は少尉)の父、ダグ騎兵連隊長が選りすぐった精鋭なのだろう。

 

そもそも、エイミー巡査(本当は少尉)の父、ダグ騎兵連隊長は、オウゴウヌ王国軍で最強の戦士なのだから。

(第69話)

 

もしかしたら、先週、ゲイリー少尉とトビー軍曹にオフロードバイクの教習を行ったのは、駆けつける一個分隊の護衛を増やす意味もあったのかもしれない。

(第95話~第102話)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は一つ息を吐くと、話を続けた。

 

「もう一つの理由は、、、

 

 エイミー、お前に伝えたいことがあった。。。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は戸惑い、「え?」とつぶやいた。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は、エイミー巡査(本当は少尉)の戸惑いをスルーして、話を続けた。

 

「エイミー、、、

 

 今、オフロードバイクの大量生産の補正予算が、元老院にて協議中だ。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は戸惑いながら、答えた。

 

「ええ、、、

 

 一度、そのために元老院議長閣下を含め、

 20名が練兵場まで一緒に来たわ。。。

 (第95話、第96話)

 

 元老院議長閣下一行がそんなことを言ってた。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はうなずき、話を続けた。

 

「ああ、、、

 

 フランクリン軍事相閣下によれば、

 補正予算は通る目途が立ったそうだ。

 (第99話、第103話~第105話)

 

 そして、エイミー、お前に伝えたいことは、、、

 

 オフロードバイクの生産が開始されたら、

 お前にはオフロードバイク部隊の分隊長になってもらう。。。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は驚き、「え?」とつぶやいた。

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は、エイミー巡査(本当は少尉)の驚きをスルーして、話を進めた。

 

「分隊長だけじゃない、オフロードバイクの生産が更に進めば、

 お前にはオフロードバイク部隊の小隊長になってもらう。。。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は慌てて、話を遮った。

 

「ちょ、ちょっと待って、父さん。。。

 

 私、ドーラ殿下の分隊に来て、まだ数か月よ。

 (第30話)

 

 そんな私が、分隊長になり、小隊長になるって、どういうこと?

 

 ドーラ殿下はどうなるの?」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は苦笑いを浮かべて答えた。

 

「ドーラ殿下には、小隊長なってもらい、

 最終的には大隊長になってもらう予定だ。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)はあきれて、天井を見上げた。

 

数秒後、エイミー巡査(本当は少尉)は気を取り直すと、ベッドから起き上がり、ベットに座ると、父であるダグ騎兵連隊長に問うた。

 

「父さん、、、

 

 あまりに急すぎない?

 

 何があるの?」

 

 

 

そう、エイミー巡査(本当は少尉)は階級から言って、オウゴウヌ王国軍では分隊長になるのは不思議ではなかった。

 

しかし、小隊長になると、、、オウゴウヌ王国軍では、エイミーの階級、すなわち少尉ではなれなかった。

 

そう、もっと上の階級になる必要があった。

 

 

 

それには、通常、オウゴウヌ王国軍では、少なくとも数年後にならないと、そこまで昇格はできない。

 

たとえエイミーがダグ騎兵連隊長の娘であるとしても、あまりに早すぎる出世であった。

 

 

 

 

 

ダグ騎兵連隊長も起き上がり、ベットに座ると答えた。

 

「実は、ワスイ帝国の脅威が我が国に迫っている。」

 

 

 

そう言うと、ワスイ帝国を巡る国際情勢について説明を行った。

 

 



エイミー巡査(本当は少尉)は「そういうこと。。。」とつぶやいた。




ダグ騎兵連隊長は、更に娘であるエイミー巡査(本当は少尉)に語り掛けた。

 

「実は、エイミー、お前だけでなく、

 ルイスも分隊長になり、ゆくゆくは小隊長になってもらう。。。」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は再び戸惑い、「え?」とつぶやいた。

 

 

 

だが、ダグ騎兵連隊長は、娘の戸惑いをスルーして話を続けた。

 

「今、オフロードバイクだけでなく、

 バラグライダーも大量生産の準備に入っている。。。

 

