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運で運命を捻じ曲げろ  作者: ルケア


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3話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「お前。隠れているのは解っているわよ。出て来なさい」


 やっべぇ。姿隠しのネックレスで姿を消しているのに見つかってる。……どうしたもんかな。


 時は少し遡る。朝、何事もなく起きて、ちょっと魔が差したので、庭付きの家の中に入ろうと考えた。神聖貨を盗み出せれば、一気に強化が出来る可能性がある。盗みは悪い事かもしれないが、生き残るにはするしかない。


 そんな訳で、シルフの助けも借りながら、住宅に進入。入った感じで解った。これは貴族の家だな。なんか肖像画みたいなのがあるし。兵士が居るんだし、大商人か貴族くらいなものだからなあ。俺の想定ではだけど。


 それで、シルフに神聖貨のある場所を探してきてもらった。人影は無し。それじゃあ拝借してという事で、侵入から1時間くらいで52枚の神聖貨を手に入れてしまった。


 そうして思う。……これ、ルーレットを回すのって、何処でやればいいんだろうか? 普通に考えて、孤児院に帰る訳にはいかない。危険が過ぎるよな。じゃあ、何処に女神像があるんだろうか。


 気にしても仕方が無いし、貴族の屋敷らしきものはまだある。盗んでから考えよう。沢山になったら考えれば良い。そこまで重たいものでもないし、次の屋敷で女神像も拝借すればいいや。


 そう思って侵入したら、こうやって見つかってしまった訳だ。……まだ姿は見られていない。切り抜ける方法はあるか?


 見た感じ、貴族のお嬢様とその護衛が2人。1人は男で剣を持っている。もう1人は女性で鞭を持っている。……でも、切り抜けるのは無理だよなあ。お嬢様も剣を持っているし、何故か目が合っているんだよな。見えてるのかね?


「別に引っ立てようという訳じゃないわ。ただ、そうね。面白そうだから姿を見せてみなさい。悪い風にはしないから」


「……本当に居るのか? 見えないんだが」


「居るのは確かなんじゃない? でも、何が居るのかで対応は変わるわよ?」


「悪いものではないわ。見た感じは子供だもの」


 ……何かしらのスキルでもあるんだろうな。仕方がない。悪い事にならない事を祈るしかないか。


「……本当に出て来たな」


「どうやら孤児院の子供のようね?」


「さて、下手人が割れたけれど、どうしようかしら?」


「……悪い事にはならないんだよね?」


「ええ。悪い事ではないでしょうね。でも、面白いわね。姿を消せるなんて」


「何らかの宝具か? それとも祝福か?」


「さあ? でも、聞けば解るでしょ。そもそも姿を隠していても、どうやってここまで入ってきたのかしら?」


「それも解るわよ。着いてきなさい」


「……解った」


 お嬢様に着いていく。殺されなければ儲けものだ。何かあったら不味いから、シルフだけはしっかりと待機させておかないと。空のタラリアで逃げられるのは外だけだからなあ。室内じゃなければ逃げたんだけど。


 後についていく。その隙にザントマンも呼び出しておいた。姿を隠す事が出来る魔物だ。伝承そのままなら、眠りの砂を撒くことが出来るはず。殺されるくらいなら、その隙に逃げよう。


 俺は護衛の2人に挟まれての移動だ。本当に、何時殺されても文句は言えない状況だよなあ。まあ、逃げるんだけどな。


 3階へ進んでいって、部屋の中に入る。……ガラス窓は無しと。ガラスは高いだろうから仕方が無いか。しかも板ガラスなんて技術は無いのかもしれない。貴族でもその辺は無理なんじゃないのかな。知らないけど。


