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なぜか未来の記憶を得たイギリス首相は、自らが作り出す悲劇を回避して、第二次世界大戦に臨もうとする  作者: よぎそーと


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4 大臣達とのお話あい 2

「まず、交通についてだが、道幅の拡大もだが。

 ついでに路面電車などを高架にしてしまおう」

「はあ……」

 運輸担当の大臣は驚嘆の声を上げた。

 チェンバレンの提案は大胆で、しかし確かに効果的なものだった。



「路面電車が交通の邪魔になってる。

 なので、これらを高架線にして、渋滞の減少をはかろう」

 ついでに、入り乱れた路線の整理もしてしまう。

 これだけでも都市内の交通効率は大幅に改善される。



 この提案に、運輸担当大臣は考え、すぐに頷く。

「それは確かにそうでしょう。

 ですが、予算は?

 他の部署との兼ね合いもありますし」

「土木建設担当とは話をつけてきた。

 彼も乗り気だ」

「なんと」

「ただ、自分たちだけでは心許ないとも言ってる。

 そこで、君の賛同も得たい」

「それは、文句はありませんが」



 運輸担当としてもケチをつけようがない。

 交通渋滞はどうにかしないといけない問題。

 これを解決する手段を彼も求めていた。

 チェンバレンの提案はこれをかなえてくれる。

 渡りに船だった。



「もちろん路面電車だけではない。

 汽車が走る線路もだ。

 これらも高架にしてしまおう、都市の中だけでも」

 できたら理想的である。

 都市内の交通問題が大幅に改善する。

 だが、やるならば大きな問題も出てくる。



「しかし、予算がおりますかな」

「それは財務担当と話し合わないと」

 それと、と続ける。

「あと、労働担当と」

「労働担当ですか?」

 思いもしなかった名前が出てきて運輸担当は驚く。

 だが、すぐに納得する。

 大がかりな工事になる。

 これらと話をつける必要もあるだろうと。



 その財務担当と労働担当の大臣だが。

 かれらはチェンバレンが持ってきた話を聞いて絶句した。

「大規模な工事と、雇用の確保……」

「それは確かに、やれるならありがたいですが」

 2人の大臣は提案された事を考えていく。

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