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運で運命を捻じ曲げろ  作者: ルケア


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5話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ねえ。結局従者って何をすれば良いわけ?」


「そうね。基本的には私の護衛かしら?」


「……俺、弱いんだよね?」


「弱いわね。かつて見たことが無いレベルで弱いわ」


「ぬー。それって護衛になるの?」


「するのよ。クレオス」


「はい。お嬢様」


「明日はこの子と一緒に討伐に向かいなさい。この近辺で一番弱い魔物と戦わせるの」


「……流石に危険では無いですか?」


「あら? この子には従魔みたいなものが居るのよね? それなら問題ないんじゃないかしら?」


「あー。そうか。Cランクが居るなら問題ないのか」


「ええ、多分ね。そして、従魔が倒したら、普通は神聖貨を得られない。けど、この子のは祝福よね? 魔物が倒してもこの子が倒したことにならないかしら?」


 あー。なるほどね。そう言う事か。俺で神聖貨を稼ごうって事か。……俺の取り分は? 流石に0じゃないよな?


「ねー。俺の取り分は?」


「そうね……。とりあえず、3枚に1枚こっちに渡してもらおうかしら?」


「先に? 後に?」


「先にね。まあ、神聖貨が得られるかどうかは解らないけれど」


 「ふっ」とまた笑ってる。まあ良いけど。弱いって言っても、限度があるとは思うし、俺よりも弱い魔物ってどのくらい居るんだろうね? そもそも俺ってどのくらいの強さなのかは解らないんだよなあ。


 ステータスが見えるのは、このお嬢様だけだし。俺も見たいなあ。良い祝福が当たれば良いんだけど……。そうだ。


「ねー」


「……何かしら?」


「神聖貨使っても良い? 後、お嬢様の名前は?」


「ああ、自己紹介がまだだったわね。尋問が先だったもの」


「……まあ、尋問だよね。それで? 名前は?」


「ローレシアよ。そっちの従者はマレミレアとクレオス。2人とも家の寄子なのよ」


「へー。寄子。……まあ、その内詳しい事は聞けば良いか。神聖貨を使いたいんだけど?」


「女神像ならあそこにあるわ。基本的には平民でも寝室に置いてあるのよ」


「……寝てる時に死ねば、神聖貨になるから?」


「あら。よく知っているわね。その通りよ」


「まー。戻ってこない子供が居るのに、死体処理をした記憶が無いしね。死ななかったって舌打ちもされたし」


「孤児の扱いなんてそんなものよ。女神像を持ってくるわね」


 そう言うと寝室に入っていく。寝室に女神像があるって事は、それなりに安く手に入るんだろうな。誕生日が来れば、神聖貨は手に入るし、そのために子供を作るまでありそうである。……じゃあ何で孤児が多いんだって言いたくはなるけど。


 ローレシアお嬢様が女神像を持って来てくれた。……感覚的にはガチャだよなあ。良いものが当たりますように。


「……何をしているの?」


「……気合、入れてる」


「……そう」


 1回分しかないんだ。5億円のガチャなんて考えたくもない。普通に破産する。……いやまあ、日本でもそういうガチャはあるよ? 1回5億円くらいのガチャならある。俺はやった事は無いけど。


 あれもなあ。金持ちの道楽でしかないし。俺らも楽しませてもらってるよ? それなりに当たる事は当たるんだけど、大体有馬で外すまでがセットである。……競馬ってお金持ちのスポーツだからね。


 気合を入れて、さあ、回れ!


 気分はパジ〇ロだ。ダーツを投げるわけでも無いんだけど。気分はそんな感じ。さあ来い!


【ストレージ】


 きたー! ファンタジー定番の奴! これは、勝ったな。


「祝福ね。何が当たったのかしら?」


「ストレージ! これはあれだね。勝ち格だね!」


「……聞いたことが無いわね」


「私も聞いた事がありません」


「俺も知らないな」


 ふっふっふ。知らなくても無理はない。……いや、こんな便利な祝福は無いと思うぞ?


