リーダー 襲撃 前編
第1章 あらすじ
主人公「永瀬 紗奈」は、ある日から嘘しかつけなくなってしまう。
そんな時の夜、ふと目が覚める。そこは、灰色の無数の階段が連なる世界。
紗奈「何ここ!?」
その紗奈の目の前に現れたのは、一人の少年。名前は「ビケ」。
そして、明かされる。
ビケ「人は、嘘をつく。それは悪いことではない。でも、嘘をつきすぎると…」
偽が解放され、嘘つきになってしまう。
ここは現実とは違う偽物の世界《偽界》。そして、そこには《偽》という嘘から作られた生命体が封印されていた。
その偽は、いずれ人の意識を奪う。
それが、通常の偽だ。
メア「私こそ、最凶の偽の眷属だ」
神の偽「最凶の偽」。その眷属のメアが、何故か紗奈の所に??
そして、事態は思わぬ方向へ
エイラ「…そこは嘘の方が……まだやりやすかったなぁ……」
紗奈の親友「エイラ」が、偽の特殊例「最強の偽」の一体だったことが判明。そして、最強の偽のリーダーの命令で、エイラは紗奈を殺そうとする。が…
ビケ「殺したいと思うのか?」
エイラ「……いいえ」
エイラは、紗奈を殺さず、ビケ達の仲間になった。
ビケは、偽を倒す組織「真」の一員だった。
しかし、ビケは「偽」
ゾキョウ「じゃ、次は、お前と紗奈の接点だ」
最強の偽「ゾキョウ」の能力によって、紗奈は死亡、エイラは意識不明、ビケは動けなくなる。そして、ビケは自分の過去を語る事になる。
瓶縫医「俺は瓶縫医!!よろしくな!!」
ビケは、真の一人「永瀬 瓶縫医」に真になってくれと頼まれる。
ビケ「…それなら、これ」
そしては、真のボスである「永瀬 雷蔵」によって真に任命
そして、ビケがするのは「最強の偽のスパイ」
しかし…
ゴロソウジャ「お前ら《真》にも手を出さない」
最強の偽のこの時のリーダー《ゴロソウジャ》によって、見破られてしまう。そして、無惨にも攻撃が飛んできて、ビケは避けられない…その時、瓶縫医が助けに来た。
瓶縫医「これ以上、仲間を殺されるわけにはいかない」
そして、最強の偽のゴロソウジャ&フィンVS真のビケ&瓶縫医の戦いが始まった。
そして…
ビケ「《ゲル》」
ゴロソウジャとフィンを撃破が、
瓶縫医「頼むぞ。ビケ」
瓶縫医は死亡。ビケが託されたのは、
•誘拐された息子の捜索
•眷属が遺伝してる可能性のある娘の護衛
この2つだった。そして、その娘が、紗奈だった。
ビケ「俺は託されたんだ」
そして現在に戻る。が、絶望的な状況。ビケ達はもうダメかと思ったが…
ビケ「希、早く」
希「はい。」
クラス会長「四季葉 希」も真だったのだ。
ビケ「悪いな。俺らはもう油断の怖さを知った。」
場は形勢逆転かと、思われた…
しかし、最強の偽の能力によって、ビケはある「偽界」き閉じ込められてしまう。
その時、現実では生き返った紗奈の、目の色が黒く染まっていた。
そして、ゾキョウに向かって言う。
メア「…ハハハッ。私に挑むのか?」
紗奈は、一時的にメアに乗っ取られていた。
メアはそのまま最強の偽のゾキョウ、ノシズ、スルビアを撃破。そして、エイラも殺し、学校を去った…
そしてビケは、最強の偽「リース」の能力によって、リースの偽界に閉じ込められていた事が判明。ビケはなんとか偽界から出て、希のリースに挑む。
ビケ「希、ありがとう」
ビケと希は、見事に勝利。だが、希は死亡。
そして、リースから告げられる。
リーダーの目的が、偽を全滅させるという事
ここから、第2章が始まります。ぜひ、お楽しみください
「コツ…コツ…」
黒色の階段を、杖をつきながら1人の眼鏡をつけたお爺さんが上がってゆく。
偽「あ?誰だあんた」
そのお爺さんが階段を上がった先には、一体の偽。そこは、複数の階段が繋がっている少し広い平地の空間。偽界の中心部だ。
偽の後ろの方には、嘘の塊
エブガ「わしは、最強の偽じゃ。」
その瞬間、偽の視界からエブガが消えた。
「バキッ」
偽「は?」
その時、偽の後ろから何かが割れる音。
偽「おま…え…」
偽は徐々に黒い霧となって消えてゆく。偽の背後には、片手で割れた嘘の塊を持ったエブガが立っていた。
エブガ「後、数十体程じゃの〜」
第2章【偽 消滅】
学校の外 紗奈の登下校する道
「タッタッタッ」
その道を、1人の少年が走る。周りを焦りながら見渡す。
それは、ビケだった。
ビケ(クソ!…どういう事だよ!!)
