最初の村とある者の伝説 6
前略、ボユボユ、ボユボユでした。
その時、お祝いの村人たちを、不吉の影が近づいた。
初めはある村人の悲鳴。
「大変だぁぁーー!」
月の下、モンスターの影が、村の周りの囲む。
平和な村にふさわしくない影。
邪悪な影、そこに、アレついに現れた。
ネズミ人。
ネズミ人たちが現れた。
破壊しか知らないモンスター。
その指、軽くカップを握り潰す。
その体、石のような硬さ。
その力、素手で木を押し倒す。
その声、
「チュ、チュ!」
意外と怖くない。
村人たちは大混乱だ。
「アレが、アレが来た!」
「逃げろーー!!」
「だめだ!もう囲まれる!」
みんなはまさかアレがこんな時に来るとは思わなかった。
「皆の衆!早く長老の所に避難を!」
アレが現れた時、皆は怯えてるしかない。
たとえ隠れでも、最後は必ず見つけられた、祈りしかない。
だが、皆が祈りの中、一人で立ち上がった、一人でアレに立ち向かう、あらは勇気より、頭のおかしくしか思わない、それでも。
「ここはブフラ村だ!!」
テムラが吼えた。
アレに向かいて、ただ一本の鋤を持つ、それはテムラの鋤。
「ここはブフラ村だ、ここはブフラ村だ!」
(この手強い芋さえ軽く掘る鋤の力、知るがよい!!)
叫び声と共に、一匹のアレに向かって、鋤を力いっぱいで振り下がる、そしてーー
パッ!
軽く音。
軽く音と共に、テムラの鋤は折れた
「こ、ここは!」
(バ、バカな。)
テムラ驚愕な声を。
「ここはブフラ村だ!」
(この手強い芋さえ軽く掘るの鋤まで!)
まるでありえないことを見たようだ。
ネズミ人が笑いのような声。
「チュ~チュチュ~~」
特に意味はない。
ただ拳を振り、ただテムラを飛ばす、そしてーー
テムラの体が、地が落ちた。
振り切ったパンチと、倒れたテムラ。
夜の村、人々の声が聞こえない、ただネズミ人たちの笑い声が空を響き。
「チュ~~チュチュチュ、チュ~~チュチュチュ」
特に意味ない。
最早邪魔者はない、愉快な笑い声、だがその時。
一人が現れた。
まだテムラだ。
まだ立ち上がった、手の中、もうすでに折れた鋤しかない、それでも立ち上がった、それでも村を守りたい。
なぜが?
三十九年前ーーあれは、村を助ける筋肉使い様が来た時、一つの質問。
『この村の名前は?』
『ご..ごごば..』
まだ小さいのテムラ。
昔、まだ小さい時、命のピンチの時救われた。
筋肉使い様だ、お返しはなにも求めていない、
問題を一つ尋ねるだけだったが、答えることが出来ない、ただひとつの質問でも、答えできない。
吃音症だから。
命の恩人なのに、自分は口篭りだから、一つの問題もうまく答えできない、あの時、筋肉使い様の寂しい横顔、今も忘れない。
理由分からないが、自分のせいだ、だから、も他の話をしない、口出す言葉は、このひとつだけになっだ。
「ここは......ブフラ村だ......」
いつか、まだ出会う時、あの方を伝え。
あの時、口に出せない言葉。
「ここは...ブフラ村だ」
あの方を迎えるために、この約束の地、決して守る。
「ここはブフラ村だ!」
誰が襲ってでも、決して許せない。
「ここはブフラ村だぁぁああ!ここはブフラ村だぁぁああああーーーー!!」
(壊したいならばぁぁああ!先にオレを殺すのだぁぁああああ!)
そして、いつの間にか、村人たちがーー
村人Aが現れた。
隠れた村人が、現れた。
村人Bが現れた。
隠れた村人が、彼の後ろに、現れた。
村人Cが現れた、村人Dが現れた、村人Eが現れた、村人F、村人G、村人H、村............
村人たちが現れた。必死の覚悟に、みんなはわかる、勝ってるわけがない、それでも全員立ち上がった。
あのテムラのような。
ネズミ人たちは怖くわけがない、ただの村人に。
ネズミ人たちは怖くわけがない、ただ怒りが増さるだけ。
その怒りの拳、村人たちに降り下がった。