 どれだけ入るか楽しみだな! これはマジで割と有用なスキ……祝福だぞ。


「どうやったら入るかな。……お? キタコレ!」


「!?」


「……え? 消えた?」


「何をしたんだ?」


「これは保管庫みたいなものだよ。時間の経過は、解らないけど。多分、生き物以外なら入ると思う。どれくらい入るのかは、検証してみないと解らないけど」


「……凄まじいものを引き当てたわね」


「秘密裏にものを持ち運べるとなると……」


「ああ、ヤバいだろうな……」


「お前。明日は今日用意した服を着なさい。その祝福は不味いわ」


「……え? 何で? 便利だと思うんだけど?」


 ストレージなんて当たりの中の当たりだぞ。空間収納とか無限収納とか、色々と言い換えられることはあるけど、ストレージも中々の大当たりだ。それを……あ。


「……あー。不味いね。非常に不味い。孤児だと言うのがもっと拙い」


「そうね。孤児がそんな祝福を持っているとなると、色々と使い道が出来るわ」


「秘密裏に禁輸品を輸送なんて事もあり得ますね」


「人を輸送できないだけマシか……。下手したら戦場に……。いや、こいつの場合、機動力もあるのか。姿を隠す事も出来るし」


「犯罪に使われる未来しか見えないわね……。でも、この子は私が確保したのよ。この子の運は、それも見通してたのかもしれないわね」


 ……確かに。俺の中の運が味方してくれてるような気がする。ストレージが先に当たっていたら、絶対に逃げてたと思うから。悪用し放題だったんだろうな。運が良かったな。


 まあ、運だけで採用されたようなものだしね? その辺は何と言うか、何とも言えないけど。


「この子の宝具と祝福を合わせると、暗殺者を育成している様なものね……。悪用方法ならいくらでもあるわ」


「い”!? それは止めない? 暗殺なんてしたいとは思わんし」


「本当に運が良いわね。私に見つかっていなければ、奴隷になって、暗殺者になる所だったのよ?」


「奴隷!? そこまでする!? ……もしかして、強制力のある何かがあるの?」


「あるわよ。奴隷には主人の命令を絶対に聞かなければならないって言う魔道具が付けられるわ。それで暗殺者に育成されるんでしょうね」


「……運だけで乗り切ってる感じだね?」


「そのための運でしょう? 有効に活用してあげるから、のんびりと構えてなさい」


 お、おう。マジで奴隷コースだったのか。そんな事はありえないって言えればよかったんだろうけど。この世界の事はまだ何も解らないからなあ。ここが何処なのかもよく解ってないし。


 とりあえず、貴族のお嬢様に見つかって、身元が保証され出したから、俺の運がフル回転しているんだろうか。その可能性はあり得るな。


「さて、それじゃあ服を選ばないとね。この服では駄目だし」


「え? ……まあ、そう、ね?」


「子供用の服はまだ残っているとは思います。妹様方もいらっしゃいますし」


「そうね。出来れば家紋付きのものが良いわ。これを取られるわけにはいかないもの」


 話がどんどんと進んでいく。俺を置いていかないで欲しいなって。


「良かったな。これで就職先は決まったようなものだ」


「うん……。でも、俺、これから着せ替え人形だよね?」


「……それは諦めるしかないだろう?」


「クレオスは見ないでよね?」


「流石に子供と言えども女の子だしな。その時は外で待つさ」


「……そういえば、いいの? ここも寝室の1歩手前だけど」


「寝室に入らなければ問題ない。身分がもっと高ければ、女性しか入れない場所に住むこともあるんだが……」


 お嬢様はそこまででは無いと。なるほどね。貴族なのは良いんだけど、どういう貴族なのかがよく解っていないからなあ。良い貴族なのかと言われても、まだ解らないし。


 まあ、悪い貴族だったら逃げるだけだしな。奴隷にさせられるのは御免だ。普通に逃げる。当たり前の様に逃げる。


 このお嬢様はまだ良い貴族だと信じたいな。……運が良いなら、変な貴族には捕まらないか。まだ確定じゃないけど。


 確定しているのは、これから着せ替え人形になるって事くらいかな。それで明日は外出って感じになるんだとは思うけど。

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