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【幕間】碧の知らぬところで~事故についてと、ノウェムについて~

ノウェムが来るまでと、来た時起きたハプニング、幕間。



 ゴポゴポと、液体に満たされたポッドの中に、マスクをした人が1人眠っていた。

 液体が抜かれる音がして、プシューと音がなり、蓋が開く。

「……」

 上半身男性下半身女性の存在が裸のまま、ポッドから起き上がる。

「ご機嫌よう、お目覚めはいかが? ノウェム・アルモニア」

 レティシアがその存在に声をかける。

「レティシアか、私はどれ位寝ていた」

「ほんの一年よ」

「そうか」

 髪や肌の液体は乾いており、異質な存在──ノウェムは服を身につける。

「要件は何だ」

「護衛」

「誰の、いつまで」

「期間は未定、護衛対象は──」

 レティシアは写真と書類等を見せる。

「萌木碧。株式会社パトリの新社長」

「……新社長? あそこは萌木夫妻が──」

「亡くなった。いいえ、殺されたわ」

「……誰にだ」

 重い空気にも圧にもレティシアは動じなかった。

「分からない、今しらみつぶしに捜索を開始したところよ」

「そうか……」

「それとご家族たちも護衛してくれないかしら」

「厄介な仕事だ」

「ごめんなさいね」

「いや、それが私の仕事だ」

「給料は私が払うから、貴方は彼女の護衛をしつつ社員として仕事をして」

「了解だ」

 ノウェムはそう言うとレティシアに着いていった。


 後日、ノウェムは碧が襲撃され、それを撃退することとなった。


葛木(くずき)昭夫(あきお)さん、パトリの副社長として責任者に着いてくださりありがとうございます」

「副社長という責任者といっても名ばかりのですよ」

 白髪交じりの髪をなでながら、日に焼けた恰幅のいい壮年の男性はレティシアにそういった。

「しかし、兄貴と義姉さんが亡くなるなんて……」

「私、少し貴方が関与していたと疑っていました、会うまでは」

「やっぱり疑われるか」

「ええ」

 レティシアは告げる。

「あの日萌木夫妻が向かった先は家ではなく、貴方の家。そこで事故があった」

「『お前にも伝えたいことがある』って電話がきたからな、突然」

「ええ、それは私も見ました、そして誰に電話をしたのかも聞きました」

「……アンタたちがやったってのはないか?」

「それなら私は真っ先に警察を入れず自分の部下たちにあの家を家宅捜索させていますよ。警察が介入したのに、おかしいから私は今あなたに聞いているのです」

「……俺が知る限りじゃ、兄貴は何か掴んだらしい、それの内容の一部なら俺は持って居る」

「‼」

 レティシアの表情が固まる。

「アンタも持ってるんだろう? 兄貴から貰った情報の一部を」

「ええ……」


 互いに持って居た情報を見せ合う。


「この情報だけでも世間的にヤバいな」

「これは私が保管していいですか」

「いいよ、保管してくれ」


 レティシアはネット回線を繋いでない小型パソコンに情報をインプットさせた。


「保険です」

 レティシアはメモリを鞄の中に入れ、パソコンもしまう。

「貴方は責任者として見守るのがいいでしょう、何も知らない体で」

「分かっているとも」


 碧の叔父の昭夫が帰ると、レティシアはふーと息を吐き出した。

「誰が、あのご夫妻を……そして碧さんを狙うということは碧さんは何か知っているか鍵となる……?」

 レティシアは髪をかき上げる。

「ブレックル社に、レディン社……どっちも裏では悪評が目立つわね……」

 ふぅと息を吐き出した。

「私も清廉潔白ではないけども、萌木夫妻は何を一体掴んだというの、他に」

「……人工的な兵士の製造はある種黙認されているでも──」


「|人を無理矢理改造して兵器にするのは禁じられている《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》連中はそれをやっている、裏社会の人間にだけど……」


「その上今は禁止されてる|ロボットの意思を無視して戦闘用に改造・・・・・・・・・・・・・・・・・・までやってる」


 はぁ、とレティシアはドリンクを飲む。


「頭が痛いわ、これだけでも頭痛の種なのに、まだ山のように隠されているんだから」

 レティシアは髪を結ぶ。

「私も少し動かないとね」

 そう言って個室を後にした。





 株式会社パトリの会議室で、メフィストたちロボットが、話合っていた。

「なぁ、聞いたか借金のこと……」

「お嬢が『にひゃくおく』ってぼやいてるぞ」

「二百億……」

「返済、できるのかなぁ?」

「返済できるのかな? じゃねぇよ、メフィスト。するんだよ、お嬢さんのためにも」

「そうですね、お嬢様はそのために働いてるんです」

「う、うん。でも気になることがあるんだよ」

「なんだ?」

「ノウェム、って奴の事だよ。お嬢ちゃん、大丈夫かな」

「あー貞操的な意味でか?」

「「「ガンツ言葉を選べ!」」」

 三体はガンツに食ってかかる。

「お、おう、すまんかった……」

「私に何か用か」


 会議室で騒いでいるのを聞きつけたノウェムがやって来た。


「おい、お前お嬢に手を出したら」

「できないぞ」

「どういう意味……」

「こう言う意味だ」


 ずる


 ノウェムはボディースーツを一瞬で脱いだ。

「「「「ウワァ──⁈⁈⁈⁈」」」」


 四体が絶叫する。

「なんじゃなんじゃ!」

 ボディスーツを着直していると宗一がやって来た。

「メフィストにクラレンスに、レイジングにガンツまで! なんじゃ顔赤くしよって!」

「こ、こいつ、ついてない!」

「は⁈」

「だから、ち○こがないんだよ此奴!」

「男なのにか⁈」

 宗一も目を丸くした。

「男とは言った覚えはないですが」

「じゃ、じゃあ女か」

「いやどちらでもない(・・・・・・・)

「は?」

「だから、私は彼女に無体を働くなどせんよ」

 ノウェムはそう言ってその場を立ち去った。

 後に、碧に聞いてみると。


「あー『カ○ト○ーイ』って奴が近いのかな、体は男だけど性器は女って奴」


 と別に驚きもせず、のんきにしていたという。

 ちなみにこの知識を教えた罰として順と涼は宗一にこっぴどく絞られて、メンテナンス等の方の勉強でもびしばししごかれたそうな。


「俺は言ってないのに‼」

「……俺等のエロ本とかからだろ」

「BL本買った兄貴が原因だろう⁈ 俺無罪なのにー!」

「じゃかあしい! つべこべいわんで次じゃ次!」


「……宗一といったかあの老人」

 ノウェムはしごかれている2人をみて呟いた。

「あの老人は怒らせないようにしよう」

 そう言ってその場を立ち去った──






念の為○で伏せさせて頂けました。

まぁ、分かる人は○に入る文字とか内容分かるんでしょうが……

そういう意味でレティシアはノウェムを碧の護衛に推薦しました。


ここまで読んでくださりありがとうございました。

次回も読んでくださるとうれしいです。

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― 新着の感想 ―
おおお…借金が増えてしまった…。でも、猪突猛進するのはちょっとわかるかも。わたしも思い立ったが即行動する癖があるから、これは仕方ないですわーと思わず思ってしまいました笑。 ノウェムちゃん…?と思ったら…
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