↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽  作者: ????
PR
11/13

リーダー襲撃 後編

真のボスの部屋 


エブガ「では、始めるとしよう。」


 室内には、ビケ、雷蔵、最強の偽のリーダー エブガの3人が居る。


 エブガが手のひらを、ゆっくりとビケの方に向ける。


エブガ「《嘘玉》」


 その時、エブガの手のひらから嘘が玉状に固まったものが物凄いスピードで放たれる。


ビケ(ゲッ!?速っ)


 その時、雷蔵が前に出る。そして…


「バキッ」


 雷蔵は自分の口にライトコインを投げ込み、噛み砕く。そして、雷蔵の周りから白い煙が立ち上る。そして、雷蔵は手を合わせて、エブガを見た。


雷蔵「真羅万象 《光》」


 その時、エブガから放たれた嘘が弾け散った。その嘘は、白く光りながら消えていった。


エブガ(真実で作られた光を嘘に集中させ、高熱で爆散させた…やるのう)


 その時、ビケはエブガに一気に接近する。そして、拳を丸めた。

 

 ビケの拳が、黒く輝く。


ビケ「《嘘拳》!!」


 エブガは片手を前に突き出す。そして、ビケの《嘘拳》を片手で止めた。


ビケ「!?」


エブガ「《偽時》」


 その時、ビケは咄嗟に拳をエブガから離す。


エブガ「反射神経がええのう」


ビケ「偽に反射神経なんてもん、存在しねえよ。嘘でできてるからな」


 ビケはエブガから距離を取る。雷蔵も少し後ろに下がった。


エブガ「どうやら、わしの能力を知ってるようじゃのう」


ビケ「リースから聞いた。いや、あれはリースなのか?まあ、いっか。能力 《偽時》、触れた奴の時間を、自由に操れるんだって?」


エブガ「そうじゃ。まあ、数秒時間が必要じゃがな」


 エブガの手に持っている先端の折れた杖が、徐々に治って行く。そして数秒後、杖は元通りになり、エブガは杖をついた。


ビケ「で、なんでここに居る…紗奈は居ねぇぞ?」


エブガ「お主を殺しに来た。じゃが、お主は手強いからのう。直接来たわい」


 その時、エブガの口から黒い霧が少し漏れる。そして、ビケが瞬きをした瞬間、エブガの杖がビケの目に刺さりかけていた。


ビケ「っ!?」


 ビケは咄嗟に顔を逸らし、飛んできた杖を交わした。そして、その杖を掴み、握力で折った。


「バキッ」


エブガ「と言うのは嘘じゃ。お主の偽界が、単に見つからなかっただけじゃ。」


ビケ「《《そりゃそうだろうな》》…で、お前、偽を全滅させようとしてるんだってな」


エブガ「その通りじゃ。大変じゃったんじゃぞ〜?この世の偽全体の9割を、一体一体殺すのは」


 その時、雷蔵が口を開ける。


雷蔵「お前の能力は、触れたものに通用するんだよな。それは、存在するものに限るのか?」


 その時、エブガはちょっと微笑む。


エブガ「流石、少し鋭いようじゃ」


 その時、雷蔵は両手を合わせる。


雷蔵「真羅万象《かb


 しかし、エブガは成りかけの真羅万象を殴り壊す。そして、その拳は雷蔵の腹に強く打撃を与えた。


雷蔵「ガッ…」


ビケ「雷蔵!!」


 雷蔵は後ろに転がり、倒れる。が、すぐに立ち上がった。


雷蔵(真羅万象が途中で壊された…一筋縄じゃ、いかないようだな)


 エブガもゆっくり姿勢を直し、ビケの方を見る。


エブガ「さて、そろそろ本気を出すかの」


 その時、また一瞬にしてエブガはビケの近くに接近していた。


ビケ(っ!?何でこんな速いんだよこのジジイ!)


