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諸君!これがプロである!!~ゲーム実況者の日常~  作者: 椋木美都
中学一年生編

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閑話⑤『タンドリーこぼれ話』

エクストラステージの最後『十角形の(デカゴン・)(リング)』にて。テディはホットに五角形から九角形の英訳を出題した。


「じゃあ五角形から」


「ヘキサゴン」


――最初から違ぇ!


タンドリーとホットはそうツッコミたい気持ちをグッと堪えた。


「六角形」


「ペンタゴン」


「七角形」


「ナナカゴン」


「……八角形」


「エイトパス」


「きゅ、九角形」


「テンタラズ」


「はいはいはい。一旦カメラ止めろ」


「ちょっと向こうでお説教しようねー?」


「い、嫌だぁー!」


見事に全外ししたホットは、英語に強い二人からゴン詰めされることになった。


「まず五角形と六角形はさっきの会話でごっちゃになった!二人の所為!」


「じゃあそこはいいよ。七角形でナナカゴンもギリ許せるとして……」


「八角形から丸くなったな」


(gon)が取れてね」


「やっぱさ、尖ってるよりはいいじゃん。傷つくし」


「無学の犬が吠えてんな……」


「最後の九角形は何?」


「十に足りてないから……テンタラズ」


「ポシェクリみてーな名前」


「ふふっ……ホット、もっと英語の勉強頑張ろっか」


テディはホットの英語力が浮き彫りになるくだりをカットすべきか悩んだが――視聴者向けの雑学として残すことにした。


☆彡

タンドリーが『諸君!これがプロチャンネル!!』にデビューした日の週末。テディは定期配信で早速その件について触れた。


『追加早くない?』『ビジュ強すぎ』『今日はタンドリーさんいないの?』


「今日は僕だけー。タンドリーも……あ、皆も呼び捨てでいいよ。彼も見た目通り休日が稼ぎ時みたいなとこあるから」


『コックさんやね』『カレーの匂い染みついてそう』


――ホットの時も思ったけど、やっぱちょっと寄せ過ぎたかな……?


テディはちょっとした動揺をゲーム内の銃声で振り払った。


「タンドリーはねぇ……いい出会いがあったんだよ。あんま詳しく語れないけど、加工される前にスカウトして本当に良かった」


『不穏』『闇深……』『アスレ得意なの素直に凄いって言えなくなる』


「タンドリーって凄い鶏なんですよ諸君!クリムゾン・トラップアイランドは知る人ぞ知る超高難易度アクションゲームで有名なんだけど、複数人での協力プレイでも軽く十時間は超えるんだよね。けどタンドリーはソロで全ステージ六十分でクリアしてんの」


『えっ』『やば』『あのゲームはマルチのゴリ押しで行くもんだろ』


「ね。タンドリーは沢山やったからとしか言わないけど……いやーこれプロだよ」


――今度生配信でも何かやってもらおうかな。


タンドリーの加入にも概ね好意的な反応が並び、テディは胸をなで下ろしながらゲームを続けた。


☆彡

タンドリーが加わった次の週から、彼も有料会員のブログを書くことになった。


「テディ。書いた文はここに送ればいい?」


「あ、うん……」


「何だよ」


「いや合ってるんだけど」


「タンドリーブログ書いたの!?読みたい読みたい読みたい!」


「ホットがいる時に言うとこうなるよー」


「チッ」


――次から絶対無言で投げる。


どうせ全有料会員に読まれるということもあり、タンドリーは渋々自分の前でブログの確認を許可した。


『この前テディとホットに会ったらクミン臭いって言われました』


こんにちはタンドリーです。今回から毎週火曜日のブログを担当していきます。


最近、何となくテクス・メクス料理ばかり作ってます。


エンチラーダが好きでそればっか食べてたんですけど、他のも作り甲斐あって中々楽しいです。


特にファヒータは下味の段階で勝負が決まるので、マリネ液作りには割と手間をかけました。


ライム汁は入れすぎると酸味で肉の触感がパサつくので少なめ。肉は鶏むね肉使ってます。鶏もも肉も美味いんですけど脂質がな……。でもその分漬け込み時間が短縮されるので楽です。


スキレットを煙が出るくらいカンカンに予熱して、そこからガッと焼きます。あと炒めた玉ねぎとピーマンとたまにパプリカ入れて甘みを足します。パプリカって年中高くね?


両面に焼き色がついたらアルミホイルに包んで五分休ませたら完成。


最後の追いライムがいい仕事してるんですよね。


あくまで趣味でやってるだけなので、詳しい作り方は各自検索してください。


トルティーヤチップも最高にうめぇ。そのままでも全然いけるわ何これ。


自分は市販のやつを乾いたスキレットで、割ったときにちゃんと音が鳴る状態になるまで炙ってから食います。小麦粉タイプがおすすめ。


テクス・メクス料理は工程が少ない分、手を抜くとそのまま味に出るんで面白いって話をメンバーにしたら、無学の犬はテクス・メクスのこと


『どっかの哲学者の名前?』


とかほざいたんで甘党熊に代表的な料理を聞いたら


『代表的……ペペロンチーノとか?』とか答えやがったんで裏で〆ました。


……手が獣臭くて仕方ねぇ。


今日はこの辺で。風呂入ってきます。


☆彡

ブログの管理者でもあるシェンは送られたタンドリーのブログを読んで一言。


「おい今度タンドリー連れてこい!アイツにファヒータとチリコンカン作れって言え!」


「その前にシェン。テクス・メクス料理って知ってる?」


「聞くの遅いよホット」


一部のコメントでは己の無知を恥じる者と最後の不穏な文に怯える者がいたとかいないとか。

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