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「ただいま」
「あ、おかえりマスター」
買い物を済ませたマスターは、ノクターンへ戻ると彩華が出迎えてくれた。
「マスターが買い物に行っている間に、オリュンポスと坂田康二について調べていたんだ」
「何か分かったのか?」
彩華は、マスターが持っているアタッシュケースを見る。
「これ、何?」
「ん?あぁ、これか。オトナのオモチャよ」
「……」
彩華は何を想像したのか、顔が赤くなりマスターの顔面を思いっきり殴る。
「アンタは、昼から何買ってるのよ!このバカ!」
お前は本当に女性なのか?っと、疑うほどの威力で思わずよろめく。
「お、おぉ……凄まじいなぁ。まさに魔王……」
「誰が魔王ですって!」
まずい……思わず本音を言ってしまい、さらに激昂する彩華。
「ま、待て。何か勘違いしている。これは俺専用の……」
「俺専用ですって!」
もう一発、次は鼻に右ストレートが来た。
血が……血が止まらない。
これ、鼻折れたんじゃないか?
思わず、カウンターに寄りかかる。
「待て……待ってくれ!違う、違うんだ……」
「うっさい!」
激昂した彩華は、もはや誰にも止められない。
右足を上げて、勢いよく俺の顔面に来る。
今、俺の顔はカウンターの上に預けている。
つまりは……。
鈍い音とともに、意識が遠のく。
何がいけなかったのだ?
俺は、間違ったことは言ってないはずだ。
実銃だから「大人の玩具」って言っただけなのに……。
「あ~、痛てぇ」
「ほら、じっとしなさい」
カウンター席でマスターと彩華が向かい合い、彩華が原形があるのか疑わしいマスターの顔を治療する。
「お前、俺を殺す気か?」
「マスターが悪いんでしょ?紛らわしい言い方したから」
「いや、お前は何と勘違いしたんだよ。俺は実銃だからユーモアに言っただけだ」
彩華は、再び顔を赤める。
また、何かよく分からない事を思い出したのだろう。
「うっさい!……はい、これで終わり」
彩華は救急箱をしまう。
鼻を触ってみると……。
……折れてない。
マスターは折れてなかった事に安堵する。
「あぁ、ありがとう」
「……ばか」
「え?なんか言った?」
「うっさい!バカ!スケベ!」
……なぜにスケベがでるんだ?




