湖から始まる世界③
はっきり言います。仕事を辞めたいです。orz
毎日、朝昼晩と会社に拘束され家に帰れなかったりがよくあります。
とりあえず更新が遅れまくりたいへん申し訳ございませんでした。
今後はもっと早く更新する様に致します。
「なんと、知っておるのか侍を」
昔、江戸時代などで有名で現代のテレビや芝居等で知られ日本人なら誰もが知っている職業が存在する。
1つ目が忍術を駆使して任務を遂行する、”忍者“
2つ目が日本のお城の王様、”殿様“
そして3つ目が、腰に携えた刀を抜き相手を斬り伏せる、”侍“
他にも色々有るが、老若男女全ての日本人に確認を取れば確実にその3っつをあげるだろう。
忍者は命をかけて任務をこなすエキスパートで、侍は戦闘に特化した戦士みたいなものだ。殿様は偉そうにしてるイメージが強い。
今、目の前で巨大な蜘蛛に対峙してくれている者は左の腰に鞘を残し右手で抜いた刀を男を抱えている蜘蛛に向け動きを止める。
行く手を阻まれた蜘蛛は、背中の毛色を変化させる。色を部分的に変化させる模様を形成する。しかし、迷っているのか絶えず変化し続けている。
「お前、後どれぐらい持ちそうだ?それだけ教えろ」
侍は、構えたまま蜘蛛に捕まっている男に言葉をかける。
「ダメだ!逃げてくれ!!!こっちは大丈夫だから!!!」
鋭い脚と牙が抜けた影響か、声を出せるまでに回復した。毒は継続的に注入しなければ効果が薄れる物らしい。しかしまだ体力を奪われた体は思うように動かすことは出来なかった。それでも、唯一回復してきている回せる口を全開で回し危険“だから近づくな”と暗に警告する。今の自分がどんな状況か、さっきまで死ぬほど“助けて!!!”と叫びたかったにも関わらず言葉にならない音を死ぬ気で吠えることしかできなかった。それを聞き届け、かつ言葉に出来なくても理解し真っ直ぐ行動してくれる。
そんな人に会い無意識にその人と比べてしまい、自分の行動に負い目を感じてしまう。もっと慎重に行動していれば、出会った時、咄嗟に逃げ出していればきっと同じ状況のは成らなかったと。
よって出たきた言葉は、空元気の“助けはいらない”だった。
その返事がすぐに帰ってくる。
「わかった!!!」
了承を意味する言葉が即答される。
その声は大きくそこら一体に響いた。
その声は、蜘蛛に抱えられている男の耳に一言一句正確に届く。
言ったことに後悔は無い。
実際に自分の所為で怪我してしまうことを回避できるのだから。
帰ってきた言葉が不安をかき消す。
そして湧き上がる新しい感情。
1人になる事による孤独感と、絶対に訪れる死に対する絶望感が決壊したダムのように襲ってくる。
白く濁っていた瞳は少しずつ回復していてもまだ視界は霞んでいた。その歪んだ視界は、蜘蛛の毒による物なのか、それとも湧いてくるものなのか自身でも判断がつかなかった。
そんな気持ちに押し潰れかかっていた時に蜘蛛と対峙していたサムライは一瞬で視界から消える。
男は、先ほどの巨大な蜘蛛を軽く飛び越えられるほどの跳躍を思い出す。
きっと、その凄い跳躍力でこの場を離れたのだと男は判断した。
「%€%_+€\$・?!」
そして聞こえてきたのは、耳元からの壮絶な音だった。男の頭の側には大きさ30cm程ある巨大な蜘蛛の頭があった。そこから出てきた音は悲鳴の様に感じた。その音を皮切りに急激な変化が訪れる。蜘蛛が勢いよく跳躍し、2度3度飛び跳ねた。蜘蛛は最初の跳躍の時に男を離してしまい男は地面を転がる。そして蜘蛛が先程までいた少し後方に先ほどのサムライが刀を構えて再度巨大な蜘蛛と対峙していた。男はうつ伏せで倒れ、消耗した体力で身体は動かせないが言葉は出せた。
「なんで?」
短い質問が終わる前にサムライは男を隠す様に巨大な蜘蛛の前に身を乗り出す。
「ワシは、“助ける”と言ったのだ。言葉を曲げるつもりはない。それに」
サムライは一度側の茂みに刀を振る。待った木の葉がいく枚か男に掛かる。
「少なからず助けるに値する“価値”は感じたからな」
サムライは振り返らず語り続ける。まるで、話しかけ続ける事で意識を保つ手助けをしている様に。
サムライと、対峙している巨大な蜘蛛は“キー!キー!”と規制をあげていた。
よく見ると、色鮮やかに変色していた背中の体毛に茶色い液体が滴り落ちていた。茶色い液体の出どころを確認していくと、背中に綺麗な切り口が出来ていてそこからこぼれる様に垂れていく。
