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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第8章 天文台にて、そして新たな出会い
110/139

第110話 天文台へ(その2) ー天文台到着ー

(前話からの続き)

 

 

 

こうして、僕とドーラを含む分隊メンバは王城を発した。

 

 

 

 

 

今回、天文台に向かった自動車は合計10台だ。

 

ワンボックスカー1台と軽トラタンクローリー1台と軽トラ4台とオフロードバイク3台とスクーター1台だ。

 

ただし、オフロードバイクとスクーターの計4台は、一度に動かすのは2台のみだ。

 

 

 

2時間おきくらいに、護衛のバイクは交代してもらう。

 

出発時はエイミー巡査(本当は少尉)とベリンダ巡査(本当は上等兵)のオフロードバイクで、一行の護衛を行ってもらった。

 

 

 

2時間後を目安に、ローレンス巡査(本当は曹長)のオフロードバイク、ケイシー巡査(本当は上等兵)のスクーターで警護を交代予定だ。

 

出発時はローレンス巡査(本当は曹長)とケイシー巡査(本当は上等兵)は、軽トラの助手席に座ってもらい、彼女達のオフロードバイクとスクーターは、彼女達の乗る軽トラの荷台に載せてある。

 

 

 

あ、勝手についてきたダグ騎兵連隊長は「休憩不要だ」とのことで、ずっとオフロードバイクを運転していた。

 

 

 

 

 

王城を発して、大体15分後、王立オウゴウヌ大学に行き、そこでカドワダドル教授とクラレンス君を拾い、ワンボックスカーの後部座席に乗せた。

 

ああ、一昨日の土曜日、僕とドーラと分隊メンバの荷物は、軽トラとワンボックスカーに詰め込んでいる。

 

そして、カドワダドル教授とクラレンス君の荷物は、昨日の日曜日に、軽トラとワンボックスカーに詰め込んでいる。

 

 

 

そう、今日はただ拾うだけだ。

 

 

 

実は、昨日の日曜日、カドワダドル教授とクラレンス君には、ドーラと分隊メンバは警察の服装で、天文台に行くとは伝えてあった。

(第106話)

 

もちろん、ドーラの身分を隠すためということも伝えた。

 

 

 

だが、ワンボックスカーの後部座席に乗り込んだ、カドワダドル教授とクラレンス君は、助手席に座っているドーラを見て驚いた。

 

カドワダドル教授は目を丸めて、ドーラに問うた。

 

「ドーラ殿下、、、

 

 確かに昨日、警察の服装で来るとは言ってましたが、、、

 

 本当に警察の服装で来られたのですか?」

 

 

 

クラレンス君も戸惑いながら、つぶやいた。

 

「本当に警察の服装を着たんだ。。。」

 

 

 

助手席に座ったドーラは苦笑いを浮かべ、後部座席へ振り返り、カドワダドル教授とクラレンス君に話しかけた。

 

「昨日、申しあげたとおり、

 天文台を警護する警察によると、

 我の身分を隠す必要があるとのことです。

 

 どうか、我を『ドーラ巡査部長』とお呼びください。」

 

 

 

カドワダドル教授とクラレンス君は戸惑いの表情を浮かべながら、黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

当然ながら、この世界はGPS衛星はないし、持ち込んだ車にはオウゴウヌ王国の地図はインストールされていない。

 

すなわち、この世界でカーナビは使えない。

 

よって、ワンボックスカーの助手席に座ったドーラが、地図を見ながら、道を無線通信で指示しながら、天文台を目指した。

 

 

 

ただし、ドーラ本人によると、「前もって、地図は頭に叩き込んである。軍人の基本だ。」と言っていた。

 

そもそも、オリビア第三王女が言ったように、天文台は州都から50km離れた位置にある。

 

一方、オウゴウヌ王国は首都レワヅワと州都とは幹線道路で結んでいる。

 

よって、途中までは、その幹線道路を走れば良いらしい。

 

ドーラによると、気を付けなければならないのは、州都への幹線道路を折れて、麓の町へ入る時だけなんだそうだ。

 

 

 

 

 

さて、先ほど言ったように、2時間を目安に、馬車の停車場や公園や広場で車を止めて休憩をとった。

 

その間に護衛のバイクとそのドライバーを交代させ、交代させたバイクは軽トラの荷台に置き、交代させたドライバーは軽トラの助手席に座ってもらった。

 

休憩は通常は30分、ただし昼食は1時間の休憩だ。

 

 

 

 

 

また、休憩中にワンボックスカーに積んだ長距離無線機で(第98話)、王城の騎兵連隊の事務所につないで、状況を逐一報告した。

 

まあ、ヒュー巡査(本当は少尉)が、王城の騎兵連隊の事務所にいるゲイリー少尉かトビー軍曹に、こう話すんだよ。

 

「○○村の公園で休憩中。30分後に再出発の予定。」

 

 

 

すると、ゲイリー少尉かトビー軍曹が地図を見ながら確認するんだ。

 

「了解。移動が順調であることを確認。」

 

 

 

そして、ヒュー巡査(本当は少尉)が苦笑いを浮かべて続けるんだ。

 

「あ、(ダグ騎兵)連隊長閣下も同行。」

 

 

 

すると、ゲイリー少尉かトビー軍曹のあきれた笑いと共に応答があるんだ。

 

