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魔法学校から始まる空白世界の黒VS空白  作者: Stiid2001
空白退治任務発生!

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空白退治任務1 男を守れ!

街が、静かすぎる。昼のはずなのに、人の気配がない。店は開いたまま。

食べかけの料理。落ちたスマホ。すべてが、“途中で止まっている”。

「……これ、全部」

白峰ルナは、言葉を失った。

「空白化だな」

音無シンが、軽く辺りを見回す。

「完全に飲まれる直前って感じ」

軽い口調。だがその目は、真剣だった。

「……範囲、広い」

楓が短く呟く。

空気が重い。すでにこの一帯は、“侵食されている”。

「今回の任務は単純だ」

管理局の男が、前に出る。

「生存者の確保。及び、空白の排除」

淡々とした説明。

「……湊は?」

 ルナが、横を見る。

 神代湊は、少し離れた場所に立っていた。

 相変わらず、無表情。だが。黒の侵食は、昨日よりも進んでいる。

それでも。

「……戦える」

 短く、それだけ言った。

 その声に、感情はない。でも。立っている。

それだけで、十分だった。

「よし、行くか」

 シンが歩き出す。その時だった。

ガシャン、と大きな音が響いた。全員が反応する。音の方向。

崩れかけたビルの中。

「……いる」

楓が言う。その直後。

中から、人影が飛び出してきた。

「た、助けてくれ!!」

中年の男だった。

息を切らし、必死に走ってくる。生存者。

「こっち!」 

ルナが手を伸ばす

 だが。その男の後ろから―

“それ”が現れた。空白。

だが、今までのものとは違う。

大きい。そして、歪んでいる。

人の形を保てていない。

「……あれ、強いぞ」

シンの声が低くなる。

 空白が、手を伸ばす。男に触れる寸前。―間に入った。

 黒。

 湊だった。

 音もなく。

瞬間移動のようそして。黒が、空白を押し返す。だが。


 


「……っ」


 初めて、湊の体が揺れた。重い。この個体は、明らかに違う。

「楓、止めろ!」

「……了解」

 即座に重力が落ちる。

 空白の動きが鈍る 

 そこに。「合わせろよ!」 

シンの圧縮攻撃が叩き込まれる。空間が潰れる。だが―

まだ、消えない。それは、空白が、強すぎるからだった。

「硬いな……!」その時。

「……下がって」

ルナが前に出た。

「私がやる」

 手が震えている。でも、止まらない。

 目の前には。まだ助かる命がある。

そして、湊が、戦っている。

「……いくよ」

 深く息を吸う。 

 感情を、解放する。怖い。でも、それ以上に。守りたい。

その瞬間、光が、爆発した。今までとは違う。荒れない。

まっすぐな光。制御されている。

「―消えて!!」

 一直線に、空白を貫く。黒と、重力と、圧縮。すべてが重なる。

そして。ついに。空白が、完全に消えた。静寂。

「……やった」

ルナが、息を吐く。初めての“連携”。初めての“勝利”。

だが。まだあるようだ。そこには、絶対残った、何かがあるようだ。

「……まだだ」

湊の声。

低く警戒している。次の瞬間。

地面の奥から―無数の“気配”が立ち上がる

「……嘘だろ」

シンが呟く。増えている。

一体じゃない。

十体以上。

「……これ、街ごと来てる」

楓の声が、わずかに重くなる。

ルナは、唇を噛んだ。

終わっていない。

むしろ――

ここからが本番だ。その時、遠くのビルの上。

誰かが、こちらを見ていた。顔は見えない。だが。

“空白とは違う” 意思がある。

「……観察対象、確認」

 小さく呟く声。それは―明確な敵意を持っていた。

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