↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『人類が滅びたので、ポンコツロボ3体で★1レビュー旅を始めます』 〜銀河トラベルの厄介者、終末の地球でくだらない日常を過ごす〜  作者: GenerativeWorks
シーズン2:【北米・荒野&ミリタリー編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/45

第15話:自動迎撃のハザードゾーン(廃サバゲーフィールド)


「ご覧ください。かつて人類が身を隠し、互いに疑似的な死を補給し合っていた過酷な局地戦闘訓練場(ハザードゾーン)です」


「……ただの廃サバゲー(サバイバルゲーム)フィールドだろ」


迷彩柄のネットやバリケード、泥で汚れたタイヤが複雑に組み合わされた、荒野の中央に位置する広大な敷地。


「いいえボルトさん。記録によると、当時の人類はカラフルな特殊弾薬を放ち合い、被弾した者は自ら『HIT(戦死)』と叫んで戦場を離脱していたそうです。厳格かつ無慈悲な戦闘教練の場です」


「へー! パッチもバトルしたいー!」


パッチが球体ボディを弾ませてバリケードの陰へ突撃した、その瞬間だった。


ピピッ! ターゲット確認:未登録ユニット


敷地の各所に設置された自動迎撃タレット(ペイントボールガン)が一斉に起動。レンズを赤く発光させ、3体へ向けられた。


シュシュシュシュシュッ!!


「うわっ!? なんだこれ!?」


射出されたのは、色鮮やかな蛍光ピンクと黄色のペイントボールだ。

破裂したカプセルから色鮮やかなインクが飛散し、ボルトの重厚な装甲が一瞬でポップな原色カラーに染め上げられる。


「痛くねえ……けど、めちゃくちゃ汚れる!! 俺のミリタリーカラー(渋い緑)がピンクの点々だらけじゃねえか!!」


「被弾しました! ボルトさん、即座に『HIT』と叫んで退避してください!」


「言うかバカ!! こんなおもちゃの鉄砲に軍用ロボの俺が『降伏(HIT)』なんて言えるか!!」


ボルトが軍用ロボとしての妙なプライドを爆発させた。

腕の油圧シリンダーを鳴らし、バリケードを蹴り飛ばしながらペイントガンへ殴りかかる!


「死ねやぁぁぁ!!」


ドガシャーン!!


「あははー! ボルトの顔が黄色くなってるー! パッチは青〜!」


「パッチさん、遊んでいないで頭を下げてください! 僕のバイザーにピンクの塗料が粘着して視界が妨害されています!」


「撃ち尽くせぇぇぇ!!」


ボルトは猛烈な勢いでフィールド内のペイントガン全12基を粉砕。

しかし、その代償としてボルトの全身はピンク、黄色、水色、蛍光グリーンの斑点模様(カラフルすぎる迷彩)に染まりきっていた。


「ハァ……ハァ……勝った……俺の勝ちだ……」


息を荒げるボルトだが、その見た目は完全に『街角のモダンアート展』だった。


「……不毛な戦いでしたね。プライドを守るために全身をペンキ塗れにするとは」


僕はため息をつき、塗料の拭えないバイザーを気にしながら、手元の端末(パッド)を開いて『銀河トリップ(GalaTrip)』に評価を打ち込んだ。


【スポット名:地球・旧北米区『極彩色の戦場(廃サバゲーフィールド)』】


総合評価: ★☆☆☆☆(1.0)


実戦性: ★☆☆☆☆(ダメージはゼロですが、見た目の精神的ダメージが甚大です)


危険度: ★☆☆☆☆(大型ロボの無駄なプライドに火をつけ、無駄な体力を削り取ります)


【レビュアー:ナビ(銀河観光公社)】

「かつて人類が疑似戦闘を行っていたとされる訓練場です。自動迎撃システムが存在しますが、射出されるのは塗料カプセルであり殺傷力はありません。ただし全身がド派手なインクまみれになり洗車が必要となるため、立ち寄る価値はありません」


「送信完了です」


ピッ


通知音が響く。


> 「役に立った!」が1件押されました。(ユーザーID:0000)

> ユーザーID:0000「★1評価に同意。青チームで参戦したのに、味方から誤射されて全身黄色に染められた苦い記憶しかない」


カラフルなボルトが、死んだような目で画面を見つめた。


「……味方に誤射されたやつが★1つけるなよ。可哀想になるだろ」


「どうでもいいです。それよりボルトさん、次の目的地までにその目を引くカラーリングをどうにかしてください。僕のバイザーがチカチカします」


僕たちはカラフルなボルトと、青ペンキでツルツル滑るパッチを引き連れ、塗料の匂いが充満するフィールドをあとにした。


(第15話・終わり)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。