↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

2

 「ただいま」

 「あ、おかえりマスター」

 買い物を済ませたマスターは、ノクターンへ戻ると彩華が出迎えてくれた。

 「マスターが買い物に行っている間に、オリュンポスと坂田康二について調べていたんだ」

 「何か分かったのか?」

 彩華は、マスターが持っているアタッシュケースを見る。

 「これ、何?」

 「ん?あぁ、これか。オ(・)ト(・)ナ(・)の(・)オ(・)モ(・)チ(・)ャ(・)よ」

 「……」

 彩華は何を想像したのか、顔が赤くなりマスターの顔面を思いっきり殴る。

「アンタは、昼から何買ってるのよ!このバカ!」

 お前は本当に女性なのか?っと、疑うほどの威力で思わずよろめく。

 「お、おぉ……凄まじいなぁ。まさに魔王……」

 「誰が魔王ですって!」

 まずい……思わず本音を言ってしまい、さらに激昂する彩華。

「ま、待て。何か勘違いしている。これは俺(・)専(・)用(・)の……」

「俺専用ですって!」

 もう一発、次は鼻に右ストレートが来た。

 血が……血が止まらない。

 これ、鼻折れたんじゃないか?

 思わず、カウンターに寄りかかる。

「待て……待ってくれ!違う、違うんだ……」

「うっさい!」

 激昂した彩華は、もはや誰にも止められない。

 右足を上げて、勢いよく俺の顔面に来る。

 今、俺の顔はカウンターの上に預けている。

 つまりは……。

 鈍い音とともに、意識が遠のく。

 何がいけなかったのだ?

 俺は、間違ったことは言ってないはずだ。

 実銃だから「大人の玩具」って言っただけなのに……。



「あ~、痛てぇ」

「ほら、じっとしなさい」

 カウンター席でマスターと彩華が向かい合い、彩華が原形があるのか疑わしいマスターの顔を治療する。

「お前、俺を殺す気か?」

「マスターが悪いんでしょ?紛らわしい言い方したから」

「いや、お前は何と勘違いしたんだよ。俺は実銃だからユーモアに言っただけだ」

 彩華は、再び顔を赤める。

 また、何かよく分からない事を思い出したのだろう。

「うっさい!……はい、これで終わり」

 彩華は救急箱をしまう。

 鼻を触ってみると……。

 ……折れてない。

 マスターは折れてなかった事に安堵する。

「あぁ、ありがとう」

「……ばか」

「え?なんか言った?」

「うっさい!バカ!スケベ!」

 ……なぜにスケベがでるんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。