閑話⑰『ブロンズ・アティック・カップ~カラーフェスティバル~』
この日は『パレットウォーズ』――四人一組のチームに分かれ、色水鉄砲などの武器を手にステージを塗り潰し合うアクションシューティングゲームのカスタムマッチイベントが催されていた。
試合は、チームAからチームHまでの八チームによるトーナメント戦で行われる。
チームCにはホットの他、らむらす、りょくおー、佐々來深°が参加していた。
らむらす(以下:ら)「今日起きれる自信なくてさ。りょくおにモーニングコール頼んだ」
ホット(以下:ホ)「すぐ起きれた?」
りょくおー(以下:りょ)「意外と出るの早かったよ」
ら「目覚め最悪すぎて首吊ろうかと思った」
深°(以下:深)「モ(―)ニ(ング)コ(―ル)で自殺するマジ?」
この日のイベントは五時間にも及んだため、全員が少なくとも一度はトイレや小休憩ために離席した。
トイレに行ったホットの場合。
ホ「戻りましたー」
ら「あら、早かったわね」
ホ「あれ?何か様子が」
深「ちゃんと手は洗ったかしらン?」
りょ「もぉ〜っとのんびりしちゃえば良かったじゃな~い」
ホ「クッ……!皆がオネエになる前に戻らなきゃと思ってっ……!手遅れだったけど」
深「ふはっ……!りょくお……りょーこのクセ強すぎだろ」
水を取って来た深°の場合。
深「ただいまー」
りょ「よく来たな。背後には気を付けろ」
深「え」
ホ「最後に何か言い残すことはあるか?」
深「殺し屋さん!?」
ら「ガシャコンッ!ズドドォォォォォンッ!プシューー」
深「撃たれた!?何かショットガンより凄い何かで俺撃たれた!?」
りょ「ックヒヒヒッ……銃の音ヤバすぎやろぉ……!」
ホ「た、大気裂かれたって……!」
ら「もう塵一つ残ってないから」
トイレに行ったりょくおーの場合。
りょ「はい。お待たせしました」
深「良きかな良きかな」
ら「苦しからず苦しからず」
ホ「面を上げよ」
りょ「えっ……あれ。俺が離席してる間に階級上がった?」
ら「下賤の者よ。良きかな良きかな」
深・ホ「「ブフッ……!」」
りょ「あ、俺の身分が下がったんや……ってしばいたろかコラ。誰が下賤じゃ!」
目薬を取って来たらむらすの場合。
ら「ちょっと目薬さすわ」
深「あ、今のうちにコメントで悪口書いたら見えないんじゃない?」
りょ「視聴者今のうちやぞ」
ら「ふざけんな」
コメント『ばーか』『雑魚』『くっさ』
ホ「今頃滝みたいに流れてんだろうな……」
ら「ちょっと今から一人一人BANした後で遺書書くから後は任せた」
深「オイもう第二回戦始まるって!」
りょ「こっわ。墓場まで持っていく気やコイツ!」
ホ「せめてBANだけにして!?」
ホットたちチームCは二回戦まで勝ち進み、決勝戦でさがん、オルトス、ヒルト、ユイガのチームGと対戦することになった。
ホ「やっぱG来たか……」
りょ「チームGな」
深「俺Gマジ無理。見るだけで怖い」
りょ「チームの話よな?」
ら「戦い方もカサカサしてて黒いし」
りょ「あ、良かった。チームGOKIBURIの話やった」
ホ「言っちゃったよ……」
優勝候補と噂されるチームGの恐怖にホットたちが怯える中、チームCはいつも通りのテンションで雑談を始める。
さがん(以下:さ)「これプロってどんな関係?」
ユイガ(以下:ユ)「どんな関係とは」
さ「ネッ友なのかリア友なのか」
ホ「いつも殺し合ってる関係だけど?」
オルトス(以下:オ)「おかしいおかしいおかしい」
さ「殺友?」
ユ「そう。俺以外はいつも暴言しか吐いてない……」
オ「やめてよ!俺の中のこれプロを汚すな!」
ヒルト「これプロは綺麗なイメージでいて!」
ユ「えぇー。爽やか集団って思われるくらいなら雰囲気変えたい」
さ「やめておけ。取り返しのつかないことになる」
やがて決勝戦の準備が整い、チームCは表情を引き締める。
深「あぁーヤベェ!何かスゲー緊張してきた」
ら「深°落ち着け!ホラこの五円玉を見て!」
深「見えんて」
りょ「急に冷静になるやん」
ら「貴方はこのラウンドで一位を取れる、一位を取れる……ついでにGチームを最下位にさせる……」
りょ「最後は無茶やろ」
ホ「催眠の限界超えてる!」
深「うううウゥ……ヴァァァァァァァァ!」
ら「よし。催眠完了」
ホ「ホントに!?」
りょ「バケモンになっとるって!」
深「ウガアアアアアア!」
ら「ホラ元が弱いから。勝つには人間捨てないと」
深「ス……コロス……敵チームコロした後らむらすをコロス……」
ホ「あっちゃんと自我ある」
りょ「なら大丈夫や。らむたの命一つで優勝するなら安い」
ら「オイ!」
らむらすの催眠によって深°は凶暴化したが――それも虚しく、チームCは惜しくも準優勝となった。
BANとは……ユーザーに対してアカウントの利用を停止・凍結・追放すること。