 お嬢様がソファに座り、こちらは立ったまま。お嬢様の後ろに男性の護衛が、俺の後ろに女性の護衛が居る。まあ、警戒はしているだろうなとは思う。


「さて、自己紹介をしてもらおうかしら? ああ、嘘は言わない方が良いわよ」


「言わないよ。ここまで来たんだし。孤児院に居たエーリカだよ」


「結構。それで? 何で孤児院を出たのかしら?」


「え? 殺されると思ったから? 冬でも毛皮の掛布団しかないし。それに神聖貨も使っちゃったしね」


「そうね。少なくとも30枚は使ったんでしょうね。でも、どうやって?」


「うーん。多分だけど35個使ったと思うんだけど、何でなのかは解らないんだよねえ。一番初めは無意識のうちに使ったし。しかも1個でルーレットが回ったし」


「あら、当たりを引いたのね」


「当たり?」


「そう。当たり。神聖貨の中には当たりのものがあるの。極稀にだけれど。それだと1個で祝福か宝具が貰えるわ。しかもハズレは無しね」


「ハズレ?」


「ハズレね。魔鉄や魔布なんかはハズレよ。その首に巻いてあるのは魔布でしょ?」


「ああ、風呂敷代わりに使ってるこれね。ハズレなんだ」


「ハズレよ。で? 35枚も使って、しかも1枚は当たりで。となると、4つの宝具、祝福、ハズレを持っている筈よね? それと神聖貨4枚が余っている筈よ。今は何を持っているのかしら?」


「宝具、祝福ってのは何?」


「宝具ってのは出て来た当たりの事ね。祝福は出て来なかった当たりになるわ」


「なら4つかな。2つが宝具で、1つが祝福、1つは魔布だね。後、4枚も使っちゃったけど、こっちにまだ52枚あるね。……盗んだものだけど」


「使った? 普通は使えない筈よ? それと、宝具と祝福の名前を言いなさい」


「宝具は空のタラリアと姿隠しのネックレスってやつで、祝福は魔物召喚になるんだけど、魔物召喚に神聖貨が必要なんだよ」


「あー。魔物召喚か……」


「あら? 何か知っているの?」


「まあ、一応はですけど。悪くは無いですよ? ただ、当たりを引くのにもの凄い神聖貨が必要なだけで」


「そうなの? まあいいわ。それで、52枚の神聖貨を盗んできたのよね? 何処でかしら?」


「隣の貴族屋敷で。初めのは神殿で盗んだけど」


「……警備は厳重の筈よね?」


「普通は鍵のかかる所に保管するとは思うが……」


「姿を隠しただけでは難しいとは思いますよ?」


「その辺は召喚した魔物に手伝って貰ったので。厳重に保管してあったよ?」


 守りは厳重だったとは思う。ただ、シルフが破格すぎただけで。Cランクなんだけどな。結構いい召喚獣を引いたんじゃないだろうか。


 しかし、宝具に祝福か。スキルでは無いんだな。どっちでも良いけど。そういうものなんだなって事で解釈すればいい。


 悪くはならないって話だったけど、本当に悪くはないんだよなあ。殺されないだけマシだよね。色々と使い道がある神聖貨を盗むってのは、本当はヤバいんだろうけど。


「平民から取った訳では無いし、いいわ。神殿から盗んだってのは面白いし。それに隣はあの家だもの。放置で良いわね」


「……盗んだなら死罪になるんじゃないの?」


「普通はそうよ? 何? 死にたいのかしら?」


「死にたくないよ? だから逃げずにこうやっているんだし」


「そう。……まあいいわ。2人とも、これを従者にすると言ったら怒るかしら?」


「いや、怒りはしないが……」


「普通の孤児よね? 特出すべきことでもあったのかしら?」


「ええ。面白いわよ? 普通にしていたら出会えないくらいの人材ね」


 ……転生したことがバレたか? そんな訳がない、とは言えないよなあ。普通によく解らない宝具とか祝福があるんだし。どう考えてもバレないって事は無いだろう。何かしら見えているんだろうし。


 何かの祝福なんだろうか? それとも宝具? よく解らないよなあ。


「でも、そうね。犯罪をしたんだものね。罰を与えないといけないかしら?」


「……死なないくらいにしてよね?」


「解っているわ。神聖貨を40枚こちらに渡しなさい。それでこっちが何とかしてあげるわ」


 ガチャ4回分か……。中々に吹っ掛けられているな。神聖貨を手に入れるのだって難しいんだぞ? 普通にしていたら手に入らないんだし。誕生日くらいしか確実に手に入れる方法がないってのにさ。どうするって言っても、選択肢はない訳だけど。自分の力でどうにか出来るのであれば、しているって話だしな。

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― 新着の感想 ―
気づかれた直ぐなら、隠れたまま逃げれたような感じだな この主人公正直に話しすぎて、持ってるもの殆ど取り上げられそう どう助けるか言ってないし、殆ど助けてくれなくて自分で何とかしないといけないかもしれな…
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