数分前
ビケが、会議室で自分のスマホで誰かに電話をかける。
ビケ「もしもし。ボスですか…」
雷蔵「どうしたビケ。何かあったのか?」
電話の相手は、真のボス 永瀬 雷蔵だった。
ビケ「すいません…希が、死にました」
真の本部の2階の部屋の椅子に座る雷蔵は、スマホを落としてしまう。
「ガランッ」
ビケ「……」
数秒後、雷蔵は椅子から立ち上がり、スマホを拾い上げる。
雷蔵「すまない……そうか」
ビケ「ごめん。俺が…最初から、本気を出してれば……」
雷蔵「お前の判断は間違っていない…とは言えないが……お前は、紗奈を守ることに集中しろ。今お前のする事は、それだ」
ビケ「……分かった」
雷蔵は、電話を切る。そしてスマホを置き、袖で目を隠し、上を向く。
雷蔵「すーっ…」
雷蔵は、大きく深呼吸をした。
雷蔵(すまない……希…)
そしてビケは、急いで教室に向かう。しかし、途中で立ち止まった。
ビケ(…紗奈はもう学校に居ない。中に居るメアの気配が、もう近くにない)
ビケは、廊下の窓を開ける。ここは三階だ。
ビケ「っ!!」
ビケは窓から飛び降りて、着地した。そして、校門まで走り出す。
その時、ビケはふと気がつく。
2箇所、地面に穴が空いている。そこから、嘘が漂っていた。
そして校門からは、徐々に残った嘘が、消えてゆくのが見える。
ビケ(エイラの気配が…消えていく……まさか!!)
そして、ビケは校門を飛び出して行った…
時は、現在に戻る。
「ピンポーン」
「は〜い。」
ビケが、紗奈の家のインターホンを鳴らす。すると、紗奈の母親が出てきた。
紗奈の母の名前は、「永瀬 三毛」
三毛「はいはい。あら、その制服」
ビケ「紗奈と同じクラスの日圭と言います。紗奈、帰ってきてます?」
すると、三毛は首を横に振る。
三毛「私も、帰ってこなくて心配なのよ。紗奈の友達の咏羅さんのお宅にもお邪魔してないか聞いたんだけど、連絡つかなくて…何か知ってる?」
ビケ「いいえ…失礼しました。」
紗奈の家の玄関の扉が閉まる。ビケは、また走り出す。
ビケ(何に巻き込まれた!!まさか…メアが何かしたのか!?それとも、リースも言ってた最強の偽のリーダーが、何かを…)
ビケは、ひたすら町を走り回る。
ビケ(何かヒントは………?)