「それに、生きている蜘蛛は好かん。嫌いなのじゃ」
後ろからでサムライの表情は確認出来ないが、きっと緩んだ表情をしていると思った。喋り方が人を和ませるためそのものの口調で、相当な役者とかでなければ表情と口調は基本的に釣り合う様になっている。
蜘蛛の体毛が一変する。胴部分と腹部分が血の様に濃い赤色で怒気溢れる模様を描く。
その模様は、刺々しく、禍々しく、鬼の形相の様に見えた。昆虫などは、身を守るために木の葉や木の枝に模して身を守る“擬態”が使える物が多い。きっと、この蜘蛛も色の変わる体毛を使って“擬態”を得意としていたのであろう。ただ、今見るにその擬態は身を守る為、身を隠す為に使っている様には見えなかった。まるで、相手をひるます為の警戒行為、“威嚇”に見受けられる。
蜘蛛は、前足2本を天高く掲げていた。相手に“攻撃するぞ!”と言わんばかりの蜘蛛独特の攻撃体制である。サムライを警戒してか、直ぐには攻撃して来ず間合いを図っている状態だった。
「異国の人よ、一つ聞くが蜘蛛は食ろうた事はあるか?」
サムライは、一つ質問を投げかける。
”異国の人“のフレーズに引っかかるがこの場に2人しかいない為、きっと自分に質問しているのだろうと思い答えを返す。
「いや、食った事は。。。」
「そうか、なら奴に勝った暁に一緒に食ってやろう。な〜に、何を隠そう蜘蛛はワシの好物でな、食い方はワシが教えてやる」
「いや、結構です」
即答で返事を返す。
「でも、場所によって甘いぞ!蜜の様に甘いぞ!」
「結構です」
「油で茹でればサクサクで、、、
「食べ物ではありません」
説得に一生懸命になり、蜘蛛と対峙していたのにも関わらずサムライは後ろを振り返り息を荒げて勧めるが男は頑なに応じはしなかった。
「もぉ〜よい!一人で食べてやるんだから!欲しくなってもくれてやらんからな!」
不貞腐れながら再度蜘蛛と向き合う。
「絶対くれてやらんからな!」
上半身を返して念を押してくる。
(あ〜、きっと今顔真っ赤になってそう〜)
ボヤける視界ではっきりと分からないが、喋り方を伺うにそんな気がした。
「お前のせいだからな!覚悟しろ!そして美味しく頂かれろ!」
八つ当たりの言葉を蜘蛛に投げ付け膠着状態を終わらせる。その言葉を切っ掛けにサムライは巨大な蜘蛛に真っ直ぐ向かっていく。それを見て蜘蛛は、1回2回と後ろに飛び距離を取り続ける。3回目の跳躍で蜘蛛の足元に緑色に光る魔法陣が浮かび上がりそして消える。
魔法陣が消えた事を合図に地面から無数の槍が天を貫かんと勢いよく天へ突き立つ。無数の槍は、植物の根でできていて鋭く真っ直ぐ反り立っていた。無数の槍は、攻撃対象に翔けるサムライ目掛け次々と槍の道を作って行く。
迫り来る槍を物ともせず次々生えてくる槍を足場に槍よりさらに高く上へと身体を反らしながら飛び上がる。
「食い物風情が!奇怪な妖術を使うとは片腹痛い!大人しくさばかれろ!」
高く飛び上がったサムライは、巨大な蜘蛛めがけ滑空する。
「!!!」
かなりの速度で滑空している途中で急に空中で停止した。天まで伸びた根の槍が鞭の様にサムライの足に絡みつき静止させたのである。
「無駄!」
サムライは一瞥もくれず身を回転させ、勢いに合わせ刀を振るい絡みつく根を切り裂いた。
これにより自由になったサムライは切断した根の破片を足場にし先ほどよりも早い速度で滑空する。蜘蛛も近づくサムライの動きを体毛で空気の流れで感知し次の行動に出る。
サムライの着地点を感覚で悟り更に後ろへ跳躍し距離を置く。その際サムライの着地点に二つの魔法陣が浮かび上がる。
先ほどの10倍太い根が滑空する侍めがけ襲いかかる。しかし、身を翻し2本とも難なくかわす。そして音もなく地面に着地し次の瞬間に蜘蛛の背後に移動していた。
蜘蛛は空気の流れでサムライがどう動いたのかを感じることしかできなかった。
抜き身の刀を鞘に納め戦闘が終わったこと暗に示す。
「こいつはワシんだからな!一口だってやらんからな!」
その一言を合図に大きさ1m程ある巨大な蜘蛛が右と左に別れた。
昔買ったブルートゥースキーボードを思い出し活用する様にしたら入力が速くて感動しました。
次回の更新等や近況等は、個人ツイッター(@supurinnkuraaa)で告知したいと思います。
フォローなどして貰えれば本人も喜びますますので、何卒。
それではまた次回。