 ルイスには、いずれ、母親であるクラリスが話すだろう。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は真剣な表情で話を続けた。

 

「ワスイ帝国の脅威については、

 先日、レオがドーラ殿下に話したそうだ。

 (第97話)

 

 ドーラ殿下に何か変化はなかったか?」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は、ハッとした表情でつぶやいた。

 

「そう言えば、ジャクソンとケントとケイシーに、

 木剣を使った訓練を始めた。。。

 (第97話)

 

 そんなこと、いままでしなかったのに。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長はうなずくと、話を続けた。

 

「そうか、、、

 

 たぶん、ドーラ殿下は、お前の魔剣を使った戦闘隊形が、

 実際にワスイ帝国との戦争で使われる状況を想定したんだろう。。。

 

 敵のど真ん中に飛び込んでいくんだからな。。。

 

 武芸が苦手なジャクソン、ケント、ケイシーも、

 自らの身を守るため、必要だと思ったんだろう。。。」

 (第97話)

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は唖然としてつぶやいた。

 

「そういうこと。。。」

 

 

 

ダグ騎兵連隊長は、娘であるエイミー巡査(本当は少尉)に語り掛けた。

 

「いいか。。。

 

 新しく創設されるオフロードバイク部隊の部隊長になることを

 肝に銘じておけ。

 

 そして、お前の魔剣の練習を欠かすな。

 

 あれはフレッドとジャクソンと息があわなきゃならねー。(第89話)」

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は黙ってうなずいた。

 

そして、身震いを抑えることができなかった。

 

 

 

後にエイミー巡査(本当は少尉)は苦笑いを浮かべて話した。

 

「その夜は興奮して一睡もできなかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、ダグ騎兵連隊長は首都レワヅワに戻ることになった。

 

ダグ騎兵連隊長曰く、「俺の非番は今日までだ」ってことらしい。

 

 

 

ドーラは苦笑いを浮かべると、エイミー巡査(本当は少尉)に語り掛けた。

 

「エイミー。

 

 ダグ・ハミルトン殿を途中まで送って行け。

 

 夕方までには戻ってくるようにな。」

 

 

 

つまり、ドーラは、ダグ騎兵連隊長とエイミー巡査(本当は少尉)の親子に配慮し、エイミー巡査(本当は少尉)に休暇を与えたのだ。

 

でもね。


本当はエイミー巡査(本当は少尉)の処分は終わっておらず、まだ休暇をとることができなかったんだ。

(第92話)

 

そこでドーラはエイミー巡査(本当は少尉)に、ダグ騎兵連隊長を送るように命じ、実質的に休暇を与えたんだ。

 

 

 

エイミー巡査(本当は少尉)は戸惑いの表情を浮かべたが、数秒後、笑顔で「は!」と答えた。

 

 

 

そして、ダグ騎兵連隊長とエイミー巡査(本当は少尉)の親子は、オフロードバイクに乗って、天文台を離れた。

 

 

 

ヒュー巡査(本当は少尉)は長距離無線通信機を通じて、王城の騎兵連隊の事務所にダグ騎兵連隊長が帰ったことを伝えた。

 

すると応答したトビー軍曹が、ふざけて、こう答えたそうだ。

 

「えー!?

 

 もっと、天文台にいて良いのに。。。」

 

 

 

 

 

後にエイミー巡査(本当は少尉)は苦笑いを浮かべて話した。

 

「父さんとは、帰り道、いろいろ道草をして、楽しんだわよ。

 

 父さん、麓の町ギレエ町で土産を買って、土産物を一緒に選んだわ。。。

 

 ギレエ町だけでなく、途中の町でカフェに寄ったりしてね。。。」

 

 

 

そして、更にエイミー巡査(本当は少尉)は苦笑いを浮かべて話した。

 

「父さんとは昼食後に分かれたわ。

 

 昼食は途中の町のレストランで食した。

 当然、父さんの奢り。」

 

 

 

そしてエイミー巡査(本当は少尉)は、夕方に天文台に戻ってきた。


次話は2026/5/31 0時に更新予定です。

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