その時、ビケはまた立ち止まる。
ビケ「…嘘だろ……」
ビケは感じ取った。メアの気配を…
ビケは、黒い気配を辿る。町をゆっくり移動する気配…そして…
ビケ「ハァ…ハァ…」
ビケは、紗奈の姿を見つけた。しかし、それは…
ビケ「さ…な??」
ビケがそう声をかけた。すると、紗奈は振り返る。その目は、人間の目。
紗奈「あ!ビk…」
その時、紗奈の目が段々と黒く染まってゆく…
メア「は〜い。なに?」
紗奈の体の周りから、嘘が立ち上る。
ビケ「っ!?……」
メア「残念。メアでした」
ビケは、メアに向かって走り出す。そして、ビケの拳が黒く光。
ビケ(《嘘拳》)
ビケの拳が、メアの顔面に一直線に近づいてゆく。その時…
ビケ「!?」
メアの気配が消え、紗奈の目の色も元の色に戻る。ビケは、咄嗟に拳を止めた。その時、また紗奈の目は黒く染まる。
メア「まだ完全に乗っ取ってないよ。でも、私を殺した瞬間、この子も死ぬ」
ビケは震える拳を、ゆっくり下ろす。
ビケ「完全には…ちょっとは乗っ取ったのか」
メア「主導権を乗っ取った。自由に紗奈の意識と私の意識を入れ替える事ができる。」
ビケ「主導権か……まさか、お前を殺すと、紗奈の意識も死ぬのか」
メア「大正解。私の意識と紗奈の意識を、極端に言えばくっつけたから。どうする?私を殺す?紗奈と同時に」
すると、ビケはメアの胸ぐら掴み上げる。
ビケ「お前らの目的はなんだ眷属!!眷属が最強の偽を殺したのはなぜだ!!」
すると、メアは微笑む。
メア「教えよう。私達眷属の目的は、《最凶の偽様の解放》」
ビケ「…は?冗談だろ」
その時、メアはビケの手を弾く。
ビケ「っ…」
メア「私たちは、最凶の偽様の嘘の塊の欠片…嘘の欠片から生まれた《偽》だ。つまり、我々の主は神様の偽、最凶の偽様。その最凶の偽様が封印されている。それを解きに行く。それの何がおかしい?」
ビケ「解放してどうすんだよ。お前達は、日本を壊したいのか??」
メア「いや?でも、封印しっぱないは嫌でしょ誰でも。まあ…」
その時、ビケは咄嗟にジャンプする。その下を、メアの足が鋭く通り過ぎた。
メア「私には破壊願望あるから。封印解除ついでに、《偽人災害》起こしてやろうかな〜っと、思ってる。日本を壊すって言うのは、正解かもね」
ビケは着地し、メアを睨む。
ビケ「破壊願望か…他の眷属にもあんのか?だから、リースを殺したり…」
メア「あ〜、一体居るね。唯一、最凶の偽様が嫌いな眷属、《《キサミ》》」
ビケ「そいつの目的は。」
メア「知らない。あいつはあいつだから。取り敢えず、私《《達》》は封印を解きに行くから」
メアはそう言って、人差し指をビケに向ける。
ビケ「!?」
メア「《嘘操作》」
その時、ビケの腹に黒い柱が突き刺さり、貫通する。ビケから、大量の嘘が漏れる。
ビケ「ガッ…」
メア「またね。君を消そうとしたら、《《あいつ》》が来そうだからやめておくよ」
メアはそう言って、ビケに背を向けて歩き出す。
ビケは地面に倒れる。視界が薄くなる。
ビケ(クソ…が…もう…そもそも、ゾキョウやリースとの戦いで…嘘が少なくて…)
ビケは、紗奈の方に手を伸ばす。
ビケ「絶対…救ってやるから……」
ビケはそう言って、目を閉じた……
白い壁に覆われた部屋。真の偽専用治療室
ベットに、ビケが寝ている。
ビケ「…っ……」
ビケは、ゆっくり目を開く。そして、急に飛び起きる。