 ビケはエブガの拳を、両手で受け止める。


エブガ「ほう。」


ビケ「この程度で本気かっ!?」


 ビケはエブガの拳を掴み、エブガを振り回す。そして、部屋の外まで投げ飛ばした。


「ドガッ」


ビケ「雷蔵、さっきエブガに聞いてた内容って、どういう…」


雷蔵「奴が速い理由は、奴の能力が関係している。おそらく、空間に触れているんだ」


ビケ「…は?」


 その時、エブガがゆっくり立ち上がって、ビケと雷蔵の方に足を進める。


真の隊員「あらああああ!!」


 すると、真の隊員達が一斉にエブガに向かってきた。全員、手が白く光ってる。


 しかし…


エブガ「その通り」


 1秒も経たずに、その場にいたビケと雷蔵以外の真の隊員は、痙攣《けいれん》を起こしながら倒れていた。


真の隊員達「あ…がっ……」


ビケ「!?」


エブガ「空間というものは、何処にでもあるものじゃ。それに触れ、その空間の時間を遅くする。わし自身に能力の効果は受けないようにすれば…わしが速くなるんではなく、お主らが遅くなるのじゃ」


 ビケは青ざめる。雷蔵も、少し冷や汗をかいていた。


ビケ(それはチートじゃねえか。それができるんなら、何でも操れる。《《実際に触れられない物》》にも触れられるなら…もうムリゲーだ…)


 その時、ビケは何かに気がつく。最初に現れた時より、気配…みたいなのが薄くなっている…


ビケ「…プッハハッ」


 そして、ビケは笑い出した。


ビケ「お前、バカだろ」


雷蔵「!?」


 突然の挑発に、雷蔵は戸惑う。


雷蔵(今は挑発するタイミングじゃないだろ!?なぜ…)


ビケ「いや〜…こんな事のために、嘘使うのかよ」


 ビケはエブガの方に手を向ける。


ビケ「《コピー》」


 その時、ビケのコピー五体がエブガに襲いかかる。エブガは、咄嗟にしゃがんで、ビケのコピーのパンチを避ける。そして、床に触れる。


エブガ「《偽時》」


 すると床が抜けて、エブガは下の階へ落ちて、綺麗に着地する。しかし、すぐにビケのコピーとビケ、雷蔵も落ちてきてエブガの目の前に着地した。


ビケ「お前、もう嘘ほとんど使い切っただろ」


 そして、真の隊員が一斉に集まってくる。エブガは、完全に囲まれた。


ビケ「空間ってもんは存在する。が、言葉と同じで触れる事はできない。《《特殊な力》》がなくちゃな」


エブガ「…」


ビケ「お前、《空間は触れない》って真実を嘘にしてんだろ?プラスで、能力を使う。お前、めっちゃ嘘消費してんじゃん。」


エブガ「…そうじゃよ。わしは、一旦この戦いで全てを賭けておるからな」


 その時、真の隊員が一斉にエブガに攻撃を仕掛ける。


真の隊員「《真拳》!!」


真の隊員「《真玉》!!」


私の隊員「《真蹴り》!!」


 エブガは、ため息を吐く。


ビケ(もうあいつの中に嘘はほとんど残っていない。能力を使えば、もう嘘が空っぽで自滅だ。)


 その時、エブガは言った。


エブガ「愚かじゃのう」


ビケ「はっ!どっちがだ!!」


 その時、エブガは能力を使った。


エブガ「《偽時》」


 エブガは、能力を使った。自分自身に…


エブガ「わしの能力は、調整がしやすいんじゃ。自分以外を能力の対象にしたり、自分だけを能力の対象にしたり…言葉を上手く使えば、これくらいは容易い」


 エブガの周りには、倒れた真の隊員。雷蔵も気絶し、ビケだけが頭から嘘を流しながら、何とか立っていた。


ビケ(クッッッソ!!!あいつ…一瞬で真の隊員、全員殺しやがった!!)


