第4話 全緑の戦士、炭酸で洗う賢者の欲情(ダイナマイト・ビジョン)
緑の血飛沫が噴水の様に立ち昇り、次第に治る。
当のぶった斬った少年、九重遥はモロに浴びて全身緑色。
「ふっ…つまらぬ物を斬ってしまったでござリュっ痛!?舌噛んだぁああ! つーか、うげっ全身緑塗れで、臭ぇえし! 最悪……お気に入りだったのにぃ」
げんなりし、訳もわからず命の危機にあったにも服の心配をしてるあたりアホなのだろう。
「ウギィいい!焼け酒じゃああ!!」
公園入り口で落とした無事なコンビニで購入した品を取りにいき、飲む。
ついでにポテッチです!とゴリラGUMIも開封──の前に水道でザッと洗い流しす。
「キモティいい! 超染み渡りキモティいい!!」
染みるのは傷口。
すると背後に人影が差し振り返る。
「あああありがとうございます!」
本来であれば一般人にこの様にめめめ迷惑を掛けてはならない決まりででして…………内密にお願いしますぅ」
「わわわわかりましたっすぅ!」
少女は人見知りな、コミニュケーション下手のかわからないがパニクる姿が面白く、最後の方は小声で尻窄み。
なんで真似してみた。
「はぅっ!」
真似されたとわかり、顔を真っ赤にし俯く。
デカい…かなりデカい…うーむデカぁあいなぁって内心言わずもながら視線が注視する。
顔が上がったので、バッって元の位置に逸らす。
「まぁ、あれだ……ポテッちです!、食う??」
「えっ!?…わ、私はそのぉ」
ぐぎゃああゴギュルンぎゅぃいいんギュンゴゴグュュ
「「…………」」
少女の顔がさっきの比じゃないくらい熟れた果実、真っ赤な熟リンゴになり、それが少女の腹の虫だと悟った。
「…頂きます…」
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「ゴキュ ゴキュ ゴギュルン!
ぷふぁあ! 生き返るぅ 炭酸水っておいしいですね、九重さん」
飲みかけの炭酸水を気にせず飲む。
お腹を空かせた仔猫ちゃん、もとい、黒髪ぱっつん子、もとい、小鳥遊詩果という名の女の子、14歳、中2。
聴いた時は正直驚いた。だってダイナマァアイトボディイ!だからだ。大学生かと思ったくらいだ。
「処で、アレは何だったの?」
「ひふひたなかひふはわくてがざたあるじゃさす!」
「それ食べ終わってからでいいから」
「アジャっジュ!」
「うわっ!飛ばすな!食べカスがこっちにとんできたぞ!飲み込んでから喋れ!」
余りにも下品すぎるから真っ当な注意をする。
バリ!ボリ パリパリポリパリパリ!ゴックンリコ!
「ふぅう……有難うございます。
それでですね、アレは魔物という存在です。第5階級指定、八刃魔蛛といいます」
「魔物?」
「はい、魔物は、この現世と異界、が表裏一体で常に合わせ鏡。通常ではどうやっても出てこれません。しかし、稀にその隔たりを破壊して、出てきしまうのです。または第三者の手引きによって。
すると現世に降りた魔物は獲物を見つけ、喰い散らかし、次第に力を増し、最悪手の付けられない脅威となります。
よくあるでしょ?事故や通り魔の無差別殺傷事件、アレが魔物が取り憑いたり、操られたりしてるんです。
そうならないために駆逐してるんですよ」
「へぇえ マジかぁ。夢じゃないよね?」
「現実です。因みに昔からの、家業で生業としています。
遥さんもアニメや漫画といった物で、ご存知の陰陽師という者です。陰陽師は裏で日本を今も守っている政府容認の公的機関です」
「うん うん わかったよ!そっかー大変だねーあっ俺思い出した!日課の賢者になる運動しなくちゃならないから帰るわぁあ、あとこれ刀返す、はい! じゃっ!!」
この手の話は深入りするとやばいってジッちゃんが言ってた気がする。ヤババセンサーがビンビンと脈動を打ってる。
さっさとお家に帰りましょと思って立ち上がると視界がグニャリと歪み、暗転し倒れる。
「こ、九重さん!?!?」
最後に小鳥遊が何を言ったのか解らないが次第に音も聴こえず視界が真っ白になり意識が途切れた。