ビケ「紗奈!!!」
すると、ビケはハッとする。ようやくここが真本部内だと気がついた。
ビケ「また……俺…」
ビケはすぐにベットから降りて、治療室を出る。
そして、2階へ上がり、雷蔵の居るボスの部屋の前に立ち、扉を3回ノック。
ビケ「俺だ。」
雷蔵「…入っていいぞ」
ビケは扉を開け、ゆっくり閉める。
雷蔵「希の遺体を回収しに行ったら、お前も重症で道の真ん中で倒れてるとはな」
ビケ「紗奈の中の眷属にやられました。紗奈の中の眷属…メアは、紗奈の意識を取り込んでいます。」
その時、椅子に座っていた雷蔵の表情が変わる。そして、椅子から立ち上がる。
雷蔵「どういう事だ。」
ビケ「メアは、紗奈の意識を取り込みました。ただ、完全には吸収していません。」
雷蔵「吸収…?」
ビケ「俺は、《《一応偽》》です。だから、偽がどうやって意識を取り込むかも分かるんですよ。偽は人の意識を取り込んだ後、その意識を自分と同化させ、二度と主導権を渡さないよう吸収するんです。しかし…」
雷蔵「メアはしてないって事か。いつでも意識を吐き出せる状態みたいな感じか?」
ビケ「そうなんです。それを使って、紗奈を盾にとられました。だからメアを倒せませんでした。すいません」
ビケは、雷蔵に向かって深々とお辞儀をする。
雷蔵「…ビケ……お前、真面目になったな。」
ビケ「…?」
雷蔵「紗奈の偽を倒せって言った時、めっちゃチャラかっただろ。正直消してやろうかと思うくらいムカついてた」
ビケは少し後退りして、白目で言った。
ビケ「怖いって!!」
雷蔵「ハハハッ。嘘だ嘘…でも、紗奈と関わって、随分変わったのは事実だ。」
ビケは、右手の手のヒラを見る。
ビケ「…そうかもな。何か、今までになかったものがあるって言うか……まあ、死んでも守りたい奴ができたって言えばいいか。」
雷蔵「そうか。じゃあ、助けないとな。」
ビケ「もちろん。希やエイラ…色んな奴らに、協力してもらって…諦められるわけがない」
ビケはそう言うと、扉の方に振り向く。
ビケ「じゃ、助けに行ってく……」
ビケが扉に向かって歩き出したその時、ビケは青ざめる。
ビケ「……雷蔵、警報鳴らせ」
雷蔵「は?」
ビケ「偽が侵入したって言う警報を鳴らs…」
その時、ビケは左肩を鋭い杖で貫かれる。
ビケ「っ!!」
ビケの目の前には、メガネをかけた爺さんが立っていた。その手に握られている杖が、ビケの肩を貫いていた。
雷蔵「!?」
雷蔵は、机の下のボタンを慌てて押す。その瞬間に、真本部内に大きな警報音が鳴り響く。
警報音「偽侵入!!偽侵入!!最強の偽レベルの偽が本部に侵入!!場所はボス雷蔵の居る部屋!!至急本部の真!!集合せよ!!」
ビケ「おい、なんだよジジイ…いや、もしかして、リーダーのエブガか??」
エブガ「感がええの〜う。じゃが、行動できんとダメじゃ」
ビケは自分に突き刺さった杖を握り、そのまま折る。そして肩から杖を抜き、すぐにエブガから距離を取り、睨んだ。
ビケ「まさか、直接来るなんてな…」
エブガ「お主は手強いからのう。直接来たわい」
エブガはそう言って、手のヒラをビケの方に向ける。
エブガ「では、始めるとしよう。」
次回予告
雷蔵「真羅万象《光》」
真VS最強の偽リーダー
エブガ「愚かじゃのう」
ビケ「はっ!どっちがだ!!」
偽の全滅を図るエブガ
エブガ「《偽時》」
「偽」第11話へ続く…