「ははは。。。ご愁傷さま。。。」

 

 

 

まあ、こうやって、ヒュー巡査(本当は少尉)とゲイリー少尉とトビー軍曹は、長距離無線機が無事動作するか確かめていたようだった。

 

 

 

 

 

ああ、休憩中の菓子や飲み物、そして昼食は、すでに朝、王城の売店で買ってあった。

 

また、ワンボックスカーはピクニックカーに改造してあり、小さいながらも冷蔵庫があり、メンバー全員の食事と飲み物を保管してあった。

 

あ、ワンボックスカーの冷蔵庫には、製氷機能はないから、アイスクリームを作ることはできない。

 

 

 

昼食を取りながら、カドワダドル教授は半ばあきれながら、クラレンス君に問うた。

 

「クラレンス君、、、

 

 毎週のように練兵場に行っているが、

 こんなに快適なのか?

 

 初めて、自動車に乗ったが、馬車より遥かに快適じゃないか。。。」

 

 

 

クラレンス君は戸惑いながら答えた。

 

「いいえ。。。

 

 練兵場までは2時間弱で、こんな長旅したことなかったので。。。」

 

 

 

 

 

昼食後、午後1時半過ぎだったと思う。

 

ドーラは僕と分隊メンバに苦笑いを浮かべて、話しかけた。

 

「ここまでは州都までの幹線道路上を走ればよかったが、

 ここから天文台のあるギレエ山の麓の町、

 ギレエ町へ行くぞ。」

 

 

 

そして、僕達はギレエ町へ向かった。

 

ギレエ町には午後3時半くらいに着いたと思う。

 

 

 

ギレエ町の停車場で車を停め、30分の休憩をとった。

 

これが最後の休憩で、いよいよ天文台に着く予定だ。

 

 

 

ギレエ町の停車場に降りたカドワダドル教授はあきれてつぶやいた。

 

「まあ、自動車なら1日で着くと聞いていたけど、、、

 

 それにしても、いままで首都レワヅワからここまで、

 馬車で4日かかったぞ。。。」

 (第45話)

 

 

 

クラレンス君も停車場に降り、カドワダドル教授に唖然として語り掛けた。

 

「それが、、、

 

 たったの9時間。。。

 

 しかも、、、

 

 休憩をはさんで。。。」

 

 

 

僕としては自動車を使って、200kmの距離を9時間も掛ったのは不満だ。

 

実は高速モード(第102話)を試したかったが、慣れない道なので、この時は使わなかった。

 

 

 

それに高速モードはしばらく軍の上層部に秘密にしようと、分隊メンバで話し合っていたので、、、

 (第102話)

 

ダグ騎兵連隊長が一緒だったので、このときは使うわけにはいかなかった。

 

 

 

 

 

さて、天文台のあるギレエ山の麓にある町、ギレエ町で30分休憩し、天文台に向かった。

 

まあ、山を登るのでスクーターでは難しいかもしれないので、ケイシー巡査(本当は上等兵)は軽トラの助手席に乗ってもらった。

 

出発時と同じ、エイミー巡査(本当は少尉)とベリンダ巡査(本当は上等兵)のオフロードバイクの警護で、ギレエ町から天文台に向かった。

 

ギレエ町を発ったのは午後4時過ぎだったと思う。

 

 

 

その1時間後、午後5時過ぎ、ようやく天文台に到着した。

 

 

 

 

 

天文台はギレエ山の頂上にある。

 

あ、ギレエ『山』と言っているが、実際は標高300mくらいの山で、『山』と言っても、とても低い山だ。

 

麓の町、ギレエ町から天文台までの道は舗装されている。

(第45話)

 

 

 

ただし、ギレエ山の頂上から2km圏内が天文台の敷地となっており、天文台の敷地は許可された者以外は立ち入りができない。

 

その2km圏内は高い木は伐採され、見通しが良くなっている。

 

 

 

天文台から1.5km周囲は鉄条網が張り巡らされており、ここで最初の検問所を通らないといけない。

 

当然、全員の許可証の呈示が必要だ。

(第107話)

 

ドーラが全員分の許可証を持って、検問所に行った。

 

検問所から警備担当の警察官がやってきて、一人一人確認した後、検問所を通ることを許可された。

 

 

 

その更に500m内側は、高さ3mの壁で囲まれている。

 

ここで2番目の検問所を通らないといけない。

 

ここでも、当然、全員の許可証の呈示が必要だ。

(第107話)

 

やっぱりここでも、検問所から警備担当の警察官がやってきて、一人一人確認した後、検問所を通ることを許可された。

 

 

 

そう、とても警戒厳重なんだ。

 

この様子に、僕だけじゃなく、助手席に座っていたドーラも唖然としていた。

 

それだけでなく、ドーラの分隊メンバも驚いていた。

 

 

 

ま、何度も天文台に来ている、カドワダドル教授とクラレンス君は苦笑いを浮かべていたけど。。。

 

 

 

約200年前の戦争の折、過激な信徒によって、この国の多くの天文台が破壊された歴史がある。

(第43話)

 

再び破壊されないよう、この天文台は警戒は厳重なんだ。

 

 

 

 

 

で、、、ここでひと悶着あった。

 

 

 

(次話に続く)

次話は2025/5/27 0時に更新します。

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