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デウス・ウルト   作者: 妖怪はらへった
第二章 天峰学園 一年生編
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幕間1 それぞれの勧誘会・姫

1000PV超えました!!見てくださっている皆様ありがとうございます!!

頑張って物語を進めていきます!!

 部活動の勧誘会の説明を受け終わった後、私は隣に座る規束君の方を見る。


「なんかスゴイ人だったね、副会長さん」

「そうですね、奇抜というか奇天烈というか何とも形容しがたいですね」


 名前を高らかに呼ぶと来てくれるらしいけど、どんな風に表れるのだろうか?

 興味本位で呼んでみたくなる。


「では、我々も移動しましょう」

「そうだね、規束君は剣道部だよね。途中まで一緒に行こう」

「もちろんです。輝夜様の向かわれる弓道場の近くなので、何かあればいつでもお声がけください!」


 規束君はササっと準備を済ますと、ドアを開けて待機する。

 昔からこんな感じで何だか気が引けちゃうけど、規束君的にはこうしないと落ち着かないらしい。


「流石主席様は扱いが違うな。まるでお姫様だぜ」

「あの男従者なのかな?様付けで呼んでるし」


 ほら、勘違いする人が出てくる。

 従者じゃなく友達なんです。


「いつもありがとうね」


 精一杯の笑顔で規束君にお礼を言う。

 真白にもあんまり突っかかるなって言われてるし押さえなきゃね。


 規束君は満足そうに頷くと鼻息荒く前を先導してくれる。

 なんか張り切りすぎてる気がするんだけど。

 真白、本当にこの対応であってるの?


「あんな素敵な笑顔向けてくれるなら俺もドア開けるかも・・・」

「女神はここにいたのか・・・」

「今度話しかけてみようかな」


 笑顔で教室がざわめいていたことなど気づかず、私たちはグラウンドを目指して廊下を歩く。


「規束君二段まで上がったんだっけ?」

「ええ、ですがあまり段位は当てにならなかったりしますけどね。段を上げるためには実力だけでなく時間を要するので、同じ二段でも実力は疎らですよ」

「でも中体連じゃ負けなしじゃない。同年代に敵なしって時点ですごいと思うけどな」

「それを言われたら輝夜様も弓道参段ではないですか」

「うーん弓道は所作や身だしなみが主だから何ともね。それにこれ以上段位を上げる予定もないしね」


 弓道の称号である錬士とかを目指してやってるわけじゃないし、私が行くと他の子の迷惑になるからなあ。

 参段の昇段審査を受けに行った時、私の後の子が自信なくしたとかで泣いて大変だったもんね。


「そうなのですか。まあ不躾な野次馬も多いですし仕方ありませんか」

「・・・そうだね」


 大会とかの応援を思い出してしまった。

 度が過ぎるたびに規束君とかが走って行ってたな。


 校舎の玄関からグラウンドに出ると陸上部やラグビー部などが大きな体でアピールしながら勧誘をしていた。

 さながらボディビルの大会の様だ。

 明らかに上級生の野次馬みたいなのが沢山いるけど、毎年こんな感じなのかな。


「すごい筋肉だね」

「輝夜様はあれぐらいのサイズがお好みですか!あのサイズとなるとプロテインの量を増やすか、だが見た目のバランスも考えると実用的でないトレーニングも増やさなくては――――」

「いやいやいや、流石に普通のサイズでいいかな。あんなにムキムキだと服とか探すの大変そうじゃない」


 あそこまで盛り上がった筋肉の規束君は・・・うん、あんまり見たくはないかな。


「そうですね!ありすぎてもよくないですね!お揃いの服とか探すの大変ですよね!今時ペアルックと言うのも気恥ずかしいものがありますが――――」


 規束君が凄い早口でまくし立てている。

 何言ってるかよくわかんないけど、ペアルックはちょっと惹かれるかも。

 お揃いのモノってなんかテンション上がるのわかるなぁ。


 そうこうしているうちに剣道場についた。


「規束君ついたよ、戻っておいで」

「ハッ!私としたことが注意力散漫になってしまって。申し訳ございません!」

「大げさだなぁ。じゃあとりあえずまたあとでかな?」

「そうですね!私の方が先に終わりましたら弓道場の方に向かいます!」

「それじゃあね」


 私は手を振り奥に見える弓道場を目指す。

 弓道部の顧問はお父さんだから、申請手続きしてもらわないと。

 お父さんはもうついてるかな?


 弓道場の戸を開けると、腕を組んで仁王立ちしている人物がいた。

 私の父こと『上代鷲司』が見る人が見たら気絶しそうな形相で立っている。

 開けたのが私だったからいいものを、何をそんなに緊張しているのだろうか?


「何してるのおと・・・上代先生」

「来るのが見えたからな」


 戸は完全に閉まっていたはずなんだけど。

 また空に監視がついていたらしい。


「こんなことで能力使うのはどうかと思いますが」

「何のことだ?とりあえず中に入れ」


 とぼけても意味ないでしょ、私お父さんの能力知ってるんだから。

 それに周りの先輩たちも生暖かい目で見て来るし、恥ずかしいな。


「申請手続きをするんですか」

「それもそうだが、先にすることがあるだろう」


 入部の申請手続きの他にすること?

 何かあったかな、思い当たらないけど。


 私が真剣に悩んでいるのを見て焦れたのか、咳ばらいをしながら目配せをしてくる。

 何を見て――――私の手を見てる?

 虫でもついてる?制服ひっかけたとか?


「何か困った事とかがあった時とかにな」

「困った・・・あっ!」


 え、本当にこれであってる?

 確かに昨日断ったけど、本当にこれならちょっと可愛すぎでしょ。


「連絡先交換しとく?」

「んんッ、そうだなその方が便利だからな」


 素直に言えばいいのに、そう思ったけど昨日断ったの私の方だもんな。

 ごめんね、お父さん。


「真白と登録したから大丈夫だよ」

「そうか・・・、御影真白とは後でゆっくり話をするか」


 私はウインドウの操作に集中しすぎて、お父さんが暗く微笑んでいたことに気づくことは無かった。

もうすぐ父の日ということでそれっぽいのを書いてみました。

時事ネタに沿うのは初めてで難しかったです。

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