 数秒前、エブガは自分に能力を使った。


エブガ「《偽時》」


 それによって、エブガの中の嘘は、満杯に戻った。そして…


エブガ「《偽時》」


 もう一度能力を使った。そして、エブガの見える世界は、全てがスローモーション


「ドコッ」


 エブガの体感時間は一分。その間に、エブガはその場にいた真全員に大打撃を与えた。


エブガ「《嘘拳》」


 ズシャッ


 しかし、ビケだけは違った。


 エブガがエブガ自身に能力を使う瞬間、ビケは悟った。


ビケ(こいつ…自分自身の時間を戻して、嘘を回復するつもりだな!そしたら…またこの空間の時間を遅くするハズ。なら…《コピー》)


 ビケは、自分の目の前に透明なコピーを配置した。そして、触れた瞬間色が現れると言う編集を加える。


「ドガッ」


ビケ「!!」


 次の瞬間、自分のコピーの色が現れた。


ビケ「っ!!」


 エブガの拳は、ビケの頭を掠った。


エブガ(避けた…じゃと?頭を貫通させ、そのまま嘘切れで殺すつもりじゃったのに…)


ビケ「死んでたまるかよ。紗奈を助けなきゃいけないんだ」


 そして、現在に至る。


ビケ(まずい…生きてるのは、雷蔵だけ。その雷蔵も、気を失っている。)


ビケ「お前…なんでこんな事してんだよ。人殺して…で、偽も殺す?お前は、何がしたいんだ!!!」


エブガ「…わしは、お主らのためにやっておるんじゃ」


 その時、ビケの肩をエブガの拳が貫いた。


ビケ「っ!?」


 エブガはそのままビケの腹に膝蹴り。そして…


エブガ「《嘘拳》」


 エブガはビケの肩から拳を抜き、ビケの腹に大打撃を与えた。


ビケ「ガッ」


 そして、ビケは倒れかけた。その時、ビケの穴の空いていない方の肩を、エブガが掴む。


エブガ「終わりじゃ」


 エブガは、ビケの時間を進めた。ビケの死ぬ時まで…


ビケ「畜生…が…」


 ビケの体は、徐々に消えて行く。


 エブガはビケから手を離し、背中を向ける。


エブガ(さて、後は眷属どもか…どう倒そうk


「ズシャッ」


 その時……エブガの腹を、ビケのコピーの拳が貫いた。


エブガ「…は???」


ビケ「残念だったなぁ…道連れにしてやるよ。どうせ眷属も殺すんだろ…俺にとっては…都合が良くて、悪いんだわ」


 エブガは、ビケのコピーを殴り飛ばす。しかし、ビケは嘘を使い続ける。


ビケ「どーせ死ぬんなら、抗えって事だぁ!!!」


 ビケはそう言って、消えていった。


エブガ(チッ。まあ、能力で…)


 その時、エブガは青ざめる。自分の体内から、嘘が漏れすぎた。


エブガ(コピーの一撃がデカかったか…なら、この《死ぬ》という真実を嘘に…)


 しかし、ビケのコピーが容赦なく襲いかかってくる。殴られっぱなしで、エブガは何もできずに消えて行く。


エブガ(クソ!計画が…)


 エブガは、そのまま消えて行った…


雷蔵「……っ…」


 数十分後、雷蔵は目を覚ます。そこは、真の治療室。


「あ!大丈夫ですかボス!」


雷蔵「…俺は……」


 真の人間の治療担当の「渡辺《わたなべ》 日見《ひみ》」は、とても忙しそうにあちらこちらを行き来していた。


雷蔵「何があった…」


日見「最強の偽のリーダー襲撃により、リーダーと接触したボス以外の真隊員が亡くなってしまったんです。今は、遺体の移送の手続きを…」


 その時、雷蔵は飛び起きた。そして、暗い顔で俯《うつむ》く。


雷蔵「……すまない…」


日見「でも、後から来た真隊員によると、リーダーの嘘は消えて行ったそうです。それで、ビケさんのコピーが色々な説明をしてくれました。」


雷蔵「…ビケの……コピー??」


日見「…実は、ビケさんも消滅してしまったんです」


 とある白い空間。とにかく白く、何もない


 その空間に、ビケは居た。


ビケ「…ここは、何処だ??」


次回予告

ビケ「やっぱ俺、死んだっぽいな」


 ビケの死


エイラ「やばいじゃん!?」


 ここは、死後の世界


ビケ「この星の神!管理者だよ!!」


 新キャラ登場!?


エブガ「そんな甘い決断、わしがするはずないじゃろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「嘘」をそのまま力や怪物として形にする発想が面白かったです。 特に印象的なのは、ビケが、紗奈と関わるうちに「死んでも守りたい」と思うほど変わっていくところです。嘘から生まれた存在なのに、その気持ちは…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。