表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅する岩  作者: 夏野篤砂
2/3

出会い1

スーパーにいって真知子さんを迎えに行くと

「ごめんね。帰り道わかんなくなって」

言葉の割に真知子さんの機嫌はよかった。

「真知子さん。いいことあったの」

「そうなの。岩のような・・・彫像のような大きな人に会ったのよ。

 どこに行けばいいかわからない私をみて、話しかけてきたのよ。

 なんて言ったと思う」


 争いで家を失った子どものような顔をしている。


「私は答えたのよ。争いって戦争?あなた戦争でも行ったことあるの?」


 数限りなく


「そう答えたの。変な人でしょ。私ね。認知症で時々、家を忘れてしまって・・・っていったら」


 家があるならいつかは帰れる


「そうかもしれないけど。孫がいるの。早く帰らなきゃいけないの」


 空を見て、鳥の声を聞けばよい。近くに花を見つけ、虫の営みを感じればよい


「そんなことで、帰れたらと思いながら、空を見て、鳥を探していたら、スーパーの看板に気づけたのよ。いつも、目に映っても気づかないのに」


 なにか見つけたようだな


「ありがとう。忘れないうちに行くわ」


それで、今に至るらしい。

一緒にスーパーで、のぞみちゃんのお弁当を買って家まで送ると

「よかった」と、のぞみちゃんが笑うと

「のぞみ、今日不思議なひととあったのよ。」

と言いながら家に入っていった。私はのぞみちゃんに手を振って玄関を出た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