異世界到着!!
“自由”、なんとも甘美な響きだろうか。
何者にも縛られず、しがらみも無く気の向くままに楽しむことができる。
まぁ、私の場合は管理者たるシャテンさんから指示があればそれに応える必要はあるが、ほぼ何も無い。
でもさ……
「ココドコぉーー?!?!?!」
見回す限り、木、木、木、木!!
少し奥を見れば川が流れてるが、それだけ。
コンクリートジャングルな東京に比べたら空気も美味しいし、風も澄んでて気持ちいい。
「なんで森の中に放り出した…??」
いや、確かに人目に付きにくい所にお願いしますとかは言ったよ??
言ったけどさ?こんな森の中だとは思わないじゃん……??
「とりあえず、“ステータス”」
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【名前】 影宮 ユキノ(24)
【種族】 雪女
【能力】 氷結創造(氷を使ってイメージしたものをなんでも創れます) 冷気操作(周囲の冷気を操作できます) 熱気耐性(熱に強くなります) 早着替え『着物(黒結晶) パーカーセット(黒)』(登録してある服に一瞬でチェンジできます)
【加護】 シャテンの加護(この加護を通してユキノさんに指示を出させていただきますね。ついでに即死無効、寿命削除、言語理解の能力付きですよ。あ、能力は使いたい能力を念じれば使えますからね。)
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ちょっとチートっぽくない??
使いこなすには時間かかるだろうけどさ、それでも凄く小回り効きそうな能力っぽいかな?多分。
あ、そうそう、この“ステータス”がこっちの世界の身分証みたいになるらしくて、どっかの町とかに入る時に種族と名前を見せるんだって。便利だよね。
さて、そろそろ現実逃避はやめてどうするか考えよう。
まず大前提として、私は頭が良くない。
難しいこと言われても分かんないし、勉強なんてもっての外。学生時代の順位?下から数えた方が圧倒的に早いですがなにか?
なんか学校でやった気がするが、太陽の出る方角がどこかなんて分からない。
川をたどればいずれ町に着く、みたいなのは聞いた事があるけど曖昧すぎるよね。
ならばどうするか。
「拠点作るかぁ…」
幸い?にも氷結創造とかいう便利そうな能力がある。
試すついでに色々と試行錯誤してみるのもありかもしれない。
まずは森の中で着物は動きづらいので、早着替えでパーカーセットに着替えてみたい。
念じれば使えるみたいなのでやってみるとしよう。
いつものパーカーに…!
「変…身…!!」
何となく某ライダーっぽくポーズをキメて念じてみる。
…………だって好きなんだもん!!
そんな感じで心の中で言い訳した瞬間、着物は光の粒子になり、その粒子がパーカーへと変わった。
「ふむふむ、できたね。」
軽く動かしてみるが、問題なく動ける。
靴もスニーカーになってるし、黒のジーパンに黒のフード付きパーカー。
いつもの私服スタイルになってる。
でもさ、ひとつ言いたい。
「家ってどうやって作ってんの……?」
詰んだかもしれん。へるぷみー!!




