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なぜか未来の記憶を得たイギリス首相は、自らが作り出す悲劇を回避して、第二次世界大戦に臨もうとする  作者: よぎそーと


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2 手持ちの駒でやれる事

 とはいえ何をするべきか。

 少しばかり頭を働かせる。

 今の自分に与えられた職権。

 これで出来ることは何か?

 出来ないことは何か?



 保健大臣。

 この職務の範囲で出来ることを考えていく。

 そして、どうしても保健大臣だけでは出来ないことにぶつかる。

 何をするにも他の大臣、他の職権との協力が必要になる。

 普通に考えれば面倒な事でしかない。



「しかし……」

 だが、見方を少し変えてみる。

 他との協力が必要という事は、他を巻き込む事が出来る。

「丁度良いか……?」

 ほんのわずかながら光明が見えた気がした。



 そうと決まれば話は早い。

 まず、今の役職の範囲でしたい事をまとめる。

 それらと連携が必要な他の職権も合わせて考えていく。

 それらを巻き込み、利用出来ないかと。



 考えがまとまったところで動き出す。

 書類にまとめていく。

 そのまま部下を呼び、まずは自分の担当である保健大臣の権能の及ぶ範囲で考えさせる。

 問題は無いか、上手くいくかを。

 関係する部署に指示を出し、動かせる人間をつかっていく。



 素案が出来上がるまでに、他の大臣にも面会を申し込む。

 全てが出来上がるのを待ってるほど余裕もない。

 拙速ではあるが、巧遅よりは良い。

 今は時間が惜しい。



 ありがたい事に、面会の予約が取れた。

 それも、一番話を通したい者に。

 もっとも関係が強い部署に。

 早速その相手に会いに行く。

 土木建設の担当大臣に。